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東方月華録 再

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東方月華録 再

8 - 第捌話葛藤の先にある強さ

2024年11月11日

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会議後、私は一足先に会議室から抜け出し今はのんびりお散歩中

しかしそんな時間を邪魔するバカがいる…世の中そんなもんだ

プルルルルルッ…プルルルルルッ…

鏡華

はいはぁーい?こちら現在なうで隊長お休み中の水月鏡華ちゃんでぇす、ご要件を10秒で〜

隊員)ラルフ隊負けました!

鏡華

馬鹿で草生えるンゴ!笑

隊員)なので今すぐ来てください

鏡華

やだァ!

隊員)早くして下さい

鏡華

チッ…場所はどこよォ…場合による!

隊員)大体そこから左に500

鏡華

え?何?キロ〜?やだ!

隊員)馬鹿ですかメートルですよ

鏡華

はぁーい…(ったく私の事パシるとかいいご身分だな‪💢)

電話を切り諦めて事件現場に向かうとラルフ隊がぶっ倒れていた

事件現場

鏡華

うわぁ…グッロ、なにこれ生きてんの?

隊員)ラルフ隊の事嫌いになりました?

鏡華

ちっとねぇ…抉られてるような傷……

隊員)はい、犯人は現在調査中です

鏡華

ラルフ隊が確かここにいるのって…確か何かの場所の特定だっけ?

隊員)はい、日本支部の隊の幾つかと連絡が取れないからラルフ隊に任せたと…

鏡華

ふーん…

ラルフ達に回復を施し「さて、どうしましょうか」と言う時にラルフ隊に任務を任せた「葡萄原菜月」が突然声を上げた

菜月)皆さん下がってください!

鏡華

!!

菜月の方を見ると底には星神柱の奴らが居た

鏡華

やっべ(反応バリ遅れたわ)

懐から銃を出そうとしたらココ最近聞いた声が聞こえた

??)紅花 焔一輪

鏡華

!!もしかして…

??)僕は晴樹さんみたいに優しくないからね…君たちみたいなやつらが死のうが何も感じないし、何も思わない…

鏡華

光一君!

光一

!!鏡華!?

鏡華

なんでここに…

光一

それはこっちのセリフだよ…いつ帰ってきたんだい?

鏡華

5月あたりだよ、変わった1年が入るって話を聞いてね

光一君は私を後ろから抱き締め「ラルフの奴らがしくじったって聞いてね」と言って頬を擦り寄せてきた

鏡華

う"〜…ウザイ……

光一

鏡華は?

鏡華

しくじったから来た

光一

コイツらが負けるなんてあんまりないと思うけどな…

鏡華

Sに近いAだもんねぇ…女に誘惑されてるところをズドン!って感じでは無いと思うんだよねぇ…

鏡華

アンタじゃないし

光一

どーゆーことかなぁ?

鏡華

うにゃにゃ!

光一

ま、今は玉麗院に搬送が1番だな、お前が手当したとはいえ

鏡華

う"ぬぁ"〜…暑いぃ"〜…溶けるぅ"〜はなせぇ"〜……

光一

俺が嫌いだからってそんな拒否の仕方あるか?

鏡華

暑い!離せ!暴れるぞ!いいのか!

隊員)うわぁ…可哀想

鏡華

おいこらそれどっちの意味だ?

部下)さ、さぁ?

光一

俺はまだ仕事があるから帰るが…

鏡華

??何?

光一

…いや、気を付けろよ?(色んな意味で)

鏡華

??わ、わかった…(なんだ?急に)

光一君は部下を引き連れ現場から離れ…少し時が経つと光一くんから電話がかかってきた

プルルルルルッ…

鏡華

ハイハイもしもし

光一

【悪い鏡華!今すぐ俺の所に来てくれ!】

鏡華

は、はい!?

光一

【柊 黒雪が稲月 小夜を連れて現れた!】

鏡華

ちょちょ!待って待って!何があったの!

光一

【説明は後だ!】

鏡華

なんっでアタシなんだよ…

ぶつくさ文句言っても仕方ないため送られてきた位置情報にとりあえず向かう

鏡華

(行ってどうにもならないと思うけどなぁ…光一くんの私利私欲だと思うけどなぁ…私を呼び出すのって)

現場に着くと血だらけの黒雪君とそれを抑える光一くんが居て何故か紫さんまでいる

鏡華

あーっと…ちょい待ね

黒雪

た、助けてください!

鏡華

OKOK、光一くんは一旦離しなさい

光一

…分かった

鏡華

で、紫さんは?

