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放送室前廊下。
全貌は明らかになっていないが、どうやら第一革命ゲームは、あまりよろしくない状況になったらしい。
今、目の前にある放送室の中はどうなっているのか。
確かめようとはしたが、先にいた革命軍に止められてしまった。
ナポレオンの指示で、全てが終わるまで誰も放送室に入ってはいけないとのこと。
もしかすると、中にナポレオンがいるのかもしれない。
ホソヤ
ホソヤ
ホソヤ
ホソヤ
ミヤギ
ミヤギ
ミヤギは周囲の【革命軍】の姿を見て、ほぼほぼ確信していた。
今回の事件は、いわゆるナポレオンを中心とした【とくりゅう】犯罪の可能性が高い。
その証拠に、ここへと集まった時、具体的な指示を出そうとする者がいなかった。
もしかしたら、ホソヤかミヤギが扮した【革命軍】こそが、ナポレオンに代わる指示役だったのかもしれないが、それにしたって、他の【革命軍】は何も知らなすぎる。
ミヤギ
ミヤギ
ミヤギ
ミヤギ
この辺り、実際にナポレオンから指示を受けたわけではない。
被害を最小限に抑えるため、ホソヤとあらかじめ相談して付け加えたものだった。
彼らが【とくりゅう】に操られる匿名の集合体なのであれば、心配なくまかり通るはず。
思惑通りにことが運んでくれた。
ホソヤ
各員、持ち場から離れないように。
イガラシ
久方ぶりに再会した同級生。
姿形こそは、当時のまま成長した感じだが、性格は随分とポジティブになったような気がする。
少なくとも、こんな危険な場所に自ら飛び込んでくるような人間ではなかったのに。
ミヤギ
ホソヤ
ホソヤ
イガラシ
イガラシ
キョウトウ
キョウトウ
ホソヤ
ホソヤ
キョウトウ
ホソヤ
【革命軍】を装ってここまでやって来るためには、当然ながらガスマスクと衣装が必要だ。
その衣装を奪った相手が、不登校の生徒だったということなのだろう。
イガラシ
ホソヤ
その返答に胸を撫で下ろす。
1学年辺りでも100人近くいるわけだが、特に不登校の生徒となると、ほとんどの教師が把握している。
問題は担任だけに丸投げはしない。
問題――という表現が引っかかりはするが、今は亡き校長先生の方針だった。
イガラシ
イガラシはイシカワとアイコンタクトを交わす。
意図を汲んでくれたのか、イシカワはスマホを取り出した。
教員室に戻ってくる時に話したが、今成に連絡を取ってくれるのだろう。
ホソヤ
ホソヤはそう言うと、気を失っているであろう【革命軍】に歩み寄ろうとする。
ふと、その時――ミヤギが持っていたスマホに着信。
ホソヤ
ミヤギ
ここに来る前に勝手口で【革命軍】と一悶着あったというミヤギ達。
第二革命ゲームを進めるために、ミヤギが持っていたと思われる。
ミヤギ
イガラシ
ミヤギ
イガラシの指示に従って、ややためらいつつも、ミヤギは通話ボタンを押し、スピーカーに切り替えた。
そして、もはや当たり前のように響く合成音声。
謎の着信
謎の着信