謝罪
本編だ!と思って読みに来てくださった皆様、申し訳ないです。 今回は謝罪の番外編です。
1月16日に更新します、と言いましたが
すみません延期します。 (しかも無期限) 🙇🙇🙇
学業に追われてる、ストーリーを組み直してる、等 理由はあるのですが 読者様にしてみれば知った「んなの知るか」案件です。言い訳はしません。 申し訳ないです。🙇
なるべく早く更新出来るよう尽力致します。 図々しいと思われることを承知で、更新しましたらまた読みに来てくださればと思っております。
せめてもの気持ちとして番外編と「これからの予告画像」を用意させて頂きました↓
洞窟に閉じ込められてから4日が経った。
マイナス20度の外気は容赦無く体温を奪う。 俺の肩に光太(こうた)の額が当たる。
「寝るなっつってんだろ」 光太の頭をはたくが、「にゃあぁー…」という眠そうな声しか返ってこない。
財界の重鎮のくせに、無防備な姿だ。危なっかしくて気が抜けない。 だからこそ
光太の隣にいるのは、幼なじみである俺が一番相応しいのだ。
柴本 岳人
山川 のぞみ
山川 のぞみ
山川 のぞみ
山川 のぞみ
山川 のぞみ
山川 のぞみ
柴本 岳人
相原 澪
柴本君が どんよりと暗いため息を吐くと、今まで黙って原稿を読んでいた澪が顔を上げた。
相原 澪
相原 澪
相原 澪
山川 のぞみ
山川 のぞみ
柴本 岳人
私たちは大学食堂のテラス席で柴本君の小説(__の、下書き)を読んでいた。
柴本君は創作活動にとても積極的で、コミケ的なイベントにも参加してるらしい。
毎年ネット友達と仮装して同人誌やコラボ小説を作って売っている、とのことだ。
今年は「舞台はファンタジーで統一しよう」と言うことになったらしく、柴本君は現在小説投稿サイトで連載しているBL小説にファンタジー要素を足そうとしていた。
しかし柴本君は今までBL(それも現代日本の)しか書いたことが無い為、難航していると言う。 勉強のためにファンタジー作品を見ても いつの間にか腐妄想を展開しているらしい。
私たちは柴本君が途中まで書いたと言う小説、「異世界転生しても俺の専属メイドがめちゃくちゃ攻めて来る」の意見を求められたと言うわけだ。
柴本 岳人
柴本 岳人
柴本君はテーブルを見つめながら力なく笑った。どうやら相当ダメージを受けているようだ。
なんだか気の毒に思えてきた。
山川 のぞみ
相原 澪
柴本君は顔を上げると瞬きを繰り返した。
柴本 岳人
山川 のぞみ
相原 澪
柴本 岳人
こうして私たちも創作活動に加わることになった。
「受験勉強で忙しいと思うけど、柚月君たちも協力してくれると嬉しいな😳」
鳴沢 柚月
山崎 孝太
山崎 孝太
鳴沢 柚月
塾の帰り。 僕は「柴本さんが困ってる」とのぞみさんからラインを貰った。
僕が役に立てるとは思えないけど、了解スタンプと共に「孝太君も協力するって」と返信する。
山崎 孝太
鳴沢 柚月
山崎 孝太
山崎 孝太
鳴沢 柚月
山崎 孝太
鳴沢 柚月
山崎 孝太
鳴沢 柚月
溝口 圭佑
山崎 孝太
溝口 圭佑
山崎 孝太
溝口 圭佑
鳴沢 柚月
僕はのぞみさんからのラインを見せながら先輩に説明した。
溝口 圭佑
山崎 孝太
溝口 圭佑
山崎 孝太
溝口 圭佑
先輩と孝太君は「どっちが星になるか」で激しく意見を戦わせ始めた。
鳴沢 柚月
山崎 孝太
山崎 孝太
鳴沢 柚月
声に出すと改めて自分の発想の子どもっぽさを認識する。 恥ずかしさで耳まで赤くしていると、先輩と孝太君が息を吐いた。
山崎 孝太
溝口 圭佑
「孝太の心が」 「先輩の心が」
先輩と孝太君は再び激しく意見を戦わせ始めた。
2日後
岳人の元に、皆が考えてくれたアイデアが集まった。
胸を打つことに、少しでも岳人の助けになるようにと皆小説形式でアイデアを出してくれた。
自分のためにここまでしてくれたのだ。 この小説は絶対に良い物にしないといけない。
岳人は決意を胸に皆からのアイデアに目を通した____…
提案者:山川 のぞみ
マイナス20度の洞窟で凍死しかかってる光太くんと恵介くん。意識を手放す寸前、鈴の鳴るような可憐でかわいい声がした。
「もう大丈夫だよ2人とも」 直後、洞窟の入り口を塞いでいた巨大な氷の塊が音を立てて砕けた。
砕け散る氷の塊の向こうに、我らが優月くんが大量の猫ちゃんを引き連れて立っていた。
そして優月くんは猫耳を生やしていた!!!!!!
