#8
どれほどの時間が経ったのだろうか。
数分あるいは数時間。
私はいつの間にか眠りついていた。
真っ暗になった画面の携帯に手を伸ばすと、
デジタル時計は20時を映していた。
まゆか
やばっ、
慌てて飛び起きると、視界がぐにゃりと歪む。
目頭を抑え少ししてから部屋を出る。
扉を開けると明かりが漏れていた。
歩み進めると少し焦げ臭い匂いがした。
まゆか
お母さん、、、
そこには、スーツ姿の母が台所で何かと格闘している。
まゆか母
まゆか!ちょうど良かった、
まゆか母
これどうするの?もう!
ガリガリ、と何かを削っている仕草。
慌てて母の方へ行くと
真っ赤に染ってベチャベチャとした何かが、
お皿に盛られており、
フライパンには焦げた炒り卵が入っていた。
まゆか
これは、、
と、聞くと母はにっこりと笑い
まゆか母
オムライスよ!
まゆか母
まゆか好きでしょ!
自信満々と言う母に苦笑いを向け
それを食卓へ運んだ。
まゆか母
さぁ、食べよ!食べよ!
まゆか母
お腹空いてたのよね!
いただきます、と口で呟き、ご飯を口へ運ぶ。
ねっちょりとしたお米に
ケチャプの酸味がなんとも言えない。
まゆか
ごめんね、料理の担当私なのに、
まゆか母
いいのよ!たまには!
まゆか母
てか、高校どうだったの?
まゆか母
深澤先生とはもう、お会いしたの?
まゆか
うん、一応ね。
今日あったことを母に話すのが
我が家のルール
ご飯を食べ終わり少しすると
母はまたスーツを着直した。
まゆか
、、、お仕事頑張ってね
私の頭をぐしゃぐしゃに撫でる。
母は私を見てにっこりと笑い
まゆか母
もちろんよ!
まゆか母
ありがとう!
まゆか母
行ってきます!






