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今日は俺の家に永玖が遊びに来ていた。 でもなんかずっと苦しそうにしてる。
えいく
永玖がまた、 ソファの上で膝を抱えて震えていた。 視線は彷徨って、呼吸は浅く、 そして早い。冷や汗が顔を伝って落ちていた。
はやと
そっと隣に腰を下ろし、背中に手を添える。 けれど、永玖はその手を振り払うようにして、 さらに身体を丸めた。
えいく
はやと
颯斗は何もできない自分に歯を食いしばった。
病院に通い、薬を変えてもらっても、 治療法を見直しても―― 永玖の症状は、悪くなるばかりだった。
一日一回のパニック発作。 激しく震え、吐き気を訴え、 時には自傷すれすれの言葉までこぼす。
はやと
颯斗はそっと永玖の肩に毛布をかけた。
はやと
えいく
永玖の唇が震え、弱々しくつぶやいた。
はやと
颯斗はそっと手を伸ばし、 今度は永玖もその手を振り払わなかった。 それだけで、今は少し安心できた。