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やっぱり凄い…
凍った静けさが残る、蒼い世界に赤い霧が纏う。
血霧の舞によって作り出された血の赤い霧が森を超え、街にまで届くような広大な範囲に広がる。
黒島
黒瀬 零
ガァン
黒瀬 零
黒島
黒瀬 零
鉤爪と鎌がぶつかり合い、鉄が擦れる音が零れる膠着状態となる中。
黒瀬 零
ピィィィィィン
赤い霧から赤い矢となり、命を穿こうとする。
光線の音の様な甲高い音が耳に響渡る。
黒島
持ち前の俊敏性で避けた黒島が速度のギアを上げ、鉤爪での一撃を狙う。
グァン
黒島
空間がねじ曲がり、血矢が直角に曲がり鉤爪を貫き黒島の腹を赤い矢で突き破る。
回避不能レベルの攻撃が不意を着き、致命傷とは行かないものの確実にダメージが入る。
黒瀬 零
黒瀬の言葉と同じタイミングで鎌が動きが鈍くなった黒島の胴体を囲み込み二分割にしようとする。
ガ”ア”ァン”
ドッ
黒瀬 零
鎌を鉤爪で1秒近くだけでも稼ぎ、能力の俊敏性で鎌を上から踏みつける。
高く飛び、逃げられない速度で天から地へ鉤爪の斬撃を飛ばす。
グワン
さっきと同じように空間がねじ曲がるが、全て斬撃を避けさせず斬撃が何回か黒瀬の肉体を切り裂く。
黒瀬 零
斬撃から飛んだ血液と赤い霧、そして貫かれこぼれた黒島の血液が矢となり黒島を貫こうとする。
ピィィィィィィン
斬撃から零れた血液の矢は掌に突き刺さり、血霧は地面へ堕ちる。
胴体の穴から零れる矢は穴から頭を狙うが、体を曲げるが幾つか突き刺さるものの、致命傷を相変わらず避ける。
もし能力者でなかったら死んでいただろう攻撃が戦闘中に何発も突き刺さる。
黒島
黒島
風穴の空いた肉体に手を翳せば血肉が熱を帯び、縫合の様に肉が縫われて治って行く。
黒島
黒瀬 零
黒島
黒瀬 零
黒瀬 零
風の音と鉄のぶつかり合う音が秒の中で何回もぶつかり合う。
斬撃が暴れるような攻撃が一つの的に狙いを定めて何度もそれが続く。
カァン
黒島
鉤爪の先が折れ、鎌の連撃が何回も肉体を抉ろうと攻撃を仕掛ける。
飛び散った血も見逃さず、黒瀬は掌印をし、能力宣言を挟む。
黒瀬 零
ドガァァァァァン
光線の音とは違い、銃が放たれたかのような重い音が辺りに響く。
喉に突き刺さった血矢はすぐに液体に戻らず、固体としてそこに突き刺さり残る。
腕方面に飛んで行った血液は2発目とし、2発目の血矢は腕を避け、逆波の方へ渡って行く。
黒瀬 零
ガァ
血矢に対応する間に足を切りつけられ、その後蹴られ地面に横たう。
その間を逃さず、黒瀬は足で押さえつけ踏みつける。
黒島
黒瀬 零
黒瀬 零
天高く鎌を振り上げる。
スローモーションに見えては、走馬灯のような何かが脳裏に過ぎる。
天高く振り上げられた鎌が下の黒島を貫き、引き裂こうとする。
黒瀬 零
目を閉じて数秒経とうが、鎌の一撃が降り掛かってくる事が無かった。
目を開けば黒瀬の鎌が吹き飛ばされ、攻撃手段を失っていた。
黒瀬 零
黒島
黒瀬 零
黒瀬 零
黒瀬は恨み言のような物をブツブツ呟き
黒瀬 零
鎌を拾い上げ、森の奥へ消えて行く。
黒島
黒島
青い世界を後に、城崎のいた場所方面へ行く。
黒島
影竜と機械人形の戦闘を覗く間に、機械人形の動きのプログラムが見え透く。
機械人形への攻撃のタイミングを伺おうとも、影竜は生命の如く動きが定まらず、攻撃ができず見学で戦闘が止まる。
桧崎 日車
逆波 白雨
ドゴォォォン
暴れ竜の尾が飛び火し、尾が気にぶつかっては木が吹き飛び、勢いが死なない尾がこちらに飛んでくる。
逆波 白雨
桧崎 日車
後ろからの声と共に陽炎が周りを包み込む。
神崎 荒
逆波 白雨
神崎 荒
神崎 荒
陽炎は半透明の触手となり、こちらに向けて触手をぶつけようとする。
ドォン
地面にぶつかり合う触手は一瞬にして姿を消し、この前の様な〘玉響の星霜〙での一撃を加えられないようになっていた。
一番下の触手から押しつぶされたのか液体を吹き飛びる。
隙を見せないように、触手の三本が日車を狙う。
無音の魔力式拳銃が触手を三本を狙い撃つ。
撃ち抜かれた触手は衝撃波もあり、下の部分から砕けるように堕ちていく。
逆波 白雨
剣を神崎へ向ける。
ピキィィン
剣の先から圧力をかけられ、何処までも貫き飛んで行く。
水は神崎の守っていた触手を貫き、肉体を穿つ。
神崎 荒
逆波 白雨
勢いが強く、リコイルが制御できずに突き刺さった腹を貫けずに玉水が切れる。
神崎 荒
逆波 白雨
逆波の剣が触手ごと神崎を切りつける。
少し攻撃に吹き飛ばされた神崎が触手を展開し、逆波を逆に吹き飛ばす。
神崎 荒
ド”ガァ”ァ”ァァ”ァン”
神崎 荒
森の向うの泉から赤い矢が解き放たれ神崎に突き刺さる。
神崎 荒
神崎が触手で辺りを守り、能力を発動させようとする。
ピリィ
電撃の様なものが液体を辿り神崎を電撃を浴びせ、能力の使用宣言をかき消す。
逆波 白雨
神崎 荒
一瞬にして触手も、神崎も消える。
そこにはただ鋼鉄を噛み付ける轟音が響くだけだった。
次回〘昨日を辿る〙