紫)黒雪と小夜ちゃんを庇いに来たのよ、殺されちゃたまったものじゃないわ

鏡華

あ〜…そういう事ね

鏡華

…黒雪君は私と一緒に行動、小夜ちゃんは紫さんに任せておk

黒雪

ですけど!

鏡華

大丈夫、私が保証する

鏡華

紫さん、頼みます

紫)あなたが来てくれて良かったわ、変に人を殺すことになったかもしれないからね

鏡華

なら良かったっす笑

こうして少し1悶着あったが私と黒雪君、紫さんと話し合う事に

黒雪

あれが…十二鬼神のトップ…

鏡華

そーだよ?私を除けばあの子は最強…今はちょっと不機嫌だから手荒になっちゃったけどね

黒雪

私を除けばって…

鏡華

そうねぇ…私ってこう見えて結構強いんだけどね

黒雪

ま、まぁ…

鏡華

光一くんとタメ張れる人間なんだよねぇ✨

黒雪

そ、そうなんですか!?

鏡華

そ、今は力の制限されてるから光一くんより弱く見えるかもしれないけどね…女って手先が器用だからね…細かいこと、出来るのよ

黒雪

細かい…こと?

鏡華

それは後、因みにあんたの兄貴名乗ってる外道に勝つには私達を負かさなきゃ行けないけど…大丈夫?笑

黒雪

やってやります…目標が見えただけでも上々です

鏡華

ふーん…ま、なら安心

紫)目標が見えたのはいい事よ、でもその前に…

紫さんが突然黒雪君の後ろに現れ札を貼った

黒雪

ちょ、なにすr_

紫)はい黙って

そう言って唇に人差し指を押し当てる

紫)少し我慢なさいね

紫さんが何かを唱えると黒雪君は咳をしだし跪いた

紫さんは黒くなった札を剥がし「体の調子はいかが?」と聞いた

黒雪

は、はぁ!?こんな時に何言ってんすかアンタ…

黒雪

そんなの特になんともな_あれ?本当になんともない!!治ってる!?

傷だらけだった黒雪君の体はすっかり治り心做しか元気になっている

紫)そう、陰陽術の一つで対象の怪我や疲労、呪詛といった苦しみを霊符に全部移す術

紫)術式が複雑だからあなたには向いてないかもね

紫)それに半端な霊符じゃキャパもたかがしれているから尚更ね

黒雪

なんだよぉ、魔法とか術って言うのは誰でもやれるんだろ?

紫)そうね、術式と道具がさえあれば誰にでも出来るわ

紫)でも中には術式に不向きな人もいてね、異能力だったり武具に頼った方がいい人も多いのよ

鏡華

君はシンプルな術を使う分にはいいかもだけど、術自体には向いてないね〜笑

鏡華

実際…霊符が切れたら術使えないでしょ?

紫)ま、それが悪いとは言わないけどね

鏡華

さて、そんな話よりも…小夜ちゃんはどうしたの?

黒雪

!!そうだ!さよの今の状態について話があるn_ッ!!

黒雪

ドクンッ…あ?

黒雪

今のは…結月!!

鏡華

式神の苦痛は契約の「繋がり」を通して主人に帰ってくる…繋がりが強ければ尚更

黒雪

あの…あんまり考えたくはないんですけど…

紫)結月に何かあった…と考えるのが妥当ね

紫)まぁ、式神が祓われたところであれらは所詮替えが利く代替品よ

紫)それともなぁに?あの子に思い入れでもあるのかしら?

黒雪

あるに決まってんだろ、何だかんだ俺をずっと守ってきてくれたんだ…

黒雪

情を感じない方が無理ってもんだ

黒雪

てか、冗談言ってる場合じゃないだろ

鏡華

まぁそうね…のんびりしていると色々大変かも

紫)そうね、冷静な状況判断ができるようで助かるわ

黒雪

うっせババア(ボソッ)

紫)何か言ったかしら?

黒雪

この拒否で聴こえるのは反則だろ!!

小夜ちゃんに近づき額に手を当てる

鏡華

…この子、かなり危険な状態だね、魂が中にいる神に荒らされているよ

黒雪

??

鏡華

神様と人間の魂は同じ場所には存在できないの、格が違うからね

鏡華

そのせいで人間の魂なんてすーぐ飲み込まれちゃって消失しちゃうの

鏡華

多分だけどこの子は加護…かな?まぁ、それのお陰で影響を無効化してたの

鏡華

でもそれが何らかの影響を受けて防壁が瓦解して魂がどんどん侵食されて行ってるの

黒雪

魂が消えればその先は「無」…この世に存在したという事象すら消え失せて縁も無くなる

鏡華

そう、ゆゆちゃんに教えて貰ったの?

