来客1、天宮翔太
先生
先生
翔太
先生
翔太
翔太
机の上にカバンを置いて、ベッドに倒れ込む
僕は机の隅に置いてある、進路希望調査の用紙を手に取った
翔太
就職とか大学への進学だとか、将来は選択肢がほんの少し広い
でも自分が未来で何の仕事に就くのか、何をして生きていくのかを考えたら、その選択肢は一気に狭くなる
翔太
翔太
何処がどんな場所なのか、何を職にした方がいいのかは調べた、調べ尽くした
だけど、机に向かっても何もできなくて
翔太
次の日
翔太
母
母
僕が部屋に戻ろうとすると、母は僕を呼び止めた
翔太
母
母
翔太
どうやら、昨日話しかけてきた担任の先生が、母に電話をして知らせたそうだ
母
翔太
翔太
母
母
翔太
母
僕は今にも溢れてきそうな涙をぐっとこらえて、母の止める声も聞かずに外へ出た
母の心配そうな表情も全て見ないふりをした
僕は家を出て、しばらく辺りを歩いた
もう日は暮れて、外を歩いている人たちも減ってきた
翔太
クラスメイト
翔太
僕が声のした方に振り向くと、同じクラスの人がいた
クラスメイト
翔太
クラスメイト
翔太
クラスメイト
翔太
クラスメイト
翔太
みんなこうして将来に向かっているんだと思うと、どうも胸が痛んでくる
クラスメイト
翔太
クラスメイト
翔太
僕は、心配してくれたクラスメイトの言葉を遮り、笑顔を作って見せた
翔太
クラスメイト
翔太
クラスメイト
翔太
クラスメイト
僕はその場から逃げるように、走って離れた
これ以上いたら、僕の心が壊れちゃいそうな気がして
翔太
翔太
翔太
どれくらい走っただろうか、空には月と星が浮かんでいる
翔太
そして僕は、そこで初めて辺りを見渡して気づいた
翔太
僕の住んでいる地域にこんな場所は無いし、何だかいつものような感覚がしない
ここが現実じゃないような、何か別の世界に迷い込んだような……
翔太
僕は走ってきた道を戻ろうと、後ろを振り返った
翔太
翔太
僕の後ろには、さっきまではなかったはずの小さな小屋と、ほんのり明るく灯ったランタンがあった
翔太
不思議に思った僕は、その小屋に吸い込まれるように近づいて行った
そして気づいたら
僕はそのドアを開けていた
コメント
2件
あまちゃんが進路に悩んでるのか、 誰にでも放っといて欲しい、1人になりたい時ありますよね、 まさかの後ろを向くと無かったはずの小屋が!! というか天月母の『前はあんなに』ってほんとは決めてた事があるのかな? 続き楽しみに待ってます!
あまちゃん…進路に悩んでるんだね… でも、お母さんが言ってた『前はあんなに…』 って……???何かあったのかな? 続き楽しみにしています!