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ーー逃げたいのに、避ければ避けるほど、近づいてくる。 あいつにとっては”優しさ”なんだろう。 でも私にとっては、ただの恐怖だった。
その日の夜。 勉強机に座っていると、LINEの通知音が鳴った。 知らないアカウントから。
ミカ
すぐに既読がつく。続け様にメッセージが送られてきた。
心臓が止まりそうになった。机の上に置いたばかりのペン。まさに今、赤色を使い始めたばかりだった
ミカ
慌ててカーテンを開ける。 街灯に照らされた暗い道に、人影がじっとこちらを見上げていた。
ミカ
慌ててカーテンを閉め、震える手でスマホを握る。
次の日。 登校しようと玄関のドアを開けた瞬間、そこにレンが立っていた。
ミカ
レン
ミカ
レン
にこりと笑うレン。背中に冷たい汗が流れる
ミカ
レン
私は叫び声をあげて、全力で走り出した。 それでも背後から、足音が静かに追いかけてくる気がしてもう振り返れなかった。