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星雷高校怪奇譚

第4話 - #4　零界

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2025年09月06日

#折伽羅

#一次創作

#ホラーファンタジー

#(初の試みなので大目に見てください…)

葉曖麗奈　不定期

暫くして、コテージの様な場所にて

喜奏　華希

…………………〔呆れかけてきており〕

蒼琉　律歌

……さ、何処にでも腰掛けると良い

蒼琉　律歌

これから話す事は想像以上に長いから、立っていると疲れるぞ〔と近くにあった椅子に腰掛け、入れていたお茶を一口飲んで〕

喜奏　華希

………1つ、聞いても良いか？

蒼琉　律歌

構わない、何でも聞くと良い

喜奏　華希

………このコテージは、どうしたんだ？

喜奏　華希

そしてそのお茶は？？

蒼琉　律歌

コテージは自分で作った

蒼琉　律歌

お茶もこの森で害の無い植物を集めて作った、美味しいぞ？

喜奏　華希

………………なんだかんだ、この舞台？を満喫してないか……？〔頭を抑えながら〕

蒼琉　律歌

しょうがないだろう…

蒼琉　律歌

こうやって気が休まる場所が無いと、霊共が何時襲ってくるか分からない中やっていけるか

喜奏　華希

戦闘、楽しんでいたよな？〔じとーっと律歌を見て〕

蒼琉　律歌

…………………………

喜奏　華希

………まぁ良いか、こうやって落ち着いて話が出来るんだからな……〔と同じく近くにあった椅子に腰掛け〕

蒼琉　律歌

お茶は要るか？

喜奏　華希

要らない

蒼琉　律歌

そうか…………では本題に入ろう

蒼琉　律歌

まずは"零界"について話そうか……

蒼琉　律歌

「零界(れいかい)」とは、今校内で噂になっている物の正体……と言うのは分かるだろう？

喜奏　華希

あぁ、5時辺りになってから俺は此処に連れて来られたからな

蒼琉　律歌

この零界は、その時によって舞台を変え

蒼琉　律歌

その舞台に合った怪異が配置されているんだ

蒼琉　律歌

要するに零界は、怪異共のマンションみたいなものなんだよ

喜奏　華希

怪異の…………

蒼琉　律歌

……零界は、その舞台に配置されている元凶を倒さない限り

蒼琉　律歌

舞台は減らず、寧ろ増えていく………

蒼琉　律歌

私や先代の者達は、そうやって抱え切れなくなった零界から怪異が漏れ出ない様…

蒼琉　律歌

そして零界の解決をする為に怪異共と戦っていた

喜奏　華希

……だが、普通はそんな簡単にはいかないだろ………

喜奏　華希

現世物である木の板で霊を叩いてはみたが、身体をすり抜けてしまったしな……

蒼琉　律歌

それはそうだろう、霊には実在する武器や武器になり得るもの………

蒼琉　律歌

…木の板なんて物はすり抜けるから意味が無い

喜奏　華希

……でも、蒼琉の銃は効いてなかったか？

蒼琉　律歌

これか？〔銃を持って〕

蒼琉　律歌

これは零界適応者に渡される武器だ、だから霊相手にも効くんだよ

喜奏　華希

はぁ…？

蒼琉　律歌

……この零界に適応した者だけに、霊特攻の…

蒼琉　律歌

その者に合った武器が支給される

蒼琉　律歌

更に、別で特異な者は…"眼"に不思議な力が宿るんだ

喜奏　華希

……じゃぁ、先程一瞬あんたの目が光った様に見えたのは………

蒼琉　律歌

！………それはその"眼"の力を使ったからだ

蒼琉　律歌

私は、零界適応者で且つその中でも特異な者って訳だ……これについても説明しようか

蒼琉　律歌

私の武器、「霊倒銃」は火力があまり無い代わりに……

蒼琉　律歌

意識すればもう1つ生成可能で、地味に霊共の動きを鈍らせる効果もあるんだ

蒼琉　律歌

デメリットな威力の問題は、私が上手く立ち回ればそこまで関係が無く、ゼロ距離、又は急所になり得る場所に当たれば一瞬で終わる

蒼琉　律歌

それに当たった相手の動きが鈍くなるお陰で狙いやすくもなる……

蒼琉　律歌

デメリットよりもメリットの方が大きいんだ

喜奏　華希

それは……またとんでもない代物だな………

喜奏　華希

……眼の能力と言うのはどんなものなんだ…？

蒼琉　律歌

能力は"念視"、見た者の数分間の行動を予知出来る……言わば未来予知の能力さ

蒼琉　律歌

デメリットとして、使用後は10秒のインターバル

蒼琉　律歌

長時間使用すると吐き気を催す……

蒼琉　律歌

後は、"黄眼"である事が絶対条件なだけだな

喜奏　華希

……おう、がん…？

蒼琉　律歌

私の目の話さ

蒼琉　律歌

特異な者は、その目に名前が付く…

蒼琉　律歌

黄色の黄に眼と書いて黄眼……

蒼琉　律歌

…念視は確か、最初期の頃から居たと聞いた覚えがあるな………

蒼琉　律歌

星雷高校が建って数年後辺りに零界が出来た、とも聞いた事がある

喜奏　華希

そんな前から………

喜奏　華希

……(…星雷高校は、創設されて230年経っている古い高校……)

喜奏　華希

(そんなすぐに零界があったとは………)

