心臓移植が必要な早樹を救うため
聖夜は救う会と言う市民団体の力を借りることを提案し
早樹にその旨を伝えるべく病院に行こうと幸枝を誘った
権田沼聖夜
聖夜の言葉に幸枝は空き教室での早樹の言葉を思い出し
原田幸枝
原田幸枝
早樹がこの提案を拒絶するのではないかと恐れたが
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
アホ美の力強い言葉に背中を押され
早樹を説得する決意を固めた
原田幸枝
権田沼奈穂美
原田幸枝
原田幸枝
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
原田幸枝
幸枝はずっと早樹から避けられていると思っていた
でも早樹はずっと幸枝のことを想い続けていた
早樹は自分が助からないと思い込んでいて
幸枝に冷たい態度を取ったのは
自分がいなくなった後に幸枝を悲しませたくなかったから
原田幸枝
原田幸枝
権田沼聖夜
病室の扉を開くと早樹は眠っていて
静かな病室内にピッピッと言う音が響いていた
酸素マスクをつけられ点滴のような管も増えていて
音はベッドの横に新たに設置された心電図から聞こえてくる
権田沼奈穂美
顔色も前より悪くなっているように見える
原田幸枝
以前とは違う早樹の姿に涙ぐむ幸枝
海村亜樹
原田幸枝
権田沼聖夜
海村亜樹
権田沼聖夜
軽く挨拶をした後
場所を変えて話をすることになった
この数日で早樹の病状はかなり進行していた
心臓に負担をかけないため幼い頃から行動を制限されていて
中学生になっても他の子と同じように通学することができず
幸枝は早樹のために病室へ行き学校でのことを話して聞かせていた
そんな幸枝と接するうちに恋心を抱くようになった早樹は
自分の命が長くないと知り言葉では幸枝を遠ざけるも
少しでも幸枝のそばにいたいと言う想いから
週末、塾に通う許可を得て
平日は院内学級にも通い受験勉強に励み
無事に幸枝と同じ高校に合格
だがその頃から
それまで安定していた検査の数値が少しずつ下がり始め
やっと迎えた入学式でも途中で体調が悪くなり早退
通学に難色を示す担当医を必死に説得し
朝に検査をして数値に問題がないと判断された場合に限り
月に数回、短時間の保健室登校を許可してもらうことができた
登校日以外は病室で安静に過ごすと言う約束を守り
その結果、検査の数値も正常に戻り安定してきていた
わずかな学校での時間に幸枝の様子をこっそり見に行き
元気そうな幸枝の姿に幸せを感じながら病院に戻る
幸枝が信吾に恋をしてからもずっと見守り続ける日々が続いたが
ある日、様子を見に行った教室で幸枝と対峙するアホ美を見かけ
屋上でアホ美と言葉を交わし幸枝の現状を知った早樹は
真実を探るため自らの意思で動き
真の黒幕が前野信吾であることを突き止めた所で倒れた
その事で担当医から絶対安静を言い渡されたにも関わらず
幸枝の暴走を止めるため
看護師の目を欺いて病院を抜け出してタクシーで学校へ
もう自力で立ち上がる力も残っていなかった
歩行も困難な状態だったばずなのだが
必死に階段を登り空き教室に向かった
全ては幸枝のため
諦めかけていた心を救ってくれた幸枝を守るため
海村早樹
わずかな力を振り絞って全力で幸枝を止めた
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