テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

毎日が、怖かった。 朝起きて、永玖が笑っていてくれたら、 今日は少し安心できる気がして。 でも、少しの音にビクッと肩を震わせる永玖を 見るたび、胸が締め付けられた。

パニック発作は、日に一度は起こる。 ひどい日は、朝と夜、二度も三度も。 永玖の叫び声、叩かれる腕の痛み、かすれた声で 「こないで!」と拒絶される苦しさ――

はやと

……それでも、離れねぇ

独り言のように、俺はつぶやく。 血がにじんだ腕を洗って、 震える手で永玖の額を拭う。

はやと

永玖……頼むから……
俺を信じてくれよ……

ほんとは、俺だって不安なんだ。 いつまで耐えられるだろう、じゃない。 このまま、永玖が壊れてしまったらどうしようって――それだけが怖いんだ。

はやと

……俺にしか、できねぇことがあるなら、やらせろよ。守らせてくれよ

寝息を立てた永玖のそばで、 そっとその手を握った。 あたたかい。 まだ、ここにいる。

はやと

……生きててくれて、
ありがとう

夜の静けさの中で、俺は心の奥で叫んでいた。 永玖が、明日も目を覚ましてくれることだけを祈って――

なにかあっても君の隣で

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

76

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