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八月9日学校の最上階
そうここは屋上だ
そこに君が1人
揺れる影がずっとずっとずっと
一ノ瀬楓
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私は思わず息をのむ
楓が屋上から飛び降りた
その事実が受け止められずに
私は呆然と立ち尽くしていた
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
次第に教師達が集まってくる
そんなことも知らずに
私はその場を去ろうとする
私に気づいた教師が近づいて来て
私に話しかけていた
そんなことまるで気づいて居ない様に
階段を降りようとする
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
いつものように待っている
そう思っている私に
その教師は現実を突きつけてくる
教師
教師
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
私は倒れた
気がつくと白い天井が目に入る
次に周りを見渡す
周りには誰もいない
心には何かぽっかりと穴が空いたような感覚がある
そんなことも気にせず
私は帰路をたどる
街中に1人
いつもは2人で帰っていた道
今ではひとりだ
楓を失ってからの生活は
私にとってはとても苦痛だった
生まれてからずっと一緒で
お互いのことはなんでも知っていると思っていた
………でも
そんなことはなかった
私は楓が学校でいじめられているのを知らなかった
なんで気づいてあげられなかったんだろう
いや…
心の奥底では気づいていなのかもしれない
一度、楓の足を見たとき痣があった
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
その後も体の所々に痣を見つけることはあった
だが私はなにも言わなかった
私はそんな自分がとても憎かった
どうしてあの時声をかけてあげられなかったんだろう
こんな生活ならもう死んだ方がまし
楓のいない生活なんか
そんな世界から消えたい
八月九日
楓が死んだ日
私は楓を探しに屋上に来た
楓を見つけた時
私は驚いた
楓はフェンスの向こう側に立っていたから
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬紅葉
楓が飛び降りる瞬間
楓が何か言ってもいるのが見えた
でも
もうそんなことは関係ない
楓が死んでから二年後
私は屋上に来ている
死ぬために
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
私が飛び降りようとしたその刹那
後ろから腕を引かれた
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬紅葉
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
一ノ瀬楓
ーずっと!生きて!ー
一ノ瀬紅葉
手を伸ばしても届かない
彼女はもう行ってしまったから…
でも…
私の中には彼女がいる
だから…
ーずっと一緒だよ?ー