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バカと真面目は紙一重！？【終？】

第6話 - 凌輝君はお人好しなのかもしれない

2020年02月22日

#恋愛

#日常

#コメディ

#学園

捨てられた消しカスの化身

凌輝

ふぁ〜あ

凌輝

あれ？今日って平日だっけ？

枕元にあるスマホを手に取り時間を確認する

凌輝

うん。平日だな

凌輝

完全に遅刻する未来が見える

凌輝

いや待てよ？

凌輝

今日どうせ僕行けないのでは？

凌輝

前に司にモンチュタ〜（エナジードリンク）ぶち当てたから制服ないんだよな

凌輝

代わりに司の制服預かってるんだよな…

凌輝

今日休んでクリーニングとかに出すか

凌輝

いやうん。

凌輝

すごい今更だけど僕外出て良かったのだろうか

凌輝

一応この時間は学校にいる時間だしな…

凌輝

まぁ同級生とかはもう学校についてる頃合いだから気にしなくていっか

凌輝

なんであの時翔太にモンチュタ〜あげたんだろ

凌輝

それあげなければ投げられる事も僕がクリーニング出さなくても良かったのに

凌輝

やらかしだな〜

司

さすがに俺以外の奴と会うことないよな

司

まさか凌輝から借りた制服が思っていたより小さくて着れなかったなんてあいつに言えるわけないしな

司

今更あいつは学校かもしくはクリーニングしに行ってるのかな？

凌輝

………

凌輝

あれ完全に司だよね？

凌輝

おかしいな……

凌輝

僕のプランでは彼は学校に居たはずで僕は気ままに休日ライフを楽しもうと…

司

ん？あいつってもしかして凌輝か？

司

なんか慌てふためいてるな

司

ちょっと声かけてみるか

凌輝

まさかほんとに同級生としかも制服を汚してしまった被害者様を見つけてしまうなんて…

凌輝

ここは早めにこの場を去りクリーニング屋に行くしか…

司

あの〜すいません

凌輝

！？

凌輝

な、なんでしょうか？

司

もしかして凌輝さんですか？

凌輝

そ、そそんな事ないですね

司

凌輝君ですよね？

司

今からクリーニングに向かう途中で同級生しかも制服を汚してしまった相手を見つけてしまった凌輝君ですよね？

凌輝

……はいそうです

司

今日はそれの為に休んだのか？

凌輝

そうだよ

凌輝

さすがに休日まで待っててなんて言えないからね

司

あんなことした奴とは思えないほどしっかりしてるな

凌輝

一応責任感じてるし

凌輝

そーいう司はなんでここにいるの？

凌輝

翔太とかは学校でしょ？

司

翔太と嶺空翔は学校だ

司

俺はだな…その〜

凌輝

？

司

貸してもらった制服が思ってたより小さくて着れなかったんだよな

司

だから体調不良って事で今日は休み扱いなんだよな

凌輝

あれ？小さい方渡しちゃってた？

司

あぁびっくりするぐらい小さいな

凌輝

だから家に何故か大きな方の制服があったのか

司

それ渡して欲しかったな〜

凌輝

ま〜うっかりってことで

司

でもそのおかげで今日はゆっくりできそうだしいいだろう

凌輝

じゃあ僕はクリーニング出してくるね

司

どうせならこの後時間あるだろ？

凌輝

まぁあるね〜

司

俺と遊ばね？

司

いや休日にはなったけどやること無くてさ

司

今はちょっと目的なくブラブラしてただけだし

凌輝

司がそれでいいなら

司

なら決定な

その後凌輝はクリーニングに制服を出し司と共にその日を過ごした

凌輝

あー今日はもう疲れた〜

凌輝

まさか司がいるなんて…

凌輝

あのあとにアニメイトゥ行ったりゲーセンいったりして僕のお金がとんでいったよ

凌輝

まぁ楽しかったからいいけどね

凌輝

なんなら収穫あったし

凌輝

アニメイトゥでは欲しかったマンガ買えたしゲーセンいったら可愛いぬいぐるみ取れたし

