TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
泥棒お義姉さん

一覧ページ

「泥棒お義姉さん」のメインビジュアル

泥棒お義姉さん

1 - 泥棒お義姉さん

♥

34

2019年07月23日

シェアするシェアする
報告する

すみません、お義姉さん

義姉

何?

義姉

今友達と遊んでるから手短に

私のネックレスとか新しい洋服知りませんか?

今日着るはずだったんですが...

義姉

知らないよ?

私たち夫婦の部屋に
今日使うから出しておいたんです。

義姉

あーあれか!ごめん、ちょっと借りてる

義姉

結構、着心地いいね、コレ

え!またですか...今着てるんですね...

私たちの部屋に無断で入らないって約束したのに...

義姉

ごめんね!着る服がなくてさ!

何度も話して、こないだは
お義母さん、お義父さんからも
注意してもらったのに...

その時はもうしないって
言ってくれたじゃないですか!

義姉

この服見つけて合わせてみたらね
すっごく可愛くてさ〜

義姉

思わず着てきちゃった!

着てきちゃった...じゃないですよ...
お気に入りなんですそれ...

夫婦の部屋に入らない約束してますよね?

義姉

約束はしたよね〜、だから、ごめん!

義姉

この服可愛くて我慢できなかった

こないだ言いました。

これが最後だって...

義姉

言ってたね〜

義姉

ごめ〜ん私、あまり服持ってなくてさ〜

義姉

つい...ね?ごめんね

謝ってももう許さないですよ。お義姉さん

この家から出て行ってもらいます。

義姉

は?ちょっと待ちなよ...
この家から出て行ってもらいますって何?

義姉

その家は私の実家、何様のつもり?

嫁様ですが?

義姉

嫁様とかふざけないで!私はお姉様で長女様よ!家から出て行ってとか、
そんなの春子さんに言われたくない!

ですから こないだ約束しましたよね?
私たち夫婦の部屋には入らないって

その約束を破ったら次はないって
お義母さん、お義父さんの前で約束してもらいました

義姉

約束したから何?

義姉

それを破ったからって春子さんに私を追い出す権利なんてないから。

そうでしょうか?

義姉

そうよ!服を勝手に借りたぐらいでなんでそんなに怒るかな?

義姉

心狭いよ

そりゃ何度もされたら怒りますよ
シミがついたものだってありますしね

義姉

居候の身でうるさいよ

私、博也さんと結婚してますし

毎月8万円は家に入れてますよ

居候ではなく、同居している家族です。

ご飯、掃除洗濯、お義母さんと一緒に毎日頑張ってます!

義姉

家族?違うわよ、私からしてみれば春子さんは赤の他人

義姉

家事ちょっとしてるからって、偉そうに家族ヅラしないで

義姉

私への感謝も全然足りないよ?

感謝ですか?

義姉

他所から来た春子さんを
暖かく迎え入れてあげたでしょ?

暖かく迎え入れられた記憶はありません

義姉

あのね、他人といきなり暮らすのって結構疲れるのよ?

義姉

それなのに家からでていけ?
よくそんな事が言えるね。

もうお義姉さんには何を行っても無駄ですね

結構疲れるって言いますけど家事もなんにもせずにバイト行くか家で1番広い部屋占領してゴロゴロしてるだけじゃないですか...

義姉

お義姉さんとかもう呼ばないで
私とあなたは赤の他人!

義姉

私が嫌ならあんたが家を出て行きなよ!あんたの存在、ほんとストレスだからさ!

〜数時間後〜

義姉

春子さん、ごめんなさい

義姉

もう二度としないから許してください

すごい変わりようですね。
お義父さんから連絡ありました?

義姉

あった...

義姉

家を出て一人暮らし始めなさいって...

義姉

もう家は決めてるから来月そこに住めって...

これが最後だって言ったのに...
確かに私一人の判断でお義姉さんを追い出せません

でもお義母さん、お義父さんの前でで約束しましたよ

そりゃそうなりますよ

義姉

私、一人暮らしって言われてもさ
バイトで12万くらいしかないの

義姉

家賃と食費、保険とかいろいろ払ったら全然残らないよ〜

お義父さんが引っ越し代は
出してくれるそうですから良かったですね。

義姉

今ね、家に向かってる

義姉

この服返すから、もう一度だけチャンス欲しいの

これが最後って言いました
だから、もうチャンスはありませんよ

義姉

無理無理!私、料理も出来ないし
洗濯だってしたことないんだよ

義姉

一人暮らしなんて絶対無理だよ!

その状態なら、むしろ、した方が薫さんのためです

義姉

なんでよ?結婚できないから?

義姉

それに薫さんっていいのよ、お義姉さんって呼んでくれて

義姉

ちょっとムキになって家族じゃないとか言っちゃった...ごめんね

いいですよ、実際、赤の他人ですから気にしないでください。薫さん

義姉

私ね、実家で暮らしてたい!

義姉

恋愛とかそんなの面倒だから
そんなのどうでもいい!

義姉

ずっとずっーーと、実家に居たいの!

どんなに居たいと願っても、家からは出て行ってもらいます。

抵抗しても無駄ですよ

義姉

やだ!やーだ!
お願い!無理、無理〜!!

いや、もう私も無理ですよ

義姉

本当に何もパクんないから!
本当の本当だから!

いや、そうじゃなくて...

義姉

え?

薫さんを視界に入れるのがストレスなんです。あなたの存在が本当ストレスなので!

義姉

そんな!春子さん!

義姉

春子さ〜〜ん!!

その後

結局お義姉さんは
バイト先が近くにある3万円のる1kに送り届けられ

結婚の挨拶か、正月とお盆以外は実家に帰って来ちゃダメだって言われちゃったみたい

んで、お義姉さんが使っていた広い部屋に弟夫婦が移動した夜

晩御飯の一家団欒では前に使っていた部屋は子供部屋にしようって話で、
盛り上がったんだってwww

まさか親に追い出されるなんて
思っても見なかっただろうな〜ww

この作品はいかがでしたか?

34

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