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リョータ
ハァ.....ハァ.....
リョータ
.....？
リョータ
緑の看板.....
リョータ
ここ.....か
リョータ
この細道を行けば......
リョータ
🚶𓂃 𓈒𓏸
リョータ
.....？
リョータ
あの家かな......
リョータ
うわぁ......
リョータ
すっごい家.....
俺は中を覗くと
たくさんの金魚が 水槽の中で泳いでいた
どうやら金魚売りの店 をやってるらしい
リョータ
......
リョータ
？
水面の床、サンキャッチャーの光、
ステンドガラスの窓、日陰
お店全体が 不思議に溢れていた
リョータ
やっぱりここって
あの世なのか.....？
あの世なのか.....？
どちら様でしょうか？
リョータ
！！
お店の奥にはいつの間にか 1人の老人が立っていた
リョータ
あ、あの.....
笹倉さんですか.....？
笹倉さんですか.....？
笹倉
そうじゃが.....？
リョータ
えっと......
リョータ
俺は宮城リョータ
って言います
って言います
リョータ
あの.....
リョータ
この町って.....
リョータ
あの世.....なんですか.....？
笹倉
.....
笹倉
そうじゃ
リョータ
ッ.....
リョータ
さっき通りかかった
人に聞いたんですけど
人に聞いたんですけど
リョータ
この町は夏に亡くなった
人が集まるんですよね.....？
人が集まるんですよね.....？
笹倉
うむ
リョータ
その.....
リョータ
俺.....いまいち死んだ
自覚がなくて.....
自覚がなくて.....
リョータ
仮に俺が
死んだとしても
死んだとしても
リョータ
この町にいるのは
おかしいと思うんです
おかしいと思うんです
笹倉
おかしい.....？
リョータ
はい.....
リョータ
俺は確かに
死んだ時期が冬なんです
死んだ時期が冬なんです
リョータ
でもなんでこの町に
いるのかが不思議で.....
いるのかが不思議で.....
笹倉
.....
笹倉
お前さん
笹倉
あの坂を
登ってきたのか？
登ってきたのか？
リョータ
あ.....はい.....
笹倉
何か感じたか.....？
リョータ
.....えっと
リョータ
疲労感だけ.....
笹倉
.....やはりな
笹倉
.....お前さんは今
生死を彷徨っている
リョータ
え.....
リョータ
生死......？
笹倉
あぁ
笹倉
何が起こったのかは
わからぬが
わからぬが
笹倉
現世でお前さんは
まだ生きている
まだ生きている
笹倉
だけど意識を失くした
状態であると考えられる
状態であると考えられる
リョータ
.....では
リョータ
現世へ戻れる方法は.....
笹倉
現世へ戻る方法は
笹倉
戻りたいと思えば
戻れるはずじゃが.....
戻れるはずじゃが.....
笹倉
お前さんは.....
この町で成し遂げたい ことがある
リョータ
成し遂げたい.....こと？
笹倉
あぁ
笹倉
それをやり遂げれば
笹倉
現世へ戻れるだろう
リョータ
.....
リョータ
分かりました
リョータ
ありがとうございます
リョータ
.....
リョータ
成し遂げたいこと.....か
その時俺は
ソーちゃんのことを 思い出した
リョータ
.....
リョータ
これが夢じゃなくて.....
リョータ
本当にあの世なら.....
ソーちゃんに逢えるかも.....
続く
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