光太くんと恵介くんのベーコンレタス展開を見せたいが為に洞窟の外に転生されると言うあからさまなご都合主義を優月くんはかわいく はね除けた!
猫ちゃんの国であるネコネコ王国のかわいい王子様に転生した優月くんは猫ちゃん達の力を借りて2人を助けに出たのだった。
大きなかつお節を剣代わりにして氷の塊を壊した猫ちゃん達もかわいいけど優月くんが一番かわいい(以下「かわいい」を多用した猫耳優月の描写。長いので省略)
ネコネコ王国の言語は「な」が「にゃ」になることが特徴である。王子様に転生した優月くんも当然その特徴を兼ね備えており
つまり柚月(※誤字)くんのかわいさが2億くらい上がった!! __かくして無事柚月(※誤字)くんと合流し、ストーリーは動き出す…
提案者:相原 澪
なんとかして洞窟を脱出した恵介くんと光太くんは、そこで出会ったファンタジーっぽい人々の村に泊めて貰うことになった。
ファンタジーっぽい村長のファンタジーっぽい家のファンタジーっぽいお風呂に2人で入った後
(光太くんは運動神経 良くてテニスも上手やから凍死寸前やったけどすぐ回復した。ここで重要なんは恵介くんと光太くんが一緒にお風呂入ったこと)
___お風呂に入った後、村長から頼まれ事をされた。
曰く、ファンタジーの悪役っぽい奴が、悪役っぽい事をして村長達を含むファンタジーっぽい島民を苦しめてるから討伐に行って欲しいとのことだった。
光太くんは思いやりがあって総受けで礼儀正しくて総受けで、そして総受けなので討伐に行くことになった。
2人は紆余曲折を経て時々わちゃわちゃしながら悪役の根城であるヤバそうな島にたどり着いた。
そして なんだかんだ あって悪役の攻撃を受けて恵介くんが深手を負った。
「俺はもう駄目かもしれない…」 服の裾を破り止血を試みるが、紅い血溜まりはどんどん大きくなっていく。
目に涙を溜めて必死に血を止めようとする光太くんの頬に手を伸ばし、掠れた声を漏らす。 「お前を残していくのは心残りだけどな…」
「孝太(※誤字)は早起き苦手だしさりげなくグリンピース残すし(以下ファンタジー要素が完全に無くなった孝太君の描写。長いので省略)
___「幸せになれよ」 恵介くんの頬を涙が流れた。
やり取りを静観していた悪役も涙を流していた。 「恵×光」推せる。
提案者:山崎 孝太
恵介は星に なろうとしていた。
まぁ身から出た錆と言うか因果応報と言うか自業自得と言うかざまぁ見ろと言うか…とにかく恵介は星になろうとしていた。
__火事場の馬鹿力なのかバロメーターが馬鹿な方に振り切ったのか、恵介はたまたま持ってたボールとラケットで超すごい球を打ち、入り口を塞いでいた氷を壊した。
そして恵介は洞窟内の氷柱を「こより」代わりにして、凍死しかかってる光太の鼻に突っ込んだ。
かわいそうな光太。あと勉強会でちょっと居眠りしちゃっただけなのに「こより」を突っ込まれて くしゃみが止まらなくなった山崎孝太くんも かわいそう。
とにかく脱出に成功した恵介は「自分のおかげだ」とどんどん態度が大きくなっていった。
パシり、暴言、、 異世界転生した光太を待っていたのは山崎孝太くんのような扱いだった。
恵介の何がアレって、人の目があると物凄く上手く猫を被ることだ。二重人格レベルで人が変わる。悪魔。
それでも耐え忍ぶ光太。えらい!
