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1日目 午後7時

「午後11時30分まではホテル内を散策したり、ホテル内にある店で食事をしたり好きにしていていい」とGMから言われ、7人はそれぞれやりたいことをやっている

ただ、どうやら午後11時30分になったら宿泊部屋へ行き、午前12時からは役職別の行動をするようだ

しかし、今日は1日目のため殺人鬼による襲撃は行われず(占い師の占いは行われる)それにより騎士による保護も行われないため、皆の気は多少は楽だった

それは日向も例外ではなかった

ルカ

ねえねえ日向ちゃん、今からでテラスで女子会するんだけど来ない?

日向正宗

あ、ごめん
僕男なんだけど…

ルカ

えぇ!そうだったの?可愛らしい格好しているし、わりと声も服装も中性的な僕っ娘かと思ったわ…

日向正宗

ああ、たまに間違えられるよ

ルカ

でも良いわ、男でも
11時30分までずっと1人は辛いでしょ?
あ、でも無理は言わないわ

確かに他の皆は別の所で各自思い思いに過ごしている

それが寂しいかと言われればどちらとも言えないが、いつ自分が処刑・襲撃されるか分からないため、思い出作りとして行くことにした

日向正宗

ありがとう、それならお言葉に甘えて行かせてもらうよ

ルカ

ああ、良かったわ
じゃあテラスで待ってるわ

コーヒーカップを返却し、荷物をまとめてテラスへと向かった

テラス

日向正宗

お待たせ!

あっ、日向!来てくれたんだ〜

鈴仙

ルカったら日向を女子と勘違いしちゃって…
でも中性的で綺麗なのは事実だね、可愛らしいというか、お上品というか

日向正宗

ありがとう、褒めてくれて嬉しいよ

女子3人に囲まれるのは案外気まずくはなかった

この状態を本丸の皆に見られたら「ハーレムだ」「いいなぁ」と言われるだろうな……と、そんなことをぼんやりと考えながら、ルカが戻ってくるのを待った

ルカ

ごめん皆!お待たせ〜

わぁ〜やっぱりルカは綺麗だね!似合ってるよ!

鈴仙

うんうん、すっごくお姉さんって感じ

日向正宗

もしかして衣装レンタルしてきたのかい?
すごく素敵だよ

ルカ

えへへ、皆ありがとう

日向は戦闘着から甲冑らしき部分を外した服のままだが、他3人はとなりにある店から衣装をレンタルしてきたようだ

本丸では目にしないような格好に少々驚きつつも、美術品を身にまとった女性3人と共にテラスで話すことにした

ルカ

そうだ、せっかくだからさ、恋バナでもしましょうよ

良いね!それっぽい

鈴仙

こういうのはまずは言い出しっぺから言うもんだし、ルカからいこう

ルカ

え〜私?
残念ながらいないわ

私もー

鈴仙

え、奇遇だね私も

日向正宗

僕もだよ

開始数十秒で恋バナも終わり、聞けるはずだった甘酸っぱい恋の話や燃え尽きることを知らない愛の話は聞けなかった

日向はそこまで恋愛には興味は無いが、人間の事情はやはり気になるようだったため少し残念に思った

わくわくしていた鳩も少し残念そうに下を向いたり、落ち着かせるためか手を胸に当てたりしていた

ない…ある…私にはない…二人にはある…

日向正宗

どうしたの?無い、あるって…
鳩に無くて鈴仙とルカにあるもの…

日向正宗

もしかして君、実は恋しているけれど過去にそんな経験が無いから色々分からないとか…?
僕が手伝えることなら手伝うよ

相手を安心させられるよう爽やかな笑顔で接したつもりだったが、鳩は首を横に振った

ううん、私は本当に誰にも恋していないよ

もしかしてそういうの疎かったり…?

日向正宗

……あ、ううん!何でもないよ
ごめんね独り言に巻き込んじゃって

日向正宗

あ、ああ…大丈夫なら良かったよ
でも辛かったら僕いつでも相談乗るからね

うん、ありがとう!

何があったのか分からないが、あまり深く踏み込んではいけないのだと勘が叫んでいるため無理に探るのはやめることにした

その代わりに人間のことを聞くことにした

人間の恋か…何だろうね、恋って結局

ルカ

そうねぇ…恋って何なのかしら
こういうのは鳩が唯一分かるんだと思うわ

えっ、何で?

ルカ

だって7人のうちであなたしかいないじゃない、人間

えぇ!?

日向も同時に驚いた

いつになったら自分が人間ではないことを明かそうか、少し悩んでいた時間は無駄だったと知り少し笑みがこぼれた

ぎ、逆に聞くけどさ…他の皆は一体何者なの?

ルカ

私は電子の歌姫で、鈴仙は玉兎で、日向は刀の付喪神

ルカ

イタリアとイギリスとイヴァンは国よ

…???

困惑に陥ったのかアイスティーの減りがはやくなる

ルカ

そういえば、明日にはここの誰かが消えているかもしれないわね

しばらく他愛もない話を続けていたときに、ルカは突然そう言い出した

日向正宗

い、いきなりだね…ルカ

鈴仙

急にどうしたのさ…

ルカ…そんな悲しいこと…

ルカ

…ふふ、なんでもないわ

ルカ

さ、女子会らしいことしましょ!

飲みかけのミルクティーを再び手に取り、皆を見つめた

ルカの絶望や恐怖の表れなのか、あるいは裏で何か隠しているのか

ルカの身に何が起こったのかはっきりしないが、皆でいられる最後の時間くらいゆったりと過ごすことにした

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

ユーザー

ぽっぽまな板だもんね…… でもぽっぽの胸盛ると背後からrNさんに刺されちゃうからね……

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