あれから数日が経った
桜木らん
桜木らん
今更あいつらの言う通りにちゃんとご飯とか輸血パック少しでも口にしてればよかったと後悔していた
何日も何も口にする気が起きなくて飲み食いしない生活を過ごしていたある日
体調面で影響が出てきた
今日はもうあとは帰るだけだったけど、どうにも帰れそうになかった
ただ、ずっと教室にいるわけにも行かないのでゆっくりと教室から出てフラフラと足を動かす
ゆっくりと足を動かして無意識にやってきたのは美術室だった
桜木らん
閉まっているかと思いドアを触るとガラッと開いた
桜木らん
桜木らん
中に入るとあの子はいなかった……
俺には、それ以上動く力もなく美術室の奥の方で座り込んだ
桜木らん
やばい……こんな状態始めてすぎて……
少しでも、落ち着かせようと深呼吸を深くゆっくりしていると……
ガラッ
と、ドアが開いた
その瞬間メガネをかけた地味めな女の子と目があった
すち視点
いつものように放課後に絵や勉強をしようと美術室へ行くと、教室の机に筆箱を忘れたのに気づいた
ここに来る人もいないので、荷物を置いたまま教室へと取りに戻った
緑羽すち
筆箱を持ち、早足で美術室へと向かう
ガラッ
と、ドアを開けると教室の後ろの方に人影が見えた
緑羽すち
少し遠くから覗くとだるそうに俯く男の人と目があった
え!男の人!?
なんで!?
???
あの人……みんなに人気な先輩?
緑羽すち
桜木らん
桜木らん
なんか……苦しそう?
緑羽すち
私は、少しだけその人に近づいた
緑羽すち
震える声でその人に声をかけた
緑羽すち
それでも、この人を放って置けなくて…
緑羽すち
桜木らん
私が少しづつ近づいていると遠ざけるように言われた
桜木らん
桜木らん
緑羽すち
私は、苦しそうなこの人を見てられなくて
どうしようもなく助けたいと思った
私は、考えるより先に自分でも驚くようなことを口走っていた
緑羽すち
緑羽すち
緑羽すち
桜木らん
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