テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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ウルトラマンネクサス True affection

第4話 - Episode4：心痛ーハーツエイツー

2025年02月05日

#ウルトラマンネクサス

#二次創作

ジャッカル大将軍

キーンコーンカーンコーン…

先生

はい、今日の帰りの会は以上です。明日も皆さんが快く元気に学校へ来れるように願っています。

真面目な小学生

起立…礼。

ありがとうございました。

浅見

（やっと学校終わった〜。早く帰って昨日買った本でも読もう）

浅見

さぁ…帰って読書タイム。やっぱり四季に関係なく読書だよね〜。

ガツンッ!

浅見

うわっ!?

ガキ大将

ヘッヘッヘ…ようガリ勉小僧、会いたかったぜ。

浅見

な、なんで…どうしていきなり殴るの?

ガキ大将

なんでって忘れたわけじゃねぇだろ?

浅見

100点取ったら…7000円君が貰う。

ガキ大将

そうだよ。さっきのはまずはそのご挨拶パンチだ。

浅見

な、なるほど。

ガキ大将

わかったら家行ってさっさと持ってこいよ。

浅見

わかったよ…

浅見

ただいま…

お母さん

あらおかえり。テストはどうだった?

浅見

100点だったよ。

お母さん

そうよかった。早く手を洗ってね。そしたら晩ご飯までに勉強を済ませなさい。

浅見

その前に友達と約束事があるから…その後にでもいいかな?

お母さん

ダメよ帰ってきたばかりなんだから。友達よりも勉強が最優先でしょ?全部あなたの為なんだから。

浅見

…わかった。

浅見

（はぁ、僕の家庭環境っていつもこんな感じだ…）

ガキ大将

おい!

ガツンッ!

浅見

痛っ!

ガキ大将

なんで約束破ったんだよ…

浅見

だって…お母さんがダメだって言うから。

ガキ大将

そんなウソ信じるかよ!

ドカッバキッドカッ!!

浅見

うっ…

ガキ大将

これに懲りたらウソなんてつくなよ!

浅見

（なんで…なんで僕ばかりこんな目に合うんだ…）

すみれ

X線ね〜。まさかどっかの宇宙船から発射されたりするのかな?

ガサゴソガサゴソ…

すみれ

あら?

ガサゴソ…ガバッ!

連太郎

ファ〜…

すみれ

え〜、あんたソファーで寝てたの?

連太郎

うん…

すみれ

（あ、これは寝ぼけてるやつだ）

連太郎

(=_=)

すみれ

（ちょっとまた寝ようとしてるし…よ〜し、くすぐっちゃえ!）

こちょこちょこちょこちょっ!

連太郎

アハハハハハハハハ!!

すみれ

それそれそれ〜!

連太郎

や、やめて〜www

1分後…

すみれ

目が覚めた?

連太郎

う、うん。でもちょっとは手加減してよ…

すみれ

だってこれぐらいしないとあんたがまた寝ようとするんだもん。

ガチャッ!

四郎

ただいま。

すみれ

おっかえり〜!

連太郎

おかえりなさい。

四郎

あれ、ちひろはまだ帰ってないのか?

すみれ

何も聞いてないの?今日はテニスの練習だよ。

四郎

あ〜、部活ね。

ピコーン!

四郎

あ、依頼だ。

すみれ

えっどれどれ!?

四郎

うおっ!?

連太郎

（ここでの食いつきはホントに凄いな〜）

すみれ

え〜と…一気に3件ね。

連太郎

だったら三人別々にその依頼を担当しましょう。

すみれ

やっぱりそう来るか〜。

四郎

でもそのほうが早く終わるからな。

連太郎

それで依頼の内容は?

四郎

1件目は建設工事で人手不足に悩んでいてその手伝いをしてもらいたいとのことるしい。

連太郎

でしたら僕が行きます。力仕事には自信があるんで。

すみれ

えっ!?工事仕事の知識とかは大丈夫?

連太郎

四郎さんからほとんどの職についての知識を教わったので問題ありませんよ。

すみれ

もしかして、それをその時に応じて把握してるの?

連太郎

はい。

すみれ

すご…

四郎

話に戻していいか?

すみれ

あ、うん。

四郎

2件目は迷子犬の捜索だ。

すみれ

じゃあアタシがやる〜。

四郎

だったら最後の盗難に関しての依頼は俺だな。

すみれ

よ〜し、一気にやる気出てきた〜!

連太郎

すごい乗り気だねすみれ姉さん。

すみれ

依頼と聞いてやらない理由なんてないもん。

四郎

それなら行動開始だ。

すみれ

うん!

連太郎

はい!

その頃、浅見は学校から帰ると真っ白の紙に怪獣の絵を描いていた。

浅見

よし、できた。この子なら僕のことを守ってくれる。名前はそうだな…マイギスで決定だね。

ガチャッ!

