トパーズの指輪
幼い頃、母の宝石箱を覗く事が大好きだった美空は、ある日両親が事故に遭い天涯孤独になってしまう。
親戚の家に引き取られた美空は、その後、衝撃の事実を知る。
優しくて大好きだった父は、美空の本当の父親ではなかった。
そのことがきっかけで、美空は自分がこの世に生かされていることに疑問を持つようになった。
母が大切にしていたオレンジ色のトパーズの指輪。それを見る度に、美空は母に問いかける。
「私はこの世に生まれてきてよかったの? 私に幸せになる権利はあるの?」
もちろん、亡き母からの返事はなかった。それ故に、美空は悶々した日々を過ごしていた。
そんな中、美空は人数合わせのために参加した合コンで、同じ趣味を持つ萩原夏彦という男性と出逢った。
※20話前後の中編小説です。