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最終章 夏の終わりに残る声
八月三十一日。夏休み最後の日。 遥斗はもう一度、旧校舎を訪れた。夕暮れの教室に立ち、静かに目を閉じる。
ふと、風に乗って微かな声が聞こえた気がした
少女
それは確かに、ここに生きていた少女の声だった。
遥斗は微笑み、窓の外から空を見上げた。 命は儚いけれど、その思いは誰かに受け継がれていく。
そして彼は、自分もまた「大切な人を守れる人になりたい」と強く願った。
夏の終わりに残ったその声は、未来へと続いていく。