片思い

俺は今、絶賛片思い中である。 いつからだったか…覚えてないものだな…

次の実況の予定もできて、 また楽しみが一つ増えた。

俺たちは今、俺の家でビックリ要素満載のホラーゲームをプレイ中である。

お酒とお菓子を沢山用意して４人で盛り上がっている。 久々のお酒でキヨくんも調子に乗ってるみたいだ。

そう言ってビールをがぶ飲みするキヨくん。

そう言って二人は各々の家に帰って行った。 面倒な男一人を残して。

お酒で火照った体をゆさゆさと揺さぶる。

眠そうな目をこすりながら少しずつ体を起こす。

こういう時のキヨくんは決まって帰らない。 家まで帰るのが面倒だそうだ。

テーブルの上にペットボトルを置き 寝る支度をする。

風呂とかめんどいし 歯磨きだけするか…

部屋の電気を消し 床に敷いた布団にキヨくんを寝かせた。

俺は自分のベッドに横たわり スマホをいじっている。

楽しかったゲームが途中までしか できなくて残念だったけど ちょっと嬉しかった。

嬉しさでニヤついてしまう…

スマホを枕元に置き キヨくんの寝顔をじーっと見つめる。

キヨくんに寝顔を見てることが バレてしまう…！

小さく呟いて 俺はゆっくりと目を閉じた。

真っ暗な部屋だ。 レトさんの家か…？

横のベッドを見上げると 気持ちよさそうに寝ている レトさんの姿がある。

テーブルの上に置かれた ペットボトルの水を飲む。

レトさんが置いてくれたのかな…

面白い夢でも見てるのか 寝ながら笑っている。

ベッドに手をかけ 寝ているレトさんの顔を覗き込む。

長い髪が顔にかかっているのをどかし 頬に手を添えてみた。

バレないように、そーっと その頬にキスをする。

なんの夢を見てるんだろうか… すごく気になる…

明日の朝聞いてみよう。 なんの夢見てたのって。

THE END.