すごいとは、思う。
万人受けするとも思う。
だけどそろそろうざったいとも、思う。
あたしの何も知らないくせに
何が、面白いだ
だいたいヘラヘラしたこの態度も気に入らない
みんなが話しかけて欲しいわけじゃないのに
ああ、はやく、行かなきゃ。
蘇芳
そう言って手を振った彼に笑顔で返す。
振り返って家の方を向いた瞬間、その表情は消える。
染花
染花
染花
染花
染花
はあ、とため息を吐くと急いで家に帰った。
染花
染花
そっと部屋まで行って、着替えとメイクを済ませたあと
弟には一言も声をかけずに外に出た。
その通りまで来て、ふと息を吐く。
染花
染花
スマホで今日の相手を確認したついでに時間を見る。
染花
再び歩き出して、その人を探す
その手を、パシッと掴まれた。
蘇芳
染花
思わず、言葉が滑り落ちた。
蘇芳
染花
染花
蘇芳
染花
蘇芳
染花
蘇芳
蘇芳
染花
染花
困ったように笑ってみるも、彼は一線引いている。
染花
染花
染花
チラリと視線を先に向けると、相手であろうその人が視界に映る。
染花
そのとき、黙り込んでいた蘇芳がハッとしてあたしの腕を引いた。
染花
ずんずんと、あたしの相手のいる方向に、向かっていく。
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
染花
染花
蘇芳
蘇芳
蘇芳
染花
染花
染花
蘇芳はあたしの顔を見て、確信する。
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
染花
蘇芳
蘇芳
蘇芳の言葉が、ストンとあたしに"ハマった"その瞬間
すべて、どうでもよくなった。
染花
染花
染花
染花
染花
染花
蘇芳
染花
蘇芳
蘇芳
蘇芳
蘇芳
染花
染花
染花
染花







