コメント
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うわぁ、、、翠華ちゃん、とてもお辛い、、、 元々が幸せな一般家庭だっただけに容易に悲しみが想像できてしまうのが本当につらい、、、 何事も無かったらただの綺麗な星空だったのに、両親を亡くしたことを想起させるものになってしまうのがあまりにも酷、、、 いつも更新楽しみに待ってます!今回のお話もとてもお辛くて夢中で読み進めてしまいました! コメント遅れてすみません、、、
待ってました!!!✨ 今回は翠華の過去かー!! 幸せを奪われるのはしんどいなぁ、、、しかも、人じゃなくて星空だから怒りや悲しみをぶつけることが出来ないよね、、、幸せになって欲しいのに、奇病発症してるから絶望しかない!! 他の皆んなの過去もきっと壮絶なんだろうなぁ、、、でも楽しみです!! 投稿お疲れ様です!🍵
元々幸せだった故に奪われるの辛くてしんどくてめっちゃいいな (性格悪い) しかも思い出とトラウマとして残る星空のせいで…なのも
私は愛されていた
今はその愛にどんなに手を伸ばしても届かない。求めるのは愚かだろうか
私
お母さん
お父さん
今日はちょっと遠くへ家族旅行
一泊二日のスキー旅行が計画されていた
お母さん
お父さん
私
この親から生まれたとは思えないくらい私は大人しくて、ノリの悪い人だ
でも両親は私を愛してくれた
お父さん
お母さん
私
お母さん
4人乗りの軽自動車の揺すりが心地良かった
スキー場にはたくさんの観光客がいた。リフトには乗れなさそうである
お父さん
お父さん
私
お母さん
私
子供の私よりもお母さんの方がはしゃいでいる
そもそも、この県を超えたスキー旅行を提案したのはお母さんではあるけれど
あっという間に日は暮れて、私達は冷たい身体を抱き寄せ合いながら移動する
ホテルは和風だ。旅館の方が表現としては正しいかもしれない
お母さん
お母さん
お父さん
私
40代にしては元気なお母さんと10代の娘を追いかけるのはお父さんでもキツイだろう
それでも着いてきてくれるんだから流石は我が家の大黒柱である
お父さん
お母さん
私
お父さん
お母さん
私
お父さん
まだまだやりたいことでいっぱいだ。明日の為に私達は早めに床についた
その「明日」で全てが終わると知らずに
すっかり遅くなった帰り道では雪が降っている
スキーをやって、美味しいご飯を食べて…お土産だって話し合いながら買った
お母さん
お父さん
私
お父さん
旅行の出来事を語り合っていれば、次から次へと雲が過ぎていく
気づけば雲は無くなっていた
お母さん
言われて外を覗けば満天の星空が綾なす、美しい景色が姿を現した
私
お母さん
お母さんから感嘆の声が漏れる
お母さん
お父さん
お母さん
お父さん
瞬く星の光が私の目に届く
まるで星空からの贈り物のようであった
私
せっかくだから思い出に残そうと、スマホを探す為に車内に視線を戻す
私
その瞬間─────
私
眩しい光が視界全体に広がっていた
言葉に出来ない衝撃が身体に伝わる
狭い車内でそこら中をぶつけて鈍い痛みが走る
私
車が横転しているのが分かる。打ち付けた頭が痛いのにどうすれば良いのか分からない
私
何とか頭を動かして。後悔した
私
運転席はひしゃげていて見る影も無かった
最悪の結末が脳裏に過ぎる
私
何も考えたくはなかった
私
目が覚めた時、私は何処かで寝ていた
私はどうして──────
私
ガバっと起き上がると、カーテンが開く音がやけに大きく響いた
看護師
私
看護師
看護師
看護師さんの言う通りにしていれば、お医者さんが急いでやってきた
医者
医者
看護師
最終的に様々な質問や検査をした。不安で不安でしょうがなくて心細い
医者
医者
私
私
恐る恐る。私は聞きたいのか聞きたくないのか分からない質問を口に出した
私はほとんど完治したばっかりの身体を引きずってとある場所に訪れている
私
私の両親はあの事故で死んでしまった
お父さんは運転席ごと。悲惨だったらしい
私
お母さんは窓に頭を強打。頭部損傷で…
あの時、私は両親の死に様をうっすらと…だけどもしっかり見ていた
感じ取ってしまった
私
相手の運転手は車が残雪でスリップして…結局そのまま亡くなった
私の親戚に私を引き取れる程、余裕のある家庭は残念ながら無かった
私
貰った賠償金なんてどうでも良い。両親はもう帰ってこない
目から何かが溢れる
私
窓の先には星が広がる
お母さんとお父さんを奪ったあの日の事故
私
お母さんとお父さんと私の視界を窓へ逸らした、悍ましいくらいに魅惑的な星空が
私
どうして私が、こんな目に