海村亜樹
海村亜樹
原田幸枝
原田幸枝
早樹の母親と共に近くの公園に移動したアホ美達は
幸枝が一人で募金活動をしていたこと
聖夜が調べた救う会の情報などを早樹の母親に伝えた
本当は早樹、本人に伝えたかったのだが
病床の早樹はずっと眠ったまま
いつ目を覚ますかもわからない状態だったため
このような決断をするに至った
早樹の母親は幸枝の手を強く握りしめる
海村亜樹
海村亜樹
海村亜樹
海村亜樹
権田沼聖夜
原田幸枝
権田沼奈穂美
海村亜樹
権田沼聖夜
昨日の午後
突然、目を覚ました早樹は
小さな声で囁いた
海村早樹
海村早樹
海村亜樹
海村早樹
海村早樹
海村亜樹
両親は早樹の心臓移植を強く希望していた
だがドナーがなかなか見つからず
アメリカでの移植手術の話も出てはいたものの
その手術には莫大な費用がかかる
それに加えてアメリカまでの渡航費なども必要になるため
両親は常に頭を抱えていた
その事を知ってしまった早樹は
両親にこれ以上の負担をかけたくないと言う思いから
自分が助かることを望まなくなっていった
両親のために積極的な治療を拒む気持ちが膨らむ中
幸枝の優しさに触れた早樹の心に
"生きたい"と言う気持ちが芽生え始める
二つの感情に揺れ動く早樹の心
はっきりとした結論がでないまま
早樹の病状はゆっくりと……
確実に進行していった
海村亜樹
海村亜樹
海村亜樹
海村亜樹
海村亜樹
原田幸枝
海村亜樹
海村亜樹
海村亜樹
原田幸枝
権田沼奈穂美
原田幸枝
今のままでは早樹の心臓は長くは持たない
だが適合する心臓が見つかり手術を受けることができれば
早樹はこれからも生き続けることができる
そのために必要な資金を得るため
救う会に助けを求めると言う方法を提案しようとしていた
権田沼聖夜
権田沼聖夜
原田幸枝
原田幸枝
原田幸枝
海村亜樹
権田沼聖夜
権田沼聖夜
公園に幸枝と聖夜の声が響き
近くにいた人々の視線がアホ美達に注がれていたが
アホ美は臆することなく大きな声で叫んだ
権田沼奈穂美
権田沼奈穂美
その言葉に幸枝の瞳から涙が溢れる
原田幸枝
原田幸枝
三人の説得に早樹の母親はゆっくりと頷いた
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