いっしょに

2年前

俺は、石川さんと同期の平沢に合コンに誘われた。

彼女いない歴＝年齢

だったから、その誘いはすごい嬉しかった。

お相手は、ウェディングプランナーの女性3人。

その中に、灯理がいた。

そのあと、石川さんや平沢、女性たちが自己紹介を終え、自由時間になった。

石川さんと平沢は、すぐにその場に馴染んで、女性たちと話し始めた。

俺と灯理は、ずっと酒を飲んだり、テキトーに相槌を打ったりしてただけ。

時々、灯理をこっそり見ていた。

長めの髪を耳にかけて、静かにノンアルの酒を飲む姿が、俺にヒットした。

灯理は一礼して、その場を去った。

ここで別れたら、また会えなくなるんじゃないか……

でも……ほとんど話さなかったのに追っていったら…

後悔はしたくない！

石川さんは何かを悟ったのか、二っと笑って、

一礼して、鞄を持って、店の外を走っていった。

灯理は、店からあまり遠くには行っていなかった。

えっと……自己紹介で三浦って言ってたよな……

振り向いてはくれたものの、怯えたような表情でこっちを見ていた。

やべえ……

呼び止めたはいいけど、何て言うかは決めてなかった……

俺たちは、無言のままカフェに入った。

二人席に案内されて、向かい合わせになった。

ここで気持ちを話すべきなのだろうか……

いや、引かれるか……？

とりあえず言わないでおこう……

このあとも、数時間灯理……三浦さんと話してた。

まさか……Reiちゃんが好きな人が他にもいたとは……

数時間後

こうして俺と灯理は、連絡先を交換した。

灯理は一礼して、駅の方面に向かっていった。

（自宅）

耳元で、呼出音が響く。

耳元で、とても喜んでいるような声が聞こえる。

やべ……可愛い……

一方灯理は……