琉偉の部屋に戻った
だが、少し違和感を感じていた
永瀬 琉偉
琉那は?
相河 斗真
具合悪いって
永瀬 琉偉
そっか
相河 斗真
( 具合悪くてもいつも顔くらいだすのにな…
そのうち来るだろうと思い 琉偉と他愛のない話をしていた
琉那が帰ってきて2時間が経つ
相河 斗真
あいつ大丈夫かな?
永瀬 琉偉
うーん
相河 斗真
いつもなら具合悪くても来るじゃん
永瀬 琉偉
顔色は?
相河 斗真
いや、見てねぇ
永瀬 琉偉
え?
相河 斗真
ドア越し
永瀬 琉偉
おかしくね?
相河 斗真
だよな…
相河 斗真
( もう1回見に行くか
俺は立ち上がり琉那の部屋に向かう
(コンコンッ)
永瀬 琉那
んぅ…?
相河 斗真
大丈夫か?
永瀬 琉那
うん…
相河 斗真
開けてくんねぇの?
永瀬 琉那
え…
相河 斗真
顔みたい
永瀬 琉那
具合悪いから…
相河 斗真
( 絶対おかしい…
相河 斗真
じゃあ俺帰るわ…
永瀬 琉那
うん…
相河 斗真
( は?
相河 斗真
( 確か合鍵あるよな…
永瀬 琉偉
これで開ける?(ニヤ
相河 斗真
ナイス
ガチャン
鍵が開いた
永瀬 琉偉
じゃ、俺部屋にいるわ
部屋に入ると琉那は布団に潜っていた
相河 斗真
琉那
永瀬 琉那
なに…
相河 斗真
大丈夫か?
永瀬 琉那
うん…
顔を出さず答える琉那
少し悲しくなった
相河 斗真
俺なんかした?
永瀬 琉那
ううん…
相河 斗真
琉那に避けられるようなことした?
永瀬 琉那
してないよ…
相河 斗真
じゃあなんで顔見せてくんねぇの?
永瀬 琉那
移しちゃうと悪いから…
相河 斗真
熱は?
永瀬 琉那
38.6℃
机の上に置いてある体温計 電源を切らずに置いたのか 36.8℃と表示されていた───
相河 斗真
( 嘘…
相河 斗真
もういい…
しばらくイベントもLIVEもなくてよかったな…
ばいばい
しばらくイベントもLIVEもなくてよかったな…
ばいばい
永瀬 琉那
え…?
俺は琉那の部屋を出た
ガチャ──
永瀬 琉那
待って…
追い掛けてくるのをわかっていた
振り返ると琉那が部屋の前に立っていた
相河 斗真
なに?
永瀬 琉那
バイバイやだ…
相河 斗真
会いたくないんだろ…
永瀬 琉那
ちが…
何かを思い出したかのように首元を慌てて抑え部屋の方へ体を向けた───
相河 斗真
( ??
永瀬 琉那
会いたくないなんて言って…
俺は琉那を自分の方へ向け手を頭の上に押し付けた
すると、首筋に見覚えのない赤い痕が2つ付いていた──
相河 斗真
なにこれ
永瀬 琉那
違うの…
相河 斗真
あ?
永瀬 琉那
これは…
相河 斗真
なに
永瀬 琉那
ごめん…なさい…
相河 斗真
謝ることなん?
永瀬 琉那
…嫌いになっていいよ
俺から離れ部屋に戻って行った
相河 斗真
( なんだよそれ…
琉那が部屋に入り 息苦しくなってその場にしゃがみ込んだ
ガタンッ))