鏡華

まぁでも…そうなるね、この子はこのままだと「最初っから居なかった存在」にされちゃうよ

黒雪

ッ…

鏡華

事の重大さがわかったようだね

黒雪

おかしいだろ…なんで…なんで俺たちばっかり…

黒雪

なんで俺たちにばっかこんなことが起こるんだよ…

黒雪

(俺たちが…俺が何したって言うんだよ……)

黒雪君は絶望からなのか地面に膝を着き絶望に浸る

黒雪

(そもそも俺がもっと強ければこんなことにはならなかった…)

黒雪

(雷斗みたいに疾かったら小夜を連れて応援を呼んだりできたな…)

黒雪

(日菜みたいにすごい才能があれば難なくあいつを倒して勝つことが出来たかも…)

黒雪

(のっぽみたいなしっかりとした信念があれば、意地でも守り抜けたかもしれないな…)

黒雪

(思いも武器も才能も、俺には何も無い…空っぽなんだ)

黒雪

(戦いに理由すら見いだせず、弱さゆえに命を取りこぼす…)

黒雪

(なんで他人巻き込んでんだよ、お前一人で死ねよ)

紫)(心の方にガタが来た…ってところかしら?)

紫)(まぁ、無理もないわね)

紫)(言ってしまえば、あれはただの男子高校生…この界隈には一生関わること無く青春を謳歌していたはず…)

紫)(この子じゃあ…なかったのかしらね…)

鏡華

…黒雪君

黒雪

……

鏡華

君がここに来た理由は?君が強くなりたいって思ったのはなんで?

鏡華

少し前に教えてくれたよね…ゆゆちゃんに恩を返したいとか何とか…こんな所で疲れちゃっていいの?

鏡華

もしかしたら…いや、君のお友達ちゃんは今、頑張っていると思うよ

鏡華

私が傍にいて君を助けてあげるから、目的が分からなくなったらもう一度、言ってあげるから…頑張ろ?

黒雪

…幽々子様……

鏡華

君のこの髪留めは誰から貰ったの?

シュルッ…

鏡華

要らないなら…貰っちゃうよ?

黒雪

!!それは…

鏡華

ゆゆちゃんが…君を思って、霊力を抑えるようにしてくれたんでしょ?君はまた…ゆゆちゃんを傷付けたいの?

鏡華

それにあの外道を倒すだとか何とか…言ってたじゃん

鏡華

頑張ろうよ、ね?

黒雪

…そう、ですね

黒雪

(貴方は生きる意味をくれた道を示してくれた…)

鏡華

!!

紫)これは…ラストスペル……?ちょっとちょっと…面白すぎるでしょ

鏡華

ほんっと…人の成長は影1つでここまで変わってしまう物ね…笑

黒雪

(みんなが体張ってんだ、俺か体はらないでどうする!!)

黒雪

影との一体化…原理上は可能だがこれは…

黒雪

ぐぅ"ッ…あく"ッ…うッ……

鏡華

黒雪君!

紫)待ちなさい

鏡華

でも!このままじゃマジで飲まれますよ!

紫)あなたなら見てきたでしょう…ずっと……色んな人の成長を

黒雪

(影との一体化…今俺の中では影が暴れまくっている状態…)

黒雪

(霊体、肉体問わずなんでも消し去るこいつに見境は無い…)

黒雪

たが…こいつに喰われるつもりは無い!!

黒雪

ブツブツうるせぇよ、てめぇらの主は俺だ、黙って従え‪💢

黒雪

!!(瘴気が消えた、抑えられたみたいだな)

黒雪

だが時間は持って五分…それ以上は魂が持たん……

黒雪

あのババアが回復の術を使ったのももしかして…

黒雪

いや、考え過ぎか

紫)それにしても珍しい技ね、過去の文献にも無いみたいだし…もしかして新しいケース?

黒雪

紫お姉ちゃん!

紫)呼んだ!?

鏡華

(チョッロ…)

黒雪

小夜のこと、お姉ちゃんにお願いしたい!!

紫)うぉっけい!

黒雪

(チョロババア…)

鏡華

(マジでコイツ賢者なのかどうかも怪しいな…)

黒雪

(何考えてるか分からないけど約束破るような人じゃあないからな…あっちは任せておいてオッケー…)

鏡華

…私も行く!

黒雪

はい!?

鏡華

君達回復の術無いでしょ?保険よ保険、どっちみち増援欲しいんでしょ、手伝ってあげる

黒雪

ですけど…

鏡華

いーの、それに君らが負けたら最後の砦として立ってあげる、早く行かないと私の可愛い後輩が大変な事になっちゃうかも知れないし…ほら行くよ〜

黒雪

あ、は、はい!

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