偽善者。 ｻﾄｺﾛ

おはよ〜ｯ！

え〜？！ あははははｯw

僕は人が嫌いだ。

みんな優しいふりしてるだけのただの偽善者だからだ。

その子が居なければその子の悪口を言う。かと思えばその子に愛想を振りまく。

ただの偽りの友情じゃないか。

だから僕は人と関わりたくない。

関わっても面倒くさいだけだ。

僕は眉を少し寄せながら毒を吐く。

まぁ僕だって偽善者だけど。

所詮みんなそうさ、偽りの仮面を被ってる

ｶﾞﾗｯ

うわ……ｺﾛﾝじゃん。(ﾎﾞｿｯ)

また来たの？アイツ。(ﾎﾞｿｯ)

まぁ来ても来なくても一緒だけどw(ﾎﾞｿｯ)

こんなのももう慣れっこだ。

僕に向けた冷たい視線。

喋りかけられないだけマシか。

ﾄﾞﾝｯ

あー。最悪。

よりによってｻﾄﾐに話しかけられちゃったよ。

心底明るくて、太陽みたいなやつ。

僕とは正反対のやつだ。

ほんっと、

どうせ君もみんなと一緒で影で嘲笑ってるんだろう。

何……こいつ。

意味分かんないんだけど…ｯ

そう言って君は去っていった。

なんで…僕……

頬が熱くなってるんだろ。

大変だｯ……人が引かれたぞｯ……！

誰かｯｯｯ……！

僕は隣で横たわり、ﾋﾟｸﾘとも動かない彼に喋りかけた。

本当の偽善者は僕だった。

何も出来ない。してあげれない。

君は僕に何度でも優しさをくれたのに。

こんなにも胸が苦しいのなら。

ｺﾛﾝｯ！ﾆｺｯ

愛してるｯ……ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

僕は君に何もしてあげられなかった。

「偽善者」

ｻﾄｺﾛ

❦ℯꫛᎴ❧