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柳
朝。
いつもの声。
結は少しだけ顔をあげる
結
最近は返事をするようになった
柳は少し嬉しそうだった
結はそれを見ないふりをする
その日。
柳はなかなか来なかった
昼になっても
夕方になっても
来ない。
結
別に
来なくてもいい。
別に
いつ来るか気になっただけだ
別に。
ガチャ、と扉が開いた
結は反射的に顔を上げた
柳だ。
でも
柳の隣には
知らない少女もいた
柳
結は黙る
少女は怯えた目をしていた
結と同じ
被験体だった
柳
柳は微笑む
柳
結の耳がピクリと動く
その言葉
聞いたことがある
自分にも言っていた
「痛かったら言ってくださいね」
それも。
聞いたことがある
結
胸の奥が妙にザワついた
数時間後
柳が結の部屋に来る
柳
返事がない。
柳
ベットの方を見る
結は壁を向いていた
柳
結
冷たい声
柳は首を傾げる
柳
結は黙る
言えるわけがない
『柳は自分だけに優しいと思っていた』
なんて。
柳
結
柳
図星だった
結
柳
少しの沈黙
そして柳はぽつりと言う
柳
結の耳が跳ねた
バレた。
結
柳
絶対わかってる
柳は少し考えた後
結のベットの横に座る
柳
結
柳
結の眉が動く
柳
やっぱり。
そうだと思った
胸が少し痛む
柳
柳が続ける
柳
結が固まる
結
柳は笑う
柳
結
柳
結
柳
結
柳が吹き出す
柳
結の耳が真っ赤になる
結
その日の夜
布団の中
結は顔を隠していた
胸が変だった
でも。
嫌な感じじゃない
ぽつり。
小さく呟く
結
猫耳が嬉しそうにぴくりと動いた。
コメント
1件
るる太さん、こんばんはー!🥀読了しました…第4話「特別」、すごく良かったです。結が柳に「怒ってねぇ!」って言いながら顔真っ赤にしてるところ、愛おしくなっちゃいました。あの「特別」の言葉、柳は軽く言ったかもしれないけど、結にはすごく響いたんだろうな。布団の中で耳をぴくっとさせる描写、めちゃくちゃ刺さりました。独占欲みたいなものが芽生え始めてて、これからどうなるんだろう…続きが気になる…!🌙