お母さん

浅見、何してるの?

浅見

あっ…

お母さん

…宿題もせず一体何してたのよ。

浅見

これはその…

お母さん

怪獣のお絵かきより勉強とお母さんは言ったわよね?

浅見

う、うん。

お母さん

今日は見逃してあげるけど塾は増やすわね。

浅見

そんな…

お母さん

これはあなたの為なのよ。わかったわね。

浅見

…わかった。

お母さん

いい返事よ。

ガチャッ!

浅見

（もう嫌だよ…こんな生活はたくさんだ。おねがいだよマイギス、僕を助けて）

そう心の中で呟きながら部屋をあとにした浅見の心の声に反応したように画用紙に描かれたマイギスが妖しく光り輝いていた…

連太郎

う〜ん…よいしょっと!

親方

おぉ、若いの随分と力持ちじゃないか。

連太郎

四郎さんからもよく言われるんです。

親方

ほほう、となると力仕事には自信があるのかい?

連太郎

はい、日頃から街のいろんなところを歩き回ってるんです。

親方

なるほどな。そりゃあ力もついてくるわけだな。

連太郎

はい。

するとそこへ…

女の子

お〜い、こっちこっち～。

父親

ち、ちょっとまってよ。

女の子

おいて行っちゃうぞ〜!

連太郎

・・・。

工事員

あの親子が気になってるんですか?

連太郎

親子っていうのが羨ましいんです。自分は拾われの身なんで…

工事員

そうか。ていうことは物心がついたときには孤児院にいたということなのか?

連太郎

まぁ、そういうことになりますね。親の顔を見たことがないですし。

工事員

なるほどね。

浅見

（よし、塾も終わったし早く帰ろう。あの絵の続きを描かなくちゃ）

タッタッタッタッタッタッタッ!

連太郎

今日も頑張ったな〜。

浅見

うわっ!

連太郎

えっ?

ドッシィィィィィィィン!!

浅見

いてて…

連太郎

いった〜。

浅見

あれ…連太郎さん?

連太郎

…浅見くん?

浅見

久しぶり…でしたっけ?

連太郎

う〜ん…あの一件以来って言ったほうだと思う。

浅見

アハハ、ですよね。

連太郎

立ち話もなんだし、講演で話さない?

浅見

あ、はい。

連太郎

お母さんは元気にしてる?

浅見

はい、とは言ってもご飯のとき以外は全然話さないんですけどね。

連太郎

どうして?

浅見

勉強が忙しいんです。学校終わりに塾へ行ってその後に家でも宿題があるんで。

連太郎

そっか。でもだからと言ってそんな日が続いてたら身が持たないんじゃない?

浅見

まぁ、それはおっしゃるとおりですね。でもお母さんは勉強しなさいって口うるさく言うもんで逆らえないんです。

連太郎

だからってずっと黙ったままなのはおかしいんじゃないかな?

浅見

…えっ?

連太郎

何か不満だと感じることがあったら素直に言ってみるのが良いと思うんだ。そうすればお母さんはきっと分かってくれると思うよ。

浅見

・・・。

連太郎

ほら、四郎さんはなんて言ってたっけ?

浅見

…物事を素直に言える子供は後悔しない。

連太郎

そう、だから勇気を出してお母さんとしっかり話をつけてこようよ。

浅見

…わかった。僕行ってきます。しっかりと話もつけてきます。

連太郎

よし、その意気だよ。

浅見

じゃあ僕帰ります。また公園で話でもしましょう。

連太郎

うん。

ガチャッ!

浅見

ただいま。…お母さんがいない。買い物かな?

家に帰ってきてすぐにカバンをソファーに降ろした次の瞬間…

マイギス

グルルルルル…

浅見

…え?

マイギス

ルジャァァァァァァァ!!

浅見

うわぁぁぁぁぁぁぁ!!

連太郎

（ふぅ、今日も疲れたな。帰ったらすぐにでも風呂に入ろう）

浅見

はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…

連太郎

あれ、浅見くん?

浅見

連太郎さん、早く逃げてください!

連太郎

待って、何があったの!?

浅見

怪獣が…怪獣が迫ってきてるんです!連太郎さんも逃げて!

タッタっタッタッタッ…

連太郎

怪獣?

マイギス

ルジャァァァァァァァ!!

連太郎

（マジだ…進行方向からすると狙いはあさみくんみたいだ。何とかして食い止めないと…）

浅見

こ、こっちに来るな〜!

マイギス

ルジャァァァァァァァ!!

キュワァァァァァァァ…

ウルトラマン

ヘアッ!

浅見

う、ウルトラマン!?
い、今のうちに…

マイギス

ルジャァァァァァァ!!

ウルトラマン

シュワッ!