凌輝

悪くはなかったかな

凌輝

ただ1つ問題があるんだよな〜

凌輝

この取ったぬいぐるみ何処に飾ろうかな

凌輝

触り心地はもうめちゃくちゃいいから

凌輝

寝床に置くでもいいけどなんかな〜

凌輝

どちらかと言うと寝床では無いとこに飾りたいよな〜

凌輝

こればっかりは家に着かないと考えれないな

制服着た女性

ぐすっ……

凌輝

（ん？あの制服うちの学校の人だな）

凌輝

（この公園で何してんだろ）

制服着た女性

ぐすっ…

凌輝

（泣いてんなこれ…）

凌輝

（ここはスルーしたいとこだけどこの公園通った方が近道なんだよな）

凌輝

（声かけるか？いやでも声かけたらキモがられる可能性の方が高いんだけどな…）

凌輝

（どうする僕…優しく接してこっちが怪我するかあえてスルーして人としての権限無くすか…）

凌輝

（あれ？僕に選択の余地無くない？）

凌輝

（これもう声かけるしかないじゃん）

凌輝

（嫌だけどかけるだけかけるか）

凌輝

あ、あの〜大丈夫ですか？

制服着た女性

……何よ

凌輝

いや、この時間にここにいる人なんてなかなか見ないし

凌輝

君なんか泣いてるように見えたからさ

制服着た女性

ほっといてよ…

制服着た女性

見ず知らずの私に声掛けて

制服着た女性

もしかして誘ってる気なの？

凌輝

いや、そんな事はなくて

凌輝

僕はただ家に帰る途中で君を見て無視するのはいけないと思って声掛けただけだし

制服着た女性

あなたこの辺りに住んでるの？

凌輝

まぁはい

凌輝

あなたもここにいるんですからこの辺りの人ですよね？

制服着た女性

私は違うわよ

制服着た女性

ただ友達がこっちの子で私は遊びに来てただけ

凌輝

あっ…そうですか

凌輝

それよりもなんでここで泣いていたんですか？

制服着た女性

そんなのあんたが気にすることじゃないでしょ？

凌輝

ですよね…

凌輝

じゃ、じゃあ僕はこれで

凌輝

（一応質問して断られたからここは素直に帰るのが1番だな）

凌輝

（これ以上この人と話してるのはきつくなってきたから）

凌輝

（やっぱり人と話してこないかった僕にとって会話は難しいね）

制服着た女性

……

制服着た女性

や、やっぱりまって……

そう言って去ろうとする凌輝の服を掴んだ

凌輝

え？

凌輝

（あれ？これ僕まだ帰れない感じ？）

制服着た女性

あなたって私と同じ学校よね？

凌輝

え？あっ…はい

制服着た女性

なら、その…

制服着た女性

やっぱり私の話聞いてくれる？

凌輝

ま、まぁ聞くだけなら

制服着た女性

ありがとう

制服着た女性

私ね…今日友達と遊んでたんだけど

制服着た女性

その友達に裏切られちゃってさ

凌輝

（これ重たい話だな？）

凌輝

（僕では対処出来ない重たい話と予想した）

凌輝

裏切られたってどういうこと？

制服着た女性

その友達最初から私の事を友達なんて思ってなかったみたいなの

制服着た女性

要するに使える女って見られてただけなの

凌輝

道具ってことか…

制服着た女性

うん…

制服着た女性

それ知ってすごいショックで…

制服着た女性

でも悟られないように今日は過ごしてきたんだけど

制服着た女性

1人になって今まで我慢してた気持ちが溢れてきてさ……

凌輝

それでさっきそこで…

制服着た女性

うん……

制服着た女性

なんか恥ずかしいところ見られたね……

制服着た女性

この歳にもなって泣いちゃってさ

凌輝

………

凌輝

（ここでなにかいい言葉を掛けないといけないのか僕は？）

凌輝

（いやしかし僕の語彙では慰めもくそもない気が…）

凌輝

（とりあえず脊髄トークするか）

凌輝

…別に泣く事なんて恥ずかしい事でもないと思うよ

凌輝

