(希余)香坂 仁
コンビニ店員
(希余)香坂 仁
コンビニ店員
コンビニ店員
(希余)香坂 仁
コンビニ店員
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
コンビニ店員
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
コンビニから出て、
”うーむ”と唸る。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
そして、店やマンションの前を通ると
肌をピリピリと刺すような感覚が。
辺りを見ると、監視カメラがこちらをじっと見つめていた。
時折、何も感じない監視カメラもあるが、
それはきっとダミーなのでしょうと仁は言った。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
おまけに、ピリピリした感覚も監視カメラとの距離によって強弱があり、
近づけば近づくほどピリピリとした感覚から
チクチクとした感覚へと変化する。
また、カメラを起動したスマホを向けられても同様の感覚を得る。
つまり、どこで誰がどういう方向にカメラを向けているのか、
自然とわかってしまうのだ。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
そんなことを考えながら帰宅する。
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(希余)香坂 仁
仁がお昼ご飯はお弁当を作っているので、
ついでに希余の分も作ろうかと提案してきたが
そこまで甘えてしまうと本当に何もしなくなってしまうので、
お昼ご飯ぐらいは自分で用意することにしている。
作る、と言ってもインスタントラーメンやうどん程度である。
仁のように凝ったものは作れるわけがない。
それでも、一人暮らしの女の昼ご飯ならその程度で十分だ。
(希余)香坂 仁
しゃがみ込んで戸を開く。
そこには鍋や包丁が収められている。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
フライパンを取り出し、
冷蔵庫から使っていいと言われた
ハンパになった野菜類を取り出して
まな板の上に並べる。
(希余)香坂 仁
そして、包丁を手にした瞬間、
背筋がゾワリとした。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
次いで、
脳裏を過る
赤。
(希余)香坂 仁
思わず包丁をまな板の上に投げる。
恐怖
ではない。
なんと
表現していいのか
言葉に悩むが
一番わかりやすく言えば、
(希余)香坂 仁
無性に何かを切りたいという
異質な感情。
(希余)香坂 仁
そして、
もう一度
恐る恐る包丁を手にする。
(希余)香坂 仁
悲鳴を上げて
シンクに包丁を投げ込む。
脳裏に過ったのは、
恐怖に顔を歪ませた
人の生首
そうして
眼球に刺さった
包丁。
幻聴のように
耳の中に響く
悲鳴
断末魔。
そして、誰かの笑い声が。
(希余)香坂 仁
震えが止まらない。
ホラー映画の一部にしては
あまりにも生々しい記憶。
(希余)香坂 仁
”何だ…”と思いながらも、
思い出したくはなかった。
思い出したくはないのに、
腹を包丁で切り裂く映像が脳裏を過った。
(希余)香坂 仁
それは記憶でしかない。
それでも、
切られた腹部から零れ落ちる内臓は、
あまりにも衝撃的で、
吐き気をもよおした。
トイレに駆け込み、
胃液を吐き出す。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
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(希余)香坂 仁
結局、包丁を握る気も
食欲も失せて
希余はベッドに横になる。
(希余)香坂 仁
無理矢理、今見たものを映画のワンシーンであることにした。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
そう考えると嫌な予感がする。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
希余は首を大きく横に振る。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
言いながら
不安に襲われる。
(希余)香坂 仁
天井の一点を見つめる。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
本当に雷のせい?
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
そう自分に言い聞かせても、
一度芽生えた不安と
仁に対する不信感はぬぐえなかった。
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(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
仁はそれだけ言って
いつも通り台所に立つ。
(希余)香坂 仁
ベッドから起き上がり、
台所に近づく。
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
俯き加減で尋ねる。
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
首を振って顔を上げると、
そこには心配したような面持ちの
自分が立っていた。
体は自分のだけれど、
その中身は香坂仁だ。
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
希余はわざとらしく明るく言って見せた。
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
そう言って踵を返すと
ベッドに倒れる。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
首を傾げて、
仁は夕食の準備の続きをする。
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(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
夕食後、
テレビを見ていると
仁が声をかけてきた。
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
”ふむ”と言って顎に手を置く。
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
仁は即答した。
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
なんとも言えない沈黙が流れる。
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
(希余)香坂 仁
(仁)瀧澤 希余
そう言って覗き込んできた瞳は、
自分の瞳なのに、
暗く淀んでいるような感じがいして
気味が悪かった。
(仁)瀧澤 希余
(仁)瀧澤 希余
そうわざとらしく明るく言うと、
仁は顔を離した。
(仁)瀧澤 希余
そして、そそくさと
床に敷いた布団に潜り込んでしまった。
(希余)香坂 仁
(希余)香坂 仁
程なくして寝息をたて始める自分の
穏やかな寝顔を見て、
希余は複雑な表情を浮かべた。
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コメント
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香坂さん、ホラー苦手なんですね!意外です。続きが楽しみです( *´︶`*)
面白いです! 続きが気になります♪