__そんな感じでしばらく旅をしていたある日。
いつものように恵介からパワハラを受けていると、帽子を目深に被った女の人が道を訊ねて来た。
光太は素直に道を教えようとしたけど、「遊び」を邪魔された恵介は人当たりの良い笑みを浮かべながら息を吐くようにデタラメな道を伝えた。
女の人は何度もお礼の言葉を述べて歩いて行った。 ___優しい光太は罪悪感に耐えられなくなり
恵介の制止を振り切って女の人の後を追い、本当の道順を教えた。
「ありがとう。あなたは正直者ね。お礼をしたいから私の村に招待してあげる」 女の人は光太を自分の村に案内した。
そこは森の中にある___魔法使いの集落と言われている所だった。 魔法使いの しるしである大きな帽子を目深に被った女の人は にっこりと笑って言った。
「私達は月に1回、人間の血を飲むことで魔法の力を維持しているの。 今月の生け贄は___これよ」
女の人は村の中央に設けられた祭壇を指さした。 祭壇に寝かされているのは恵介だった。
「この人間は嘘を吐いた。人を陥れることに快楽を覚えるクズ (中略) この二重人格サディスト悪魔の血を飲めば私達は更に強くなれる」
女の人はテニスのラケットくらいのサイズのナイフを取り出すと、ゆっくりと祭壇の方に歩いて行った。 _____恵介は星になろうとしていた。
光太は「恵介の分も謝るから殺さないで欲しい」と頭を下げた。
優しい光太のおかげで恵介は星にならずに済んだ。 後から全てを知った恵介は光太をいじめることは無くなった。
光太くんえらい!!
提案者:溝口 圭佑
転生してから3年が過ぎた。
相も変わらず恵介達は異世界ライフを送っている。 失った物もあったけど、今の生活に満足する気持ちの方が大きい。
洞窟に閉じ込められていた恵介達は、優月の手により救出された。
温室育ちの光太とは違い優月はちゃんと気が効くし頭の回転も早い。
「凍結の時期」が終わるまで洞窟の近くにあった小さな集落に泊めて貰えることになったのも優月のおかげだ。
___集落での暮らしを一言で表現するならば、「質素」と言う言葉が当てはまる。加熱調理する物は贅沢品、となっているらしい。
また、皆で分けて食べると言う概念が存在しない。狩猟の出来ない者に待っているのは「死」だ。
温室育ちの光太はその暮らしを激しく拒絶し、あまつさえ唾を吐いて嘲笑した。
殴られてもおかしくない所業だが、集落の人間は尚も光太の身を案じた。
曰くその集落は昔、身勝手な理由で数十人を惨殺した「悪魔」を封印した過去を持ち、集団から外れた行いをする者が現れると
「悪魔」が蘇ってその者に乗り移り、1週間苦しみ抜いた末に死んでいくと言う。
優月と集落の人々は光太の説得を試みるが光太は全く相手にしない。 恵介の光太に対する気持ちも変わった。軽蔑した。心の底から軽蔑した。
優月と集落の人々の助言を無視し続けた光太は____ついに「悪魔」の干渉を許してしまった。
「悪魔」に自我を乗っ取られた光太は気味の悪い唸り声を上げながら集落を破壊して行った。
「悪魔」に乗り移られた者は肉体的苦痛も伴うらしい。 破壊を続ける光太の顔は苦痛で歪んでいた。
これ以上の破壊を食い止め、光太も救う。その為には光太ごと「悪魔」を葬るしかない。
彼らは涙ながらにその結論を出したが
決断し実行に移すまでは非常に早かった。
結局の所優月も、集落の人間も、光太に対して思うところがあったのだ。
__転生してから3年が過ぎた。失った物もあったけど
今の生活に満足する気持ちの方が大きい。
恵介は合掌してから光太の墓をあとにした。
提案者:鳴沢 柚月
恵介くんと光太くんは洞窟に閉じ込められていました。寒いし眠いしお腹が空いたなと思いました。
「お腹空いたなー。ドーナツが食べたい」 「そんなの無いよ」 恵介くんと光太くんが同時にため息を吐くと
「何かお困りですか」 突然頭上から不思議な声がしました。
見ると手のひらサイズの不思議な人間が羽をはばたかせていました。 それは困っている人の前に現れる妖精でした。
