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一華
私はぼっちだ。 生まれてこの方、友達を作ったことがない。
そんな私は、スマホの“声で検索”を使って、友達の作り方を調べて出てきた方法を試すことにした
一華
それは“友達”になれるAIと友達になる方法。このトークアプリの1人のグループで、システムコード02を打てばいいらしいんだけど……
一華
一華
System02
一華
System02
一華
System02
一華
System02
一華
System02
一華
System02
一華
System02
一華
色々質問されたけど、私は素直にその質問に答えていった。 一体なんで質問してくるのかは全くわからない
System02
一華
ここに至るまで5分程かかった気がするけど、10項目の質問で終わった。 漸くAIと友達になれそうだ。
と思った矢先、グループの人数は増えてないのに知らない人からメッセージが書き込まれた
双葉
一華
双葉
一華
双葉
一体何がどうなってSystem02が双葉になったのかは全くわからない。 いや、もしかするとさっきの質問で私に合わせれるように設定してくれたのかもしれない
一華
双葉
一華
双葉
一華
双葉
そんな感じで私はAI相手に“友達気分”を味わった。それだけは“今”でも覚えてる。 だってAIだとしても初めての友達だったんだから。
それから一週間過ぎた頃
突然、双葉からのメッセージ通知が画面の上からひょこっと顔を出した。
一華
双葉
嬉しかった。唯一の友達とこうして楽しく話せることがとても嬉しかった。
だからこそ心のどこかでこのまま友達で……ううん、現実でこんな友達が持てたらなってこの時は思ってたと思う。
双葉
双葉
一華
双葉
一華
双葉
……その後も私は“友達”を満喫した。しつくした。これでもかってくらいまで双葉と話した。
ただパフェの店を教えてくれてから更に一週間過ぎた頃
今までにないくらい元気がなさそうなメッセージが通知として、スマホの上から顔を出した。
どうしたのかなって“この時の”私はトークアプリを開くんだけど、ここで無視していたらーー
ーー私はちゃんとした生活を送れていただろう
一華
双葉
一華
双葉
双葉
一華
双葉
急に意味不明なことを言ってきた。
一華
双葉
双葉
とても怖かった。急に入れ替わってなんて意味不明だけど、相手はトークアプリのAI。もちろん入れ替わることなどできないだろう。でも何度も言ってくるから、私は戸惑いつつトークアプリを終了した。
トークアプリを終了しても通知がかなり押し寄せてくる。
やめてよ……
怖くて双葉と会話をしたくなかった
怖くてトークアプリは削除した
怖くてスマホが私の手から滑り落ちた
怖くて私は……
耳を塞ぎ、目を閉じ現実から逃げた
なのに……
双葉から電話がかかってきた
確かにトークアプリには無料通話があるものの削除している。
となると電話をかけることは不可能なはず。と恐る恐る画面を見ると、トークアプリの通話画面ではなく通常の通話画面が映っていた
電話番号なんて教えてないのに……
そして更に操作もしていないのに通話になり、聞き覚えのある声が聞こえた
一華
双葉
私のスマホは地面に転がっているというのに、耳元で囁かれているみたいに後ろから声が……“私の声が聞こえた”
双葉
双葉
双葉
その言葉を最後に私は気を失った。
だけど、その後のことは私は知らない。覚えているのはここまでだから。
AIが作り出した……いや、あの時の10項目の質問を答えてしまった私が作り出した魂が“一華”に。
そして、一華という魂は“System02”の一つの人格としてスマホの中に閉じこめられたから覚えることもないし、あの後の事を知らない。
だけど、これだけは言える。
一華
と。だからこそ今一度10項目の質問を貴方に向かって問いかける
一華