TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

アナウンサー

本日未明、××市の××高等学校に不審な男が侵入しました

アナウンサー

男の侵入に気が付いた学校関係者が110番通報をした数分後に、1階の教室で火災が発生し消防隊も現場に駆けつけました

アナウンサー

警察は教室に火をつけた不審な男、×××容疑者を現行犯逮捕しました

アナウンサー

男は調べに対し、「妹を殺すためにやった」と供述しているようです

アナウンサー

8人が軽傷、1人が重傷です

アナウンサー

火は現在も消火活動が続いている状況です

アナウンサー

次のニュースです...

教室

ん...

あ...れ...?今何時だ...?

随分と長いこと寝ていたのか 外はすっかり夕焼け空に 覆われていた。

あれ...?みんなは...?

周囲を見渡すが誰もいない。

全員帰ったのか...?

俺は無人の空間を 不気味に思い、足早に 教室を後にした。

廊下

何で人の声が一切聞こえないんだ...?

いつもは賑わっている 廊下も今はガランとしている。

あのー‼︎誰かいますかーッ‼︎

俺は思い切って声を 出してみたが 誰も応答してくれない。

異世界...とかじゃないもんな...

あ、血洗島先輩ならいるかもしれない‼︎

俺は僅かな希望を胸に オカ研に向かおうとした。

その時、俺と向かい合う ように廊下の奥に誰かが いることを確認した。

俺は一安心したが それはすぐに不安に 変わった。

???

....

っ...‼︎

体格的に男だと思うが その姿は大きなノイズ化を しており、とても嫌なものを 感じた。

俺は思わず逃げようとしたが 恐怖に支配されて 足が動かなかった。

そうこうしている内に 男は俺のそばまで来ると こう呟いた。

???

7月18日に全てが終わる

その声は低く 周りの空気が 重く感じた。

終わるって...何が...

そう男に問いかけた時だった。

ハッ...‼︎

何だ...夢か...?

俺は教室で目を覚ました。

時刻は16時55分、 教室には少しだが 生徒が残っている。

(鬼怒川さんは...)

いない...

俺は色々な安心と同時に あの男が言ったことを 思い出した。

(“7月18日に全てが終わる”、あと1週間と少しくらいに何かが起きるのか...?)

(考えても分からねーから、取り敢えず血洗島先輩に相談してみるか)

そう考え、座席から 立とうとした時に クシャッと何かを 握ったような感覚があった。

これは...現代文プリント...?

あー、宿題であったやつか

でも全部埋まってるし何でここに...

締め切り...7月8日17時まで...んん⁉︎

今日は7月8日... 時刻は16時57分...

ヤッベ‼︎あと3分しかねーじゃん‼︎

俺は教室を飛び出すと 職員室に向かって 廊下を爆走した。

職員室

はぁ...はぁ...

時刻は16時58分、 何とか間に合った。

(...六道先生の席ってどこだ?近くの先生に聞くか)

すみません、あの、六道先生の席はどこでしょうか?

教師A

ん?六道先生?ちょっと待ってね、座席表座席表...

近くの先生に聞いて 暫く待っていると 返ってきたのは 予想してなかった言葉だった。

教師A

教師A

そんな先生いないけど?

...えっ?

教師A

あ、もしかして教育実習の先生だったりする?

教師A

だとしたら今座席調整してるから載ってないんだよ。もし用があるなら後で伝えるよ?

い、いや‼︎教育実習の先生じゃないです‼︎2年現代文...女性の先生です‼︎

教師A

んー?でもそんな先生どこにも載ってないからなぁ...

するとその先生は他の先生に 確認を取ってくれたが、 やはりそんな先生は 存在しないと言う。

そうですか...分かりました、ありがとうございます...

俺は狐につままれたような 気分で職員室を後にした。

廊下

六道先生が...存在しない?

(ノイズ化が関係してたりするのか?)

そんなことを考えていると 後ろの方で誰かが俺のことを 呼ぶ声が聞こえた。

聞き覚えのある声だったため 振り返るとその人物は 腕を組んで立っていた。

おい、貴様の現代文の宿題のみ提出されていないぞ

また宿題を増やされたいのか?

その人物は学校には 存在しない筈の 六道先生だった。

そんな言葉を 無視するように 俺は言った。

六道先生...いや、六道さん。あなたは一体何者なんですか?

....

俺の言葉を聞いた 彼女は僅かな沈黙の後 ニヤリと笑って言った。

ついて来い、課外授業の時間だ
loading

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