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かたかた
誰もいない暗い社内の中 ぽっ と光る 画面とにらめっこ
そんな毎日は非常につまらない
でもこれを乗り越えれば家では 彼氏が待っている 。
俺は男だけれど彼氏がいる 。
それは別に悪いことじゃないと 思うし 自由だと思う 。
でもそんな彼氏は少しばかり 愛が重い 。
連絡だって通知をオフにしないと 永遠に通知がなる程だ 。
流石に無視しすぎるのはだめかと 思いスマホを確認した 。
まぁ予想通り通知が 50件 を 超えていた 。
早く帰らなければ ただその一心で 自分の会社のデスクを片付けて そそくさと会社を後にした 。
がちゃん
ここからはただ無我夢中で走った なるべく直ぐに着くように 。
肺が痛くて痛くてたまらないけれど それ以上にほとけを怒らすほうが よっぽど死にそうな気分に さらされる 。
そう自分に言い聞かせて走った 。
それでも彼氏には遅すぎたみたいで
彼は家の一本前の曲がり角で ただ一人 ぽつん と立っていた 。
呼びかけても彼は止まる様子は 無くて
ぎり っ
自分の腕を握る彼の手は 見るよりも遥かに強くまるで 潰してしまわれるのでないか と思うほどの力だった 。
引きずられるように ずるずる と いつも通りだった帰り道を 歩いていく 。
そして真っ暗になっている家に 到着すると彼は直ぐ俺の唇に 食らいつくような キス を してきた 。
ぢゅ っ ♡ ぴちゃ ♡ ぢゅぅぅ っ ♡
今度は舌を吸い取られるような キス 。
このキスだけでもイってしまう ように開発されてしまった 俺の体はやはり耐えられなかった ようだ 。
ぢゅるるっ ♡
達してしまった俺は腰が 抜けてしまい床にへたり込んで しまった 。
肩で息をする俺を彼は じっ と 見つめる 。
その目はまるで何もかもを 見透かしているような そんな目 。
こつん っと軽くデコピンをされて しまって痛くもないのに 大袈裟な反応をとってしまった 。
ほんとに大して痛くないのに 心配してくれる彼の優しさが いつも彼の沼へと引き込んでいく 。
深く 深く まで
すり っ
そう優しくささやくように言うと
ちゅ っ
おでこに優しくて甘いキスを 落としてくれた 。
可愛い は誰でも言えるけど 彼の 可愛い は彼にしか言えない 。
それと同じで 、 可愛い を言われて 照れてしまうのも俺だけ 。
彼が 可愛い と言うたびに 俺の心臓が きゅっ っと縮こまるのが よく分かる 。
でも俺は素直になれなくて 憎いほどに素直になれない 。
もう彼からの 可愛い のせいで 俺はキャパオーバーしそうなのに
彼は俺のほしい言葉を それに沿った墜ちてしまうような 言葉をかけてくれる 。
彼は妖艶な笑みを浮かべると 腰を抜かして座っている俺の前に しゃがんで頭を撫でた 。
いまいち整理が出来ていない 頭をフル回転させて 言葉を並べる 。
どうやら並べられてはいない 様だが 。
まただ 。
またそうやって墜としていく 。
それにしたがって俺もまんまと 墜とされていってしまう 。
そんな関係も悪くない 。
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コメント
11件
遅くなったー!ごめん! 嫉妬いいよねー
採用ありがとうございます🙌🏻最高です!!