コメント
5件
続きが楽しみです!
凄いいい話ですね♬︎♡
コメント失礼致しますね。 サムネイルに使用している画像の件についてなのですが、絵師様本人がSNS(1部除く)でのご使用を禁じていますので、サムネイルの方変えていただけると助かります💦 ご確認したい場合はTwitterの方でご活動しておりますので『いちじく』と調べていただければ絵師様が出ると思います。 ご理解の程宜しくお願い致します(_ _*))
私の幼馴染は一言でいうとチャラい
彼女と別れてもすぐに新しい彼女を作る
でも
「絵麻は特別」
「こんなこと絵麻にしか言わないよ」
「ほかの男なんて見ないで俺だけ見てて」
どうしてこんなこと言うの?
彼女がいるのに
私はあなたの幼馴染でしかないのに
それを超えることを許してくれないのはあなたなのに
私はあなたがわからない
絵麻
絵麻
私、小泉絵麻の朝はこの出来事から始まる
といっても過言ではない
柊人
絵麻
柊人
柊人
相変わらず朝からチャラいことを言っている彼は、中島柊人
私の幼馴染で
私の好きな人
絵麻
柊人
絵麻
柊人
ドキッ
ほら、またこんな勘違いするようなことを平気で言う
彼女がいるくせに
絵麻
絵麻
柊人
バタンッ
絵麻
そう。このとてつもなくチャラい幼馴染を起こすことから私の一日は始まる
相手は彼女持ちなのに
普通ならこんなことあり得ないってわかってる
こんなことしたら彼女に悪いってこともわかってる
でも、これはしゅうくんに頼まれているから
こうしないとしゅうくんは起きないから
なんてこと言っているけど、本当は私が少しでもしゅう君と過ごしたいから
だってこんな時くらいしかしゅうくんは私を見ないから
物心ついた時から私の隣にはしゅう君がいた
小学校、中学校はもちろん同じで
高校もしゅうくんと同じところに行きたくて勉強も必死にした
そしてこれからも私はしゅう君のだれよりも近くにいれるんだと思っていた
…なのに
柊人
絵麻
柊人
絵麻
絵麻
柊人
柊人
絵麻
駅までの道を隣に並んで歩いているしゅう君を盗み見る
ふわっと風でなびいているさらさらの少し明るめのミルクティー色の髪色に
目鼻立ちがはっきりしていて、顔は小さく、肌だって男子高校生とは思えないくらいにきれい
背もすごく高くて、ついこの前までは私と同じだったのに今は10cmくらい差がある
勉強も運動もしゅう君には本当に何やらせても絶対に一番をとるんじゃないかってくらいのすごい人
そんなしゅう君を女子たちがほおっておくわけでもなくて、しゅう君は本当によくモテている
毎日誰かしらに告られている
そしてもし彼女と別れたりするとその中から一人選んで新しく付き合っている
どうしてそんなことをしているのかは私もわからない
柊人
柊人
絵麻
いかんいかん、しゅう君の顔なんて小さいころから見てきたはずなのに
そんなかっこいいしゅう君をこんな形で独占できるのは幼馴染の特権なんだとおもう
でもその幼馴染っていう立ち位置が時には不利に働くことの方が多い
柊人
柊人
なんて軽く笑っ私の頭をポンポンをする
絵麻
柊人
頭にのせられているてを払いのけてしゅう君を軽くにらむ
だってこんなこと他の女の子にもしているわけだし、それに彼女の子にはもっと…
なんてかんがえるとどうしても冷たい態度をとってしまう
それでもしゅう君にはわたしのそばにいてほしくて
なんて矛盾していることくらいわかってる
そして私がくずなのもわかっている
しゅう君はきっと私の事を幼馴染以上としてみない
ていうかみようとしてない
私がどんな気持ちで幼馴染やっているかなんて絶対に知らない
しゅう君に対して好きという感情を持っていることなんか
毎朝起こしに行くときにかわいいなんて言うけどそんなの彼にとっては挨拶みたいなもので
でも私にしてみたらその言葉を言われるたびに嬉しく思っている自分がいて、それを冷静に見ている私もいる
柊人
絵麻
ニコッと笑ってしゅう君は駅に向かって走っていく
私がしゅう君を独占できるのはここまで
ここからは彼女の時間
これが私の朝
一番幸せな時であり、つらいとき
なんで幼馴染を超えようとしないのかって?
そんなことできるわけが無い
だって私は一度彼に振られているんだから