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翌日

絶対に無理をしないという条件で登校の許可を得た早樹は

朝からずっと保健室で出された課題に取り組んでいた

海村早樹

(このまま昼休みまでいたい……)

頭の中はアホ美と昨日のお弁当のことでいっぱいだった

このまま昼休みまで残ることができれば

アホ美と直接、話ができるかもしれない

海村早樹

(あの子にはきっと野生の勘がある……)

海村早樹

(きっと気づいてくれる……)

海村早樹

(わかってくれる……)

そんな思いを胸に抱きつつ

何とか迎えた昼休み

再び外の空気を吸いたいと願い出て屋上に向かった

この日は事前に持たされていたお弁当を食べ

特に吐き気もなく過ごすことができていた

薬の影響で色素が抜けた髪

病的なほど白すぎる肌

そんな自分が嫌になったこともあった

それでも変わらず接してくれたのは幸枝だけだった

そんな幸枝を救いたい

早樹の想いが届いたのか

屋上から何気なく見下ろしたところにアホ美が立っていた

海村早樹

あの子だ……

遠くてよく見えなかったが

少しだけ目が合った気がした

直ぐにアホ美が移動し姿が見えなくなったため

海村早樹

ダメか……

がっくりと肩を落としその場に座り込む

その時

屋上の扉が勢いよく開き

権田沼奈穂美

あっ!!

権田沼奈穂美

昨日の金髪!

海村早樹

昨日の……転校生?

驚いて心臓が止まるかと思った

微かに抱いた希望

それを叶えてくれるかもしれない人物が目の前にいる

権田沼奈穂美

勝手に人の弁当を!
(#゚Д゚)

海村早樹

ごめんごめん

海村早樹

朝から何も食べてなくて

狙い通り話すきっかけを作ることができた

強引なやり方ではあったが

この機会を逃したくない

その思いを少しだけ抑え

平静を装いアホ美に全てを打ち明けた

権田沼奈穂美

前野信吾……

そこでアホ美の口から出た名前に驚く早樹

海村早樹

前野?

海村早樹

なんで前野が?

幸枝のいじめには前野信吾が深く関係している

そう思っている様子のアホ美に

早樹は信吾をよく知る人物に連絡を入れ

その日のうちに会える手はずを整えた

海村早樹

(病院……)

海村早樹

(まだ平気だよね……)

少し不安はあったものの

保健室に戻り帰り支度をして

中崎みなみ(養護教諭)

連絡しなくて平気なの?

海村早樹

今日は歩いて帰ります

海村早樹

それに……

海村早樹

今日は友達が付き添ってくれるから平気ですよ

中崎みなみ(養護教諭)

何かあったらすぐお母様に連絡するのよ

海村早樹

はい

下駄箱で待つアホ美の元へ

権田沼奈穂美

早かったな!

海村早樹

行こう

権田沼奈穂美

おぅよ!

力強いアホ美の返答に心が躍る

向かった先は最寄りの駅向こうにあるファミレスだった

そこで中学時代、同じ塾に通っていた芹沢飛鳥と再会し

信吾に関することを色々と聞き出すことに成功

芹沢飛鳥

私も含めて五人はいたかな……

芹沢飛鳥

付き合ってた子……

芹沢飛鳥

あいつは自分が一番なの

芹沢飛鳥

だから誘いを断った友美を憎んだんだと思う

海村早樹

そんな……

とても理解できるような内容ではなかった

そんな最低な男に

幸枝は狂わされてしまったのか……

湧き上がる信吾に対する怒りを何とか抑え

早樹はアホ美や飛鳥と共に駅に向かった

10タップじゃないアホ美ちゃん

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