喜奏　華希

………それで、俺が此処の元凶に狙われている、と言うのはどういう事だ？

蒼琉　律歌

………喜奏君、"八尺様"と言う怪異は知っているか？

喜奏　華希

………有名所の怪異だな

喜奏　華希

2m相当の、白いワンピースと帽子を被った長髪の女性で

喜奏　華希

ぽぽぽ、と言う鳴き声？が特徴だと言う……

蒼琉　律歌

その八尺様こそが、此処の元凶だ

喜奏　華希

………〔目を見開き〕

蒼琉　律歌

…八尺様は、子供や成人前の男性を好んで連れ去る……

蒼琉　律歌

…君は、その八尺様に好かれてしまったんだ

喜奏　華希

…………………〔言葉が出ない、と言う様子で〕

蒼琉　律歌

………まぁ、それはそれで私にとっては好都合……

蒼琉　律歌

これでやっと、元凶の尻尾が掴めるからな〔とお茶を飲みながら〕

蒼琉　律歌

……ついでに次の人材確保が…………〔ボソッ、と呟き〕

喜奏　華希

………それってまさか………〔顔を顰め〕

蒼琉　律歌

…さて、助けてもらった恩を返す時だぞ？喜奏君……〔ふふふ、と笑い〕

蒼琉　律歌

……囮になって、特定ポイントまで八尺様をおびき寄せて欲しい…出来るか？

喜奏　華希

……………………〔相当嫌な顔をして〕

喜奏　華希

……出来る出来ないは考えても無駄だろう………どうせやるしか無いんだからな……〔はぁ、と溜息をついて〕

蒼琉　律歌

ふっ……そう来なくてはな、任せたぞ

蒼琉　律歌

私はそのポイントに待機しておく、場所の指示はそこの無線機で出すから、頑張ってくれ〔と机の上を指差し〕

喜奏　華希

…………なんで無線機なんてあるんだ？というか、位置把握はどうするんだ？

蒼琉　律歌

限界まで能力を酷使すれば位置把握なんて容易いぞ？

喜奏　華希

くそ………〔無線機を手に取って〕

蒼琉　律歌

……死なない事を祈る

喜奏　華希

………言われなくても、霊共を抹殺するまで死ぬつもりは無い

蒼琉　律歌

………そうか……

キャラ紹介

蒼琉　律歌

名前:蒼琉律歌　(そうりゅうりっか)
性別:女
性格:男勝りな体育会系女子、一寸ばかし人に頼るのが苦手
年齢:21　身長:168cm
好:戦闘、甘い物、強い人
嫌:人(霊よりも怖いのは人々の悪意だ)、辛い物
容姿:男装も似合いそうな美人、髪が灰色でウルフカット、片横髪が異様に長く、水色のメッシュ・インナーが付いていて少し長い後髪の部分を肩に流している(エクステ)、水色の花と紐が付いた髪飾りをつけている、目は猫目の黄色、シンプルなピアスを付けていて、頬にはガーゼが貼られている、灰色のシャツの上に黒のベストを着ていて、黄色のネクタイを締めている、下は学校指定のスカートでハイソックスを履いている
武器:霊倒銃(威力△、当たった相手の動きが鈍くなる)
能力:念視
詳細:零界限定で発動出来る能力、見た者の数分間の行動を予知出来る(未来予知)、黄眼(おうがん)である事が絶対条件
弱点:両目揃っていないと不発、使った後10秒のインターバルが挟まる、長時間使い過ぎると吐き気を催す
誕生日:5月29日
一人称:私　二人称:あんた、君、〇〇君
他:三留中の星雷高校3年生、「星雷高校怪奇譚」サポート役その2、頭が悪い訳でも素行が悪かった訳でもなく、ただ零界の抑止力として留年させられてる可哀想な人(過去も相まって更に可哀想(良いぞもっとやれ))、最も零界を熟知しており、霊についても詳しい、両親と弟が居るが、家族に霊の悪影響が出ても嫌な為、軟禁状態を甘んじて受け入れている、銃は初めて零界に踏み入った時に発現した

キャラシ変更

喜奏　華希

名前:喜奏華希　(きそうかずき)
性別:男
性格:冷静、何事であってもあまり動じない
年齢:17　身長:172cm
好:読書、友人と話す事、ビターチョコ
嫌:オカルト話、霊、甘い物
容姿:美少年、白髪で前髪は重めのぱっつん、片横髪だけ長く、三つ編みにしている、その上に黒と青のヘアピンをクロスさせ付けている、後ろ髪は綺麗に整えられた短髪、目は蒼色、眼鏡を掛けている、白シャツを胸元を開けた状態で着ており、その上に学ランを前を開けた状態で着ている、青いネクタイを緩く締めている、スボンは黒い長ズボン
誕生日:9月1日
一人称:俺　二人称:お前、あんた、〇〇
他:星雷(せいらい)高校2年生、「星雷高校怪奇譚」主人公、冷静沈着で頭が良い、過去に家族を霊に殺された過去があり、霊を異様に嫌い、憎んでいる、霊に纏わるオカルト話も嫌いだが、その霊に復讐を果たす為だけにそういう本を熟読している、高校生になってから一人暮らしで、生活費は自分で稼ぎ、学費や家の改築費は養親から出して貰っている、ありがたいが、あまり関わらない方が……と養親の心配をしている節がある、零界に入ってまだ間もない

少しだけ裏話

今回のお話、実は下書きで入れていない展開するのを入れている為、後々下書きも書き直さなきゃで死にそう (書き直すのは、気軽に見直せる様に)

後、一区切りついたら律歌の過去編やろうかなと思っています