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星雷高校怪奇譚

第3話 - #3　蒼琉律歌の過去

101

2025年09月05日

#折伽羅

#一次創作

#ホラーファンタジー

#(初の試みなので大目に見てください…)

葉曖麗奈　不定期

暫く森の中を歩いており

蒼琉　律歌

………………〔無言で歩いていて〕

喜奏　華希

……………〔同じく無言でついて行っており〕

喜奏　華希

…………そう言えば、此処って持ち物が無くなる…というのは無いんですね

喜奏　華希

現に持ってきていた木の板とか、ポケットの中にあった携帯、家の鍵はありましたし

蒼琉　律歌

あ〜……すまない喜奏君

蒼琉　律歌

その持ち物、戻ったら捨ててくれ

喜奏　華希

はぁ！？

蒼琉　律歌

"零界"に1度でも現世から持ってきた物、現世物があると……

蒼琉　律歌

戻った時、それらは呪物化するんだ

蒼琉　律歌

だからそれは燃やすか、この辺に捨てるしか無いんだよ

喜奏　華希

……それ、ずっと持ってるとどうなるんです？

蒼琉　律歌

最悪、持ち主が身体を邪気に蝕まれて死ぬ

喜奏　華希

………………………〔とてつもなく嫌な顔をして〕

蒼琉　律歌

……それが嫌なら、早めに捨てる事だな

蒼琉　律歌

一応、零界で捨てられた現世物は零界に取り込まれ、舞台の一部になる………

蒼琉　律歌

…要するに、リサイクルされるって事

蒼琉　律歌

だから今この場で捨てておいた方が、後々楽だぞ

喜奏　華希

は、はぁ……………

喜奏　華希

………いや待て、流石に家の鍵は捨てられないぞ？合鍵持ってないんだからな

蒼琉　律歌

そうなのか？……それじゃぁ祓い屋にでも頼むんだな

喜奏　華希

……………〔じっ、と律歌を見て〕

蒼琉　律歌

……生憎と私は星雷高校に来て6年間、1度も外に出されていない為、人脈は役に立たないぞ

喜奏　華希

そうか…………

喜奏　華希

……？"出されていない"？

蒼琉　律歌

…………

蒼琉　律歌

………ある種の軟禁状態なんだ、私は

蒼琉　律歌

……私は、此処に入学してから…ずーっと零界の怪異と戦闘してきた

蒼琉　律歌

最初は辛かったさ、でも……

蒼琉　律歌

仲間が、居てくれた………だから耐えれた

蒼琉　律歌

……その仲間も、今では居なくなってしまったがな〔少し悲しそうな目をして〕

喜奏　華希

…………………

蒼琉　律歌

……それからは、零界の怪異相手に一人でやってきた

蒼琉　律歌

…そうしている内に、私の中で何かが狂い始めた………

蒼琉　律歌

……戦闘が…………

蒼琉　律歌

怪異共との戦闘が、この上なく楽しく感じてきたんだ……

喜奏　華希

………え

蒼琉　律歌

………変だろう？辛いだのなんだの言ってた癖に…

蒼琉　律歌

最終的には楽しむ様になってしまったんだ〔眉を下げて笑い〕

蒼琉　律歌

仲間を失っても尚、楽しいと感じてしまう……

蒼琉　律歌

………そんな様子を見た学校側は、私を学校の敷地内に閉じ込めた

蒼琉　律歌

私が移動出来るのは、学校内と寮…

蒼琉　律歌

外には校庭までしか出れない……

蒼琉　律歌

……私は、零界への対抗策であり

蒼琉　律歌

同時に、人々に害をなす可能性のある…危険人物と認定されたんだ

蒼琉　律歌

可笑しな話だろう？

蒼琉　律歌

…まぁ、今の私からしたらどうでも良いがな

蒼琉　律歌

こうやって怪異や霊を相手に戦わせて貰えてるんだし〔前を向き直り〕

喜奏　華希

…………………

喜奏　華希

…………もし

蒼琉　律歌

…？

喜奏　華希

……もし俺が、何かしらであんたを出せるとしたら………

喜奏　華希

…………どうする？

蒼琉　律歌

っ！？………君…言っている意味が分かって言っているのか…！？〔目を見開き、華希を見て〕

蒼琉　律歌

危険人物……殺人犯と変わらない者を連れ出す………

蒼琉　律歌

……そう言っている様なものなんだぞ？

喜奏　華希

思うんだが、唯怪異や霊との戦闘が楽しいだけで

喜奏　華希

何故其処までやられる必要があるんだ？

蒼琉　律歌

……

喜奏　華希

………先程の話…

喜奏　華希

「現世から持ち込んだ物は、出た後呪物化し、持ち続けると死ぬ」と言う話からするに……

喜奏　華希

その銃はこの中だけでしか使えないんだろう？〔と律歌の持つ拳銃を指差し〕

蒼琉　律歌

！……………当たりだ……

喜奏　華希

…じゃぁ、問題無いんじゃないのか？

喜奏　華希

此処でしか使えないのなら……＿＿

蒼琉　律歌

……少し待ってくれ、近くに気配を感じる………〔華希の前に人差し指を立て、周囲を警戒し始め〕

喜奏　華希

っ！………〔黙って〕

化け物

グアァァァッ！〔茂みから飛び出してきて〕

蒼琉　律歌

………〔冷静に、拳銃の弾を化け物の頭目掛け撃ち〕

バァンッ！

化け物

ァ………〔屑になり〕

喜奏　華希

…………終わりか？

蒼琉　律歌

………いいや、まだだ

そう律歌は言うと、もう片手を銃を持つ様な形にし

律歌の持っていた銃が光り、分離して、 2丁に増え、増えた銃はもう片方の手に収まる

喜奏　華希

！？(あの武器、分離出来るのか…！？)

蒼琉　律歌

……喜奏君、少し伏せておいてくれないか？

蒼琉　律歌

若しかしたら流れ弾が当たるかもしれない

喜奏　華希

あ、あぁ………〔言われた通り、その場に伏せ〕

暫くして、大量の化け物(霊)達が押し寄せてくる

蒼琉　律歌

…………クヒッ…〔と不気味な笑い声を出し、目の前の霊達に向け、走り出す〕

…その時、律歌の目が一瞬だけ、黄色く光った気がした

喜奏　華希

…………？

その後は、唯の蹂躙

律歌は、相手の行動を読めてるかの様に化け物達の攻撃を掻い潜り、二丁拳銃で相手の脳天を貫いていった

最終的に残ったのは、屑となった化け物達の成れの果てと…

その中央に立っている律歌ただ一人だけだった

喜奏　華希

………………………〔目を見開き、その光景に驚いており〕

蒼琉　律歌

………ふぅ……やっぱりか

喜奏　華希

………っ！〔放心状態から動いて〕

喜奏　華希

や、やっぱり……って？

蒼琉　律歌

……………

蒼琉　律歌

……喜奏君、君はツイているね

蒼琉　律歌

今君は、此処の元凶に狙われている様だ〔ふふっ、と笑い〕

喜奏　華希

…………………

喜奏　華希

……何が…何処を見てツイているんだっ！！

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この作品はいかがでしたか？

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主人公くんって、嫌な存在に好かれてばかりですね、、（苦笑）律歌さん強すぎます✨️✨️

ホラー………なのか？

葉曖麗奈　不定期

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