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キヨ。

うっしーさぁ

キヨ。

あれはあからさますぎじゃね?

牛沢

なんでよ?

牛沢

話としては不自然じゃないだろ?

牛沢

お前だって気になってたんじゃないの?

キヨ。

それはそうだけど

キヨ。

俺から聞くつもりだったのに

牛沢

お前本命にはガツガツできないだろ

牛沢

それくらい知ってんだよ

夜中にうっしーにラインをした。

眠い、だるい、と言いつつも 俺の相手はしてくれる。

最近うっしーの発言が危ないので 活を入れたいと思っていたところだ。

キヨ。

レトさんってあんな感じだし

キヨ。

人と付き合ったことあるんかな?

牛沢

いやーどうだろ…

牛沢

なさそうだけど意外とあるのかも

牛沢

そりゃ男とはないかもしんねぇよ?

キヨ。

だよなー…

牛沢

気になるならそのへんは自分で聞けって

キヨ。

気まずくなりそうで怖いな

牛沢

優しいから大丈夫っしょ

キヨ。

じゃあうっしーあんまり変なこと聞くなよ

牛沢

おうよ

日曜日。

そろそろレトさんが来るだろう。

朝から遊ぶのなんて初めてで かなり楽しみだ。

ピンポーン

キヨ。

お、来たか

家のチャイムが鳴る。

キヨ。

はーい

レトルト

あっ、キヨくん!

レトルト

来たよー

キヨ。

上がって

レトルト

お邪魔しまーす

沢山の荷物を持ってきたようで 運ぶのに苦労したようだ。

キヨ。

随分持ってきたじゃん

レトルト

だって今日は一日いるからさ

レトルト

もちろん着替えも持ってきた!

キヨ。

居座る気だな

レトルト

当たり前でしょ

レトルト

明日までいるよ

買ってきたお菓子を見せびらかしながら 嬉しさが溢れ出るレトさん。

今日はずっと一緒にいられるなんて 俺も浮かれてる。

俺の気持ちは知らないだろうけど いい一日になるといいな。

ゲームをしながら 買ってきたお菓子を食べる。

二人でできるシミュレーションゲームをやっているのだが…

キヨ。

何その動きレトさん!!

キヨ。

やめて笑い止まんねぇから!!!

レトルト

だって!

レトルト

この操作難しいんだもん!!

キヨ。

うははははははは!!

キヨ。

ひっどい!!

レトルト

キヨくんもひどいからね!?

レトルト

俺らこれ下手くそ?

キヨ。

やめやめ!

キヨ。

休もうぜ!

あまりの操作の難しさで 嫌になってコントローラーを投げた。

キヨ。

レトさんほんと天才的だよ

レトルト

キヨくんも同レベルだからね!

キヨ。

はぁー……

キヨ。

笑ったなぁ…

一息ついて ふと先日していた会話を思い出した。

ソファに座りながら ポテチを食ってるレトさんに聞いてみる。

キヨ。

レトさんさ…

キヨ。

この前の、マジ?

レトルト

この前のって?

キヨ。

付き合ってる人いないって話

レトルト

え……

レトルト

その話…する?

キヨ。

まぁ興味本位?

キヨ。

ってか、レトさん付き合ったことってある?

あんまり人に興味持たなそうで 引きこもってそうだから

付き合ったことなさそうな感じだと思ってるんだけど…

レトルト

…俺だって付き合ったことあるよ

レトルト

でも長続きしなかった

キヨ。

そうなの?

レトルト

俺あんまりそういうの得意じゃなくて

少し悔しそうに膝を抱える。

レトルト

どうしたらうまくいくのかわからないんだよね

レトルト

すぐ振られちゃったりさ

レトルト

思ったんと違うって言われちゃう

キヨ。

そっか…

キヨ。

じゃあさ…

そこで俺は面白いことを思いついた。

キヨ。

練習…してみる…?

半分冗談で言った。

こんなこと絶対許可してくれるとは 思わないけど。

レトルト

えっ…?

レトルト

それって…

キヨ。

いやさ…

キヨ。

付き合ってるフリ?みたいな

キヨ。

付き合い方がわからないなら

キヨ。

苦手克服してみない?

怪しいと思われるだろうか…

これは俺の挑戦でもある。

断られたらそのときは 笑って返せばいい。

レトルト

…いいよ

キヨ。

えっ…ほんとに?

驚いた。

レトさんなら、馬鹿じゃないの?って 断ると思ってたのに。

キヨ。

俺と練習で付き合おうって言ってんだよ?

レトルト

わかってるよ

レトルト

そんな何回も言わないでよ笑

レトルト

恥ずかしいじゃん

キヨ。

そうだけどさ…

自分から言ったこととはいえ、 躊躇してしまう。

いいって言われるとは思ってなかったから。

キヨ。

じゃあ…よろしく…ってなんか違うかな

レトルト

いいんじゃない?

はにかんだ笑顔で俺を見る。

レトルト

でも、何すればいいんだろうね?

キヨ。

出掛けたり?

キヨ。

普通の事すればいいんじゃない?

レトルト

普通…か…

レトルト

手繋いだりもするんだよね?

キヨ。

…そりゃまぁ付き合ったらね

レトルト

キスとかも…?

キヨ。

………

キヨ。

…するだろうね

そう言うと、レトさんの顔が 僅かに赤くなったように見えた。

レトルト

キヨくんそういうの慣れてそう…

キヨ。

ん…??

キヨ。

そんなことねぇよ?

レトルト

でもしたことはあるでしょ?

キヨ。

んー…まぁ…

レトルト

だよね…

キヨ。

でも練習だから!

キヨ。

そこまではしないから!

レトルト

だよね!流石にね!

キヨ。

つか、俺のことはどうでもいいからさ

キヨ。

練習、するんでしょ?

レトルト

…する

キヨ。

仮の恋人って感じか

レトルト

仮でもやっぱり緊張しちゃう…

なんだろうこの空気…

俺まで緊張してくる。

キヨ。

大丈夫だよ

キヨ。

ちゃんと苦手意識無くしてあげるから

こうして、俺たちは 恋人(仮)となった。

TO BE CONTINUED...

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