主
主
主
なんかこれだけ連載出来ないです🥲 なんで……?w
ころん
ころんside
翌朝目覚めた僕は、 なんだか嫌な予感がした。
ころん
人間は、不思議な生き物で、 死ぬ時はわかるらしい。
でも苦しくはなくて、むしろ心地いい
全身から力が抜けるような、 そんな脱力感が僕の体を駆け巡る
5月というなんとも過ごしやすい 季節の風が、僕の髪を揺らす
ころん
あー、僕もう死ぬんか、笑
どうせなら苦しまずに死にたいなぁ
どこか冷静な僕がそんなことを考える
今日という日に限ってるぅとくんは ここに来れない。
何も言わずに死ぬのはるぅとくんに 悪いかな、。
でもここに呼んだら、 弱音を吐いてしまいそうで。
最期ぐらいカッコつけたい。
「ころちゃんはかっこよかった」 って思ってもらいたいじゃん、好きな人には。
そう思っちゃう僕は、馬鹿かな?笑
ころん
んー、そうだな。 手紙ぐらい書いてあげてもいいかな
最期ぐらい、素直に。
僕はペンを握った。
1時間ぐらいかけて、 やっと大体書けた。
僕を看取らなかった恨みも書いとこっかなーw
その方が僕らしいよね笑
でも、僕らしく無いのが1つ。 さっきから同じところを 消したり書いたりしている。
「るぅとくんの事が好き」
書くか否か、すごく迷っている
ころん
書いたら、るぅとくんの未練になっちゃうかな、それはやだな。
僕のことを忘れて欲しくないけど、 るぅとくんにはこれからも今まで通りに生きて欲しい
僕が、るぅとくんの人生の 足枷になるのだけは嫌だった。
でも、せっかく素直になろうと 書くことを決めた手紙なのに、 1番伝えたいことを伝えなくて、 いいんだろうか。
ぐるぐると、いつまで経っても答えの出ないことを考える
数時間悩みに悩みまくって、やっと、結論が出た。
僕は、書かないことにした。
僕の勝手な決断だけど、 このことは、墓場まで持って行こ、笑
るぅとくんが"こっち"に来た時に 伝えよう。
手紙を僕の枕元に置いて、眠った。
そのまま、僕が目覚めることは 無かった。
るぅとside
ころちゃんが入院している 病院から電話があった。
恐る恐る電話に出ると、 静かに、優しく、伝えられた。
「ころんさんが息を引き取った」
と。
その声は静かで、優しかったけど、 僕からしたら酷く恐ろしい程に 怖い声色だった。
僕は期日を迫っていたMIX画面の パソコンを放ったらかしにして、 家を飛び出した。
病院に着いてころちゃんの病室へ急ぐ
確かに体はここにあるのに、 彼はもう居ない。
るぅと
るぅと
声にならない声で、呼びかける
それに答えてくれる人はもう居ない
もう会えない。
「るぅとくん!」と 特徴的な声で読んでくれることは、 もうない。
どうして、今日。
なんで、僕が居ないとこで いなくなっちゃうの。
数分、いや数十分だったかもしれない 僕はころちゃんに抱きつきながら 泣いた。
動かないころちゃんの胸に顔を埋めて 子どもみたいに泣いた。
しばらくして、ころちゃんの荷物を 片付けないといけないことに気づいた
いつもより数倍重い体を動かして、 ひとつひとつ片付けていく。
ころちゃんは(自称)潔癖症なので、 枕も持参だ。
水色の枕を持ち上げてカバンに詰める
枕の下に、黄色の封筒があった。
るぅと
恐らく僕宛ての手紙だろう
すぐに封を開け、読み始めた
手紙は僕のものだから、言いません。
でも読み終えた後、僕は今日初めて 笑顔だったと思う。
すごくころちゃんらしい手紙だったから。
ほんとに、すごく、ころちゃんらしい 最期の手紙。
るぅと
るぅと
人間は死ぬ時は自分でわかると よく聞く。
ころちゃんも、分かったのだろうか。
だとしたら、なんで呼んでくれなかったのか。
何を思っていたのか。
たくさん聞きたいことはあるけれど、 これは"あっち"に行った時に詰めよう
それがころちゃんの願いだと、 手紙を読んで分かったから。
その願い通りに、僕は生きる。
この世界は、残酷で、みんな弱い。
でも、それでもここで頑張っていけるのは間違いなく、
この世界は美しくて、儚いからだ。
彼との永遠の別れ。
ころちゃんのわがまま聞いたから、 僕も聞いてください。
るぅと
るぅと
僕の頬に、一筋の涙が伝う
るぅと
1番大好きで、1番きらい。 これしか言葉が見つからない。
るぅと
言いたくない。こんな言葉。 でも、言わなきゃ、。
彼との別れを言わなきゃ。
僕と、ころちゃんが、 前に進んで行けるように。
るぅと
るぅと
るぅと
言葉が震えた。 でも、それでいい。
最後にキスをして、病室を出る。
看護師さんに、 「もうよろしいんですか?」と言われたが、 「はい、別れは言いましたから」 と、笑って見せた。
もう二度と来ることの無い場所を 背に、僕は歩き出す。
5月の風が、僕の髪を揺らす
誰かの、「くふふw」という笑い声が聞こえた気がした。
るぅと
僕は、清々しい気分だった。
主
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主
主
主
主
コメント
24件
泣いたᐡ ߹𖥦߹ ᐡ
߹𖥦߹ とっても好きですッ…泣いちゃいますよ… 一生愛しますぅ…߹𖥦߹
泣いていいでしょうか...?? どうしたらこんなに良すぎる話書けるんですか!?!?