銃口の先のエンディング

皆返事をしつつ、チラチラとサミュエルの方を見る

昨日までダラダラと大袈裟なくらいに疲労していたのに、今や元気に歩いている

気まずくて聞けなかったことを、メラが躊躇わずに言った

そう、何か、聞いてはいけない気がしたのである。

サミュエルの視線が一瞬、逃げるように宙を仰ぐ

しかしそのあと、覚悟を決めたのかなんなのか、へらっと笑って口を開いた。

テヘルがこちらも振り向かずに言うので、大人しくついていく

なんとなく

アメリアはなんとなくだが、感じた

テヘルが、ドアを支えてみんなを迎え入れるその間

入っていくサミュエルに何かを耳打ちしたのを。

テヘルがカラッと笑うので、呆れてしまう

裏からガチャガチャンと大きな物音がして、奥の部屋から人懐っこそうな笑みの男が現れる

アメリアは内心少しだけドキドキしながら返事を待つ

シャーウはこの時点でさらさらと領収書を書きながら、こちらを見る

ぼーっと壁を眺めていたアイザックは、あからさまに聞いていなかったという顔をしてテヘルを見た

アメリアたちはシャーウから数々の情報を得て、その場を後にした

その日は仕事もそこそこに、仲間になったことを祝そうと呑みに出た

ここからは都市を離れることになるため、どんどんこういう店は減るのだと言う。