スマホを見ながら待ち合わせ場所で彼を待っていたら、首筋にヒヤリとしたモノが触れたから思わず肩が跳ねた
覚えのある少しカサついた大きい掌や、何よりこんな幼稚なことをして揶揄ってくる人は私の周りには1人しかいない
だから、振り向かなくても誰なのかすぐにわかった
松川一静.
松川一静.
松川一静.
危うく彼の口車に乗せられそうになった私は、ハッとしながら言葉を返した
彼は"○○はほんと流されやすいな"、とクスクス笑う
そうやって笑いながらも、大きな手を私の首へ滑り込ませてくるから急にくる寒気に身体が震える
松川一静.
寒くさせている当人の癖にどの口が言うのだろうと思いながら彼は見上げる
彼は何が楽しいのか綺麗な目を細めて笑う
松川一静.
松川一静.
彼は暖をとっていた私の首元から手を抜くと、私の体温が移って生ぬるくなった手を絡ませてきた
松川一静.
松川一静.
興味無さそうな返事をしながらも、繋いだ手を自分のポケットに入れてくれるあたりが憎めない
小さくお礼を言ってから、なんだか妙に温かい彼のポケットに首を傾げた
松川一静.
松川一静.
彼はニヤニヤとしながらポケットに微かに残っている熱の正体を反対のポケットから取りだした
この男、本当に悪趣味だ_______
fin.
コメント
4件
いやぁ、朝からありがとうござます🥹🙏🏻 まっつん好き♡ ほんとにいい趣味してる男ですわぁ 思い出してニヤニヤしながら学校行ってきます👋