妖精は不思議な力で洞窟の氷を溶かすと、さらにドーナツもくれました。 恵介くんと光太くんは喜びました。
恵介くんと光太くんは助けてくれたお礼に、「今度は自分たちが恩返しをしたい」と言いました。
妖精は2人を妖精の国に招待することにしました。 虹色の大きな鳥が2人を運んでくれました。
妖精の国は、雲の上に作られたいつも虹がかかっている国でした。大きな虹を背景にたくさんの妖精が飛び交っていてとても幻想的でした。
妖精の国からは、恵介くんと光太くんが転生した世界が一望出来ました。 妖精は悲しそうに言いました。
「人間たちが住む世界は今大規模な飢餓に見舞われています。私たちは毎日ドーナツを作っているけど人手が足りないんです」
恵介くんと光太くんは それから2日間、朝から晩までせっせとドーナツを作りました。
その日、空からたくさんのドーナツが降って来ました。飢餓に苦しんでいた人々は「妖精が現れた」ととても喜んでいました。
人々が喜ぶ様子を妖精の国から見ていた妖精は2人にお礼を言いました。
「ありがとうございました。2人はとても優しいですね。 是非このまま妖精の国に住んでください。歓迎します」
妖精の提案を、恵介くんと光太くんは断りました。 「優月がどこにいるか分からないから、優月を探しに行きます」
恵介くんと光太くんは虹色の大きな鳥に乗って妖精の国をあとにしました。 空には大きな虹が出来ていました。
全部取り入れたらカオスな内容になるので
一部分を抜き取って組み合わせて伏線を張ったりして どうにかBLファンタジー小説を書き切ることが出来た。
皆から貰った「原稿」は誤字脱字を直したり加筆したりして(文章を削ることはしなかった)1本の物語にした。
それをお礼の言葉とともに全員に送付した。
皆はそれぞれの気持ちを抱きながら、皆で作り上げた小説に目を通していた。
のぞみは「相変わらず柚月君はドーナツ好きだなぁ」とニヤニヤしてたし
澪は長々と孝太の特徴を列挙した箇所を孝太が目にすることを想像して転げ回ってたし
柚月は嬉しいような恥ずかしいような気持ちで のぞみの小説を読んでいたし
孝太と圭佑は互いの小説での自分の扱いについてラインで言い争っていた。
___皆それぞれの小説に対してそれぞれの感想を抱いていたが、
根底にある気持ちは共通していた。
Wordファイルで送られて来たそれを__
全員その日のうちにプリントアウトした。
予告
再び非リア弟。 ここまで目を通してくださった皆様ありがとうございます。もう少しだけお付き合い頂ければと思います。
ここではちょっとだけ、この先の展開……と言うか私が現段階で考えてる場面をチラ見せしたいと思います😳
今のところ柚月君たちの世界は平和ですが、しかし何やら不穏な空気を纏ってる人物が1人…
「ハロウィン編」では元カレ君相手に何やら語っておりました… そうです!四天王の1人、柚月君に嫌がらせを繰り返してる吉田です!
いずれ本編では「VS吉田ラウンド2」をテーマにした超シリアス長編をお送りする予定です✏ そして…チラッ↓
めっちゃシリアスでドロドロします✏。 柚月君たちは勝てるのか!?
そしてこの人の存在も忘れてはいけない!↓
全国大会で溝口君を破った高山 昴。 兄、昇。 この兄弟はどう動く!?
そして当然!2組のカップルもラブラブします、お見せしましょう! チラリ!↓
こんな感じで時々ドロドロしたりシリアスになったり、でもラブラブしたりするお話を
なるべく早く更新出来るように!頑張ります!!🙇
更新した際はまた読みに来てくださると嬉しいです😳。飛び上がって喜びます。
長々とお付き合い、そして読んでくださりありがとうございました❗ 非リア弟
コメント
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延期になっちゃったのは悲しいですけど…また、非リア弟さんの小説が読める日を楽しみにしていますね…! 焦らず、ゆっくり頑張ってください!(頑張ってはくださいね?笑笑笑←嘘です。待ってます笑)