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桜子.

おいし ~ !

月島 蛍.

月島 蛍.

ここアルバイト募集してるよ

私にここで働けと言わんばかりに言ってくる

でも私には到底無理だ

桜子.

そうなんだ

月島 蛍.

うん

桜子.

こんなとこで働けたらいいんだけどね、笑

月島 蛍.

働けばいーじゃん

軽々しく言う月島くん

でも私みたいな障害者を扱ってくれる所なんて ほとんどないのに。

私は目が見える人とは違う世界に住んでいるんだ。

何回自分に言い聞かせてきた事やら。

桜子.

うん、でもね

桜子.

私視界真っ暗なの

月島 蛍.

うん

月島くんは当たり前のように返事をする

少し驚いたがもう一度質問をしてみる

桜子.

弱視とかじゃなくてだよ?

月島 蛍.

弱視だったらうっすらは見えるでしょ?

桜子.

そうだけど...

月島 蛍.

点字ブロックの上に何かあるぐらいはわかるでしょ

桜子.

凄い...

桜子.

探偵?

月島 蛍.

ふっ笑

月島 蛍.

探偵って、笑

桜子.

んふふ笑

月島 蛍.

ーー

桜子.

ーー笑

嗚呼

月島くんが好きだ。

今日は初めてのアルバイトの日

無事面接も受かって一応来れたものの

もちろん月島くんの力を借りたから。

本当に感謝しかないな、とつくづく思う。

桜子.

今日からアルバイトさせていただきます、!

桜子.

早乙女桜子ですっ、

よろしくお願いします

桜子.

よろしくお願いします

桜子.

私は目が見えなくて色々迷惑かけちゃうと思います、

きっと周りから冷たい目で見られている

でもここまで来てしまったらもう何も出来ないのだから。

仕方ない

そう思っていた時だ

全然迷惑じゃないよ!

むしろ手伝ってもらえて光栄だよ!

誰かが声をかけてくれたのだ

桜子.

あっ、ありがとうございます

和田って言います!

よろしく!

桜子.

よろしくお願いします

桜子.

(よかった。)

優しそうな人がいて安心した

今日1日なにか役に立つということは 出来なかったかもしれない

でも私なりに努力はした。

冷蔵庫の場所

パンケーキの作り方

果物の切り方

沢山教わった

なんだか自分を新しくしたような気分で

すごく嬉しかった

そして店を出ると

月島 蛍.

どーだった?

月島くんがいる

桜子.

すごく楽しかったよ

桜子.

お店の人も優しくてね

桜子.

月島くんのおかげ

桜子.

ありがとう

月島 蛍.

いーえ

月島くんは当たり前のように私と腕を組んで

家まで送ってくれる

まるで付き合ってるような感覚ですごく嬉しい

月島くんは絶対そんなこと思ってないけど

私が勝手に感じてるのは良いよね

と自分に甘えてしまっている。

桜子.

この前のお金

月島 蛍.

いらない

桜子.

いやいや返すよ

月島 蛍.

いらない

桜子.

ほんとに?

月島 蛍.

ほんとに

桜子.

じゃあ貰っておくね笑

この前の日曜日

私は月島くんと遊園地に行った

すごく楽しくて

あっという間に時間は過ぎていった

そう思いつつも

こんな風に気持ちを伝えられないまま

時間が過ぎていくんだろうなぁと思ってしまった

そんな事はどうでもいい

なんて大嘘

今すぐにでも気持ちを伝えたい

でも自信がないから何も言えない

きっとこのまま時間だけが過ぎていくんだろうな

そう思ってしまった

桜子.

わざわざありがとね

月島 蛍.

別に

別に。

これは月島くんの口癖

私だけが知ってる事だといいな

なんてそんな事を思っていた時

ガチャ

え、

姉ちゃん?

弟の声だ

桜子.

、!

あんたのせいか!

弟は急に声を張った

少し驚いたが一応止めようとしてみた。 でもなかなか話を聞いてくれない

急に雷が降ってきたみたいで

月島くんとのカップルの体験は終了...

桜子.

ちょ...

月島 蛍.

えっと?

姉ちゃんが急にバイトし始めたり遊びに行ったり帰るの遅かったりするのは!

月島 蛍.

あー

月島 蛍.

それ僕のせいだ

月島 蛍.

御免ね

なっ、なんだよお前!

桜子.

ちょっと、!

桜子.

(なんでこうなった...)

そう思いつつも月島くんが家に居ることに 喜んでいる

何故かさっきから誰も言葉を発しない

いつもはうるさい弟まで

どういう状態なのかは分からないがとりあえず 探りを入れてみることに。

桜子.

今日の夕飯__

カレー

桜子.

はい...

空気が完全に凍ってしまっている...

何が起きてるのか

誰も教えてくれない

そんな事を思った時

張り詰めた空気にひびが入るように ひとつの声が上がった

月島 蛍.

ねぇ弟くん

...んだよ

月島 蛍.

大事な大事なお姉ちゃんが困ってるよ?

でた

月島くんの煽り

そう思ったところに追い打ちがかかる

月島 蛍.

そんなこともわかんないの?

月島 蛍.

弟なのに。

きっとこの煽りに弟は乗ってしまうんだろう

あんたより俺の方が姉ちゃんの事分かってるし!!

桜子.

(やっぱり。)

桜子.

ちょっと蓮...

じゃー俺とどっちが姉ちゃんの事知ってるか勝負だ!

またそうやって無茶振りを言う弟

相手は高校生なのに

中学生はまだ子供なのかなと思ってしまう

きっと月島くんは大人な対応を...

月島 蛍.

いいよ

桜子.

...え?

じゃあ第1問!

桜子.

ちょっ...

姉ちゃんの1番好きな食べもんは何でしょうか!

言ったか言ってないか分からないようなこと 月島くんに分かるわけない。

月島 蛍.

桜餅

...くっそ、

桜子.

???

どうして分かったのだろう

そんなことでいっぱいなところに第2問と弟が言う

姉ちゃんの初恋の人は誰でしょうか!

月島 蛍.

それは知らない

この言葉を聞いた瞬間

バレてないと思ってほっとした

だけどなぜか悲しかった

正解は居ないでしたー!

いるのに

私の目の前にいるのに

この問題は弟も不正解だ

桜子.

...不正解、

...ゑ?

間違えた

口に出してしまった

もうここまで来てしまったら振り切るしかない...

桜子.

好きな人いるよ、?

だっ、誰!?

桜子.

教えないよ...

月島 蛍.

じゃあ僕からもひとつ問題

誰がお前なんかの__

月島 蛍.

僕の初恋の人は誰でしょーか

桜子.

えっ...

幼馴染...とか?

月島 蛍.

不正解

月島 蛍.

正解は君のお姉ちゃんでした

月島 蛍.

じゃ、お邪魔しましたー

それだけ言うと月島くんは帰って行った

心がギュッと締め付けられて

今にもちぎれそうなぐらいパンパンで

顔の熱が体全体に伝わるのがよく分かった。

月島 蛍.

はぁ....

月島 蛍.

何してんの、僕

叶わない恋だって思ってた私。

叶わない恋だって思ってる僕。

でも君のことが好き。

next ❤︎ 700

桜の色は君が教えて.

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