運命委員会へようこそ。

あっという間に

三年間が過ぎて。

私は■■なのに

歳をとっていって。

これで

何もかも終わりなんだな

あの委員室を見ながら

私はそう思う。

赤色のマット

横に並ぶ花と一年生

後ろの席で私達を見守っている

楽器と二年生

全てが練習したときよりも

ずっと重く感じる。

ひとつひとつが悲しくて

いや、嬉しいのかな。

「三年生　起立」

ガタガタ…

「僕たち私達は」

「この春で彰道間高等学校を」

「卒業します。」

「あの日」

「想いを伝えて」

「出会いをして」

「青春を味わったあの日」

「私達は絶対に忘れません。」

「この緊張感も」

「みなさんに見守られながら」

「卒業式を迎えていることも」

「全てが私達の」

「人生の道へと」

私はやっと…

卒業した…

たくまと目が在った。

たくまはいつものように

白い歯を見せて笑ってくる。

私もたくまに微笑んだ。

この三年間

運命委員会で過ごした日々

きっと

■■しても忘れない。

「三年生　退場」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

人々の心のこもった拍手が

体育館全てにわたる。

そして私達は

最後の体育館を後にする。

ももがたくまに抱きつく。

そして…

一年前の風景を思い出す。

不安だったな。

委員長無しで運命委員会は

成り立つのかな…

そんなことずっと思ってたな

でも、案外…

成り立った…

ももも、そんなこと

思ってるだろうな…

ガタン…

これで終わり

終わりなの…

私とたくまの

運命委員会は…ね。

次の一年生のために

黒板は綺麗に消し

委員室は掃除した。

もう…

これであと残りはない。

最後のさようなら。

委員室との

さいごのさよなら

いつも帰るたびに開けてたドアも

これで最後。

みんなと一緒に帰った　下駄箱

晴れの日も雨の日もくぐった　門

汗を流して運動した　体育館

たくさん勉強した　教室

そして

楽しく過ごした

運命委員会　委員室

最後で最後で

ひとつが最後で

ここで靴をはくのも最後。

みんなと笑うのも最後。

挨拶するのも最後。

この廊下も歩くのも最後。

最後。最後。

そして

委員室を出た。

私とたくまは

委員室の前で

一礼した。

そして私とたくまは

ふたりで

■■の■■にいった。

❤️300で

セカンドシーズンに入りまーす！

では！

よろしくお願いします！