自身の前に立ち向かうウルトラマンに対して進行方向に立たれたことへの怒りで噛みつこうと迫る。それを正面から受け止めると跳ね除けて格闘攻撃を繰り出してマイギスに休む隙を与えず攻める。

マイギス

ルジャァァァァァァ!!

ウルトラマン

ヘアッ!

凄まじい格闘攻撃を繰り出しダメージを与えられようが進撃を続けウルトラマンも必死に受け止めようと立ち塞がる。だがマイギスの馬力に圧倒され徐々に押されていく。

ウルトラマン

・・・。

その時とあるところにウルトラマンの目線が止まった。マイギスの背後から謎の光線がまあギスの背びれに集中していたのだ。ウルトラマンはマイギスを振り払って距離を取ると空中に飛び上がった。

ウルトラマン

ハァァァァァァ…シュワッ!

ウルトラマンの放つ必殺光線をマイギスの背後に集中している光線に向けて発射するとマイギスに集中していた謎の光線は霧のように消滅。

マイギス

マァイィギィスゥゥゥ…

謎の光線が消えた直後、マイギスは震え始めるといきなり座り込み肉体はどんどん崩壊していった。そして崩壊した肉体は青く光ると散り散りになり消滅した。

浅見

怪獣がいなくなってる…。もしかしてウルトラマンが倒してくれたのかな?

連太郎

浅見くん。

浅見

あ、連太郎さん。

連太郎

怪我はない?

浅見

遠くで身を隠してたので大丈夫です。

連太郎

よかった〜。

お母さん

浅見!

ギュウッ!

浅見

！？

お母さん

大丈夫だった。ケガとかしてない?

浅見

う、うん…大丈夫だよ。お母さんは?

お母さん

私は大丈夫よ。

連太郎

（よかった…2人とも2人とも無事みたいだ）

お母さん

あ、あなたは確かなんでも屋にいた連太郎さん。

連太郎

はい、お久しぶりです。

お母さん

もしかしてあなたが浅見を守ってくれたんですか?

連太郎

そんな大げさですよ。僕は何も…

お母さん

でもそばにいてくれたことには変わりありません。ありがとうございました。

浅見

あ…家は怪獣に壊されてないかな?

連太郎

さっき確認に行ったけど壊されてはいなかったよ。

浅見

ホントですか?

連太郎

うん、ちょうどよく怪獣が跨いで行ったから踏まれずに済んでる。

浅見

よかった〜。

ギュルルルル…

お母さん

もしかしてお腹空いてきちゃった?

浅見

うん、そうみたい。

お母さん

じゃあ帰ろっか。

浅見

うん…連太郎さんまたね。

連太郎

うん、またね。

お母さん

ねぇ、浅見。

浅見

なに?

お母さん

今日から通う塾を1つだけに減らしておくわね。

浅見

…どうして?僕のためにしてくれたんじゃないの?

お母さん

実は部屋を掃除してた時にあなたが描いてた怪獣の絵に襲われたのよ。信じてはくれないだろうけど…あの絵の怪獣はあなたの苦痛から実体化したのかもしれないって思ってね。

浅見

そうなんだ。

お母さん

だからこれまであなたにしてきたことで謝りたいの。ごめんなさい…

浅見

…いいよ。全然気にしてないから。

お母さん

えっ?

浅見

だって僕のためにしてくれたことなんでしょ?確かに苦痛ではあったけどね。

お母さん

フフッ…ありがと。

連太郎

はぁ眠い。ご飯の時間まで寝よっかな。

ガチャッ!

ちひろ

ねぇ、このニュース見た?

連太郎

ニュース?

そう言われて連太郎は自分の携帯の通知を確認した。

連太郎

…あのX線消滅したんだ。

ちひろ

そう、あのでっかい怪獣の小さな背びれに照射されてたらしくてね。ウルトラマンがそれを消したから怪獣も消滅してどこから発射されてたかわからないX線も確認されなくなったみたいだよ?

連太郎

そうなんだ。でもあれは何だったんだろう?

ちひろ

う〜ん…それは神のみぞ知るってところなのかもしれないね。

連太郎

神か…

ガチャッ!

すみれ

お〜い、ご飯だよ。早く降りてこなきゃみんなの分食べちゃうよ〜。

ちひろ

は〜い、ご飯だってさ。

連太郎

わかった。

謎のX線によって絵から実体化し暴れたマイギス…そしてなぜそのX線はその怪獣の絵に照射されたのか…真相は謎だがあのX線は物体に命を意思を与えて操る何かだったのかもしれない。

To be continue.

名称マイギス身長 37.9メートル体重 900トン能力 50万馬力の怪力と太く尖った爪解説：浅見が日常生活で膨れ上がった心痛を感知した状態の怪獣の絵が謎のX線を吸収して実体化した怪獣。小さな背びれからX線を吸収することで生命エネルギーを得ているためX線を無効化するとマイギスも消滅する

ウルトラマンネクサス True affection

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ジャッカル大将軍

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