だって君は泣くほどその人の事を想ってたって事でしょ？

凌輝

もちろん僕は君の詳しい事情は分からないけど

凌輝

それでも君はその人の事を親友として想ってたんだから

凌輝

その涙は別に恥ずかしいものじゃないと僕は思うよ

制服着た女性

……偉そうに

凌輝

なんかごめん…

制服着た女性

でも…

制服着た女性

あなたいい人ね

凌輝

そう？

制服着た女性

全く面識のない私なんかのこと心配してくれてさ

凌輝

やっぱり人として声だけでも掛けないとって思ってさ

凌輝

まぁまさか話の内容が僕の思ってたより重たくて正直びっくりしたけどね

制服着た女性

話自体聞いてくれる人がいて私的には気持ちが楽になったよ

凌輝

それは良かった

凌輝

それで？君はその友達と今後どうするの？

制服着た女性

縁を切ろうと思う

制服着た女性

確かにその子とは仲良くさせてもらってたけど私は所詮道具ってことみたいだし

制服着た女性

それに…

制服着た女性

その人だけに縛られる必要もないかなって思えたのよ

凌輝

そっか

凌輝

僕があれこれ言えることではないけど

凌輝

信頼出来る人を1人でも見つけるといいよ

制服着た女性

うんありがとう

凌輝

やっぱり女性に涙は似合わないね

制服着た女性

何それやっぱり口説く気なの？

凌輝

いや、そんなつもりは全くないよ

凌輝

僕は人とお話するのが苦手だし

凌輝

なんなら女性と話すなんて僕には縁がないと思ってたからね

凌輝

そんな奴に口説くなんてこと出来ないから

制服着た女性

まぁあんたそんな見た目してるもんね

凌輝

反論できないのが痛いところだね

制服着た女性

あーあ…

制服着た女性

話聞いてもらってスッキリした！

制服着た女性

ありがとうね…えっと

凌輝

津田凌輝だよ

制服着た女性

ありがとう凌輝君

制服着た女性

そうだ！

凌輝

ん？

制服着た女性

またなんか困ったら連絡していい？

凌輝

僕なんかで頼りになるなら

制服着た女性

じゃあ連絡先交換しようよ

凌輝

う、うん…

凌輝

（あれ？もしかして今僕女の子と初めて連絡先交換してるのか？）

凌輝

（司や嶺空翔を差し置いて僕はゴールインするのか？）

制服着た女性

へぇ〜凌輝君アイコン可愛いね

凌輝

これは僕が好きなアニメのキャラクターで…

制服着た女性

アニオタってやつ？

凌輝

ま、まぁ一般的にはそうなのかな？

凌輝

キモがられるからあんまり話したりはしてないけどね

制服着た女性

何かに熱中することはすごいと思うよ

制服着た女性

私はそんなことできないからね

制服着た女性

じゃあ、困ったらライムでなんか言うから

凌輝

あっ…待ったこれあげるよ

そう言って手に持っていたぬいぐるみを渡した

制服着た女性

これ…

凌輝

僕からのちょっとしたプレゼント

凌輝

今日君が強くなれたってことのね

制服着た女性

何それw

制服着た女性

あと私の名前は【紫苑】（しおん）

制服着た女性

紅羽紫苑（あかばねしおん）よ

制服着た女性

今日は色々聞いてくれてありがとね

制服着た女性

また困ったらこの辺りにでも来ることにする

凌輝

ライム交換したんだからそこで話してよ

制服着た女性

直接の方が楽だしいーでしょ？

制服着た女性

じゃあばいばーい

そう言うと彼女は駅のあるの方にと去っていってしまった

凌輝

………

凌輝

やったーーー！！！！

凌輝

初めて女の子と連絡先交換できたーー！！

凌輝

これは確実にあそこのメンツの中で僕が1番になれたね

凌輝

早く帰ってみんなに自慢してやろ〜♪

思いがけないところで出会いがあり舞い上がってる凌輝だった

バカと真面目は紙一重！？【終？】

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