コメント
19件
セリフや表現の言い回しがとても好きです… え、これ本当にアニメ化した方がいいんじゃないですか?? 毎週見ますよ私 久しぶりに甘々な2人が見られて、お腹いっぱいです☺️💕 のぞみさんと柚月くんはお腹が減ったままかもしれませんが…笑 投票は、柚月くんに一票でお願いします! あと、追加で非リア弟さんにも…!
最終回?
のぞみさんに1票‼️
都合のいい女
____と思われたくない。 浮気された経験があるから特に。
意見する時は意見するし、断る時は断る。
彼女として、彼女だからこそ そのあたりは ちゃんとしたい。
___気をつけたいのが 柚月君が結構 容姿端麗だと言うこと。
贔屓(ひいき)目無しに、タレントと言っても充分通用する。
だから時々クリティカルヒットして理性が ぐらぐら揺れるんだけど
それでも都合のいいイエスマンにはならない。 断る時は断る__
そう思ってた時期が私にもありました。
目を覚ますとソファーの上だった。
ノロノロと体を起こす。 ………なんでソファーで寝てたんだろう。
柚月君が私の家に来る日が減った。
柚月君のお母さんの「お遊び」が無くなったのもあるし、 「学校や塾を優先させる」と言う条件もあるから。
春休みに突入したけど、受験勉強を始めた柚月君が家に遊びに来る日は減った。
だから柚月君が家に遊びに来る日は 凄く貴重なわけで…… …そうだ。今日は午後から柚月君が遊びに来てくれるんだ。
それで私はなんでソファーで寝てたんだっけ。
私も そろそろ就職とか考えないといけない学年になる。
履歴書に書くことを増やす為に準2級でストップしてる英検を頑張ろう、と思い至って
書店で問題集を購入して、昨夜から勉強を始めたんだけど____ いつの間にかソファーで横になって寝ていた。
……全部思い出した。 勉強してたら たまにこういう現象が置きる。寝落ちは良くない。
とっくに窓の外は明るくなっている。 朝ご飯を食べて もう1踏ん張りしよう。
停滞した室内の空気を動かす為に、とりあえずテレビを点けると__
お昼のバラエティー番組__「ゴゴナンデス」がやっていた。 ……………うん?
リモコンを持ったままの姿勢で数秒固まった。 待って今何時?
___片付いてないリビング ___ボサボサの髪と適当な部屋着 そして今は0時43分……
…………あと20分くらいで柚月君が来る!
山川のぞみ
ク〇ックルワイパーで床掃除をし、超高速で身なりを整えると約束の時間になった。
時間通りに来た柚月君は私の顔を見ると満面の笑みを浮かべた。
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月君は点けっぱなしにしていたテレビを見ながら食べ終わるのを待っててくれた。
ピーナッツバターを塗ったトーストを半分ほど食べ終わった時、テレビを見たまま柚月君が呟いた。
柚月
柚月
食事の手が止まった。
山川のぞみ
柚月
柚月
山川のぞみ
私は柚月君に向き直り、余命を告げる医者の如く深刻な声を出した。
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月
テレビでは料理対決も終盤に差しかかって来たのか、美味しそうな料理が たくさん並んでいる。
柚月君は それを眺めながら拗ねたように口を尖らせた。
柚月
ずきゅーん
クリティカルヒットした。 揺さぶられる私の理性。
本っっ当に私の手料理は不味いので本っっ当に お断りしないといけないんだけど
柚月君がテレビから視線を外し、私を真正面から見据えて小さく首を傾げた。
柚月
どきゅーん
都合のいい女だと思われたくない。
いくら容姿端麗な柚月君の頼みでも断る時は断らないといけない。
そう思っていた時期が私にもありました。 __私は超笑顔で頷いていた。
山川のぞみ
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
山川のぞみ
澪
澪
山川のぞみ
山川のぞみ
皿に盛り付けたアンモニア臭を放つ でろんでろんした物体を見て澪がため息を吐いた。
澪
澪
山川のぞみ
澪
かくして ノーマルなハンバーグを作る会は幕を開けた!
__だけど壊滅的に料理のセンスが無い私。 ハンバーグは進化を続けていく。
テイク7
澪
山川のぞみ
澪
テイク21
山川のぞみ
澪
(作った食べ物は2人で美味しく食べました) ___紆余曲折を経て迎えたテイク40
澪
澪
皿の上に鎮座するのは真っ黒に焦げた物体。
澪
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
澪
山川のぞみ
立ち上る湯気とデミグラスソースの香り。
皿に盛り付けた見事なハンバーグを見て柚月君が目を みはった。
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
料理センスが無い私でもお湯を沸かすことは出来る。
毎日自主練を重ねたけど どうしても上手く出来なかったので最後の手段____
___あらかじめ買っておいたレトルトのハンバーグに助けて貰う___に出た。
___炭のように焦げた物や ほぼ生の物を柚月君に食べさせるわけにはいかない
と、言い聞かせたんだけど さっきから胸が痛い。
柚月君が私の手作りだと信じて疑わないハンバーグは ただのレトルト。
それを「手作り」と偽るのは卑怯だ。裏切りだ。
チクチクと良心が苛まれて、血のように罪悪感が溢れて広がっていく。
何より柚月君が凄く喜んでる。 __だから耐えられなかった。
山川のぞみ
柚月君が箸をつける前に、レトルトのハンバーグが乗った皿を自分の方に引き寄せた。
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
山川のぞみ
ちょっとの間 柚月君はきょとんとしていたけど、やがて静かに息を吐いた。
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月
柚月君はそこで言葉を区切ると、頬を少し染めて はにかんだ。
柚月
柚月
恥ずかしくなったのか、柚月君は少し早口で言い添えるとハンバーグを引き寄せた。
私の顔を見ずに食事を始めた柚月君を眺めながら、料理の練習頑張ろう、と決意を固めた。
その決意を口にする前に お腹のあたりから低周波が発生した。
すなわち空腹を訴える腹の虫。 面倒臭がらずにちゃんと昼食を摂ってればっ……
低周波を察知した柚月君が顔を上げた。
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
山川のぞみ
柚月
立ち上がりかけた私を柚月君が引き止めた。
柚月君は私の方に数センチにじり寄ると ハンバーグを1切れ___
私の口に押し込んだ。
咄嗟のことに反応出来ず固まっている私に 柚月君はにっこりと笑って首を傾けた。
柚月
どうにかハンバーグを飲み込んで、小さな声で告げた。
山川のぞみ
山川のぞみ
私のすぐ近くで柚月君の無邪気な笑みが弾けた。 心臓はしばらく暴れそうだ。
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
柚月
山川のぞみ
とかなんとか言いながら私は結局柚月君から箸を受けとる。
__都合のいい女だと思われたくない。 でもやっぱり柚月君には甘いのかもしれない。
それでも、きっと、絶対、 何があっても大丈夫。
柚月君だから信じられる。
可愛いくて、時々格好良くて、優しくて、芯が強くて、怖い物が苦手で、時々子どもみたいに はしゃいで、甘えてくる。
私の隣にいるのは 年下の男の子。
胸をはって言える。
私の彼氏。