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第一章 第十三話『得たもの』
〜Start〜
あれから私達は、
長い時間をかけて自分たちの能力を制御したり、武器の扱いを上達させようと頑張っていった。
始めの方は思うようにいかないことが多く、苦戦することが多かった。
桜鬼の家の庭
桜鬼(おうき)
桜鬼(おうき)
桜鬼(おうき)
桜鬼(おうき)
星来(せいら)
星夜(ほしや)
桜鬼(おうき)
星来(せいら)
星夜(ほしや)
星来(せいら)
星来(せいら)
星夜(ほしや)
星夜(ほしや)
星来と星夜の前に、小さく光る光の玉と闇の玉ができた。
星来(せいら)
星夜(ほしや)
桜鬼(おうき)
桜鬼が星来と星夜に能力の使い方を教え、成果を見るようにしていた。
そんな生活を続けて、気づけば2年もの月日が流れていた。
星来は光と熱、星夜は闇と重力の範囲や出力の調整が大方上手くできるようになり、
代償も少し減った。星来の睡眠は3時間、星夜の食欲は通常の量の1.5倍にまで減らすことができた。
桜鬼は能力の範囲を5人までなら平等に効果を発動できるようになった。
一方で私は、皆が修行中に武器であるナイフと銃を上手く使えるように練習したり、
皆より劣っていた体力作りを始めた。
始めの方はやっぱり上手くできないことばかりで、落ち込むことが多かった。
それでも、皆が頑張っている中、諦めたくはなかった。
だから私なりに、精一杯頑張ってきた。
そのおかげで、2年経った今では、銃は狙った場所にほぼ正確に当たるようになり、ナイフでの行動も怪我をせずに行えるようになった。
はる haru
はる haru
はる haru
はる haru
はる haru
はるは辺りを見回してみた。
見回すと、やはりはると懐中時計以外の時間が止まり、はるが触れても動くことはなかった。
はる haru
ふとそう思った私は、さっそくやってみることにした。
ただ12時間も何もしないのは暇なので、この世界をよく観察してみることにした。
観察してわかったことは、
時を止めても世界の色は変わらないこと
お腹がすくことや、喉が渇くことがないことだった。
ただ私が問題として思うのは、"静かなこと"
私と懐中時計以外の音はないため、私が声を出した時、あまり大きな声ではなくとも、私の耳には異様に大きく聞こえた。
はる haru
はる haru
はる haru
そう思いながら私は、桜鬼の家を後にした。
間の森
はる haru
はるは歌を歌いながら、間の森まで来て、特に行き先も決めず歩いていた。
だから、無意識だった。
気がついたら
花咲村のはるの家の前
にまで来ていた
はる haru
はる haru
そのまま私は、家の中へ足を踏み入れた
はる haru
そんなことを呟きながら、目の前にあった分厚い本(?)を手に取った。
興味本位で開いてみるとそれは、
はる haru
そこには、村の人々から祝われている若い父と母の姿や、笑っている家族写真があった。
懐かしいと思う反面、またあの頃に戻れるのだろうかと不安になった。
あの日の出来事から、恐らく『evel』へと連れさらわれてしまった花咲村の人々。
その中にはきっと両親もいて、もう2年経ってしまった。
はる haru
はる haru
はる haru
はる haru
はる haru
はる haru
ふとアルバムの隣を見ると、あの日地下室を開く鍵となった本があった。
はる haru
私はそう思って、本を取った。この本は古そうに見えるが、中には何も書かれていない白紙の本だ。
何故こんなものがあるのかはわからなかった。
だから考えないまま、私は地下室へ下りた。
第一章 第十三話『得たもの』
〜Fin.〜
コメント
23件
2年間みんな頑張ってんだな〜……ってはる、12時間たっぷり止めるのか…!?代償怖いぞぉ? 今思ったけど、これ時とめてる間も文字って書けるのかな………(理由はコメ欄に書いとく)
下書きメモはまぁまぁある。書く時間もまぁある。なのに書く気力が湧かないため投稿ペースが遅い、、、