時は大正時代。吉原遊郭を頻繁に出入りする者がいた。彼の名は流川楓。吉原遊郭の台屋として働いていた。
ある日、流川は暇をもらい湖へと足を運び釣りをすることにした。しかしなかなかこれが仕留めなく、諦めようとした瞬間、大物が引っかかった。彼は引き上げるとそれはなんと、上半身が人間、下半身が魚の姿をしたいきものだった。そのいきものは最初は威嚇をしていたものの徐々に流川を気に入り始め、流川が来るたびに飛び跳ねた。普段は何事にも無関心な流川はその姿を見るのが自然と好きになり、彼を“花道”という名で呼ぶようになった。