年末の掃除って
…楽しくないなぁ。
嬉しいことも悲しかったことも
全て
消えてしまいそうな気がして。
中田 青果
中田 青果
中田 青果
中田 青果
中田 青果
棚から出てきたのは
高校時代
入っていた陸上部のフニフォーム
刺繍されていた名前には
“柊 清登”
そう書かれていた。
そうこのユニフォームは
私のものではないのだ。
中田 青果
7年前
高校3年生の
最後の部活の日。
「練習終わります!!」
「ありがとうございましたーー!」
友達
友達
友達
中田 青果
高校1年の時から
好きだった人がいた。
柊 清登
そう柊 清登(ひいらぎ きよと)
中田 青果
ポンッ!
中田 青果
柊 清登
中田 青果
すると、清登は私の耳元で囁いた。
柊 清登
柊 清登
中田 青果
ドキドキしながら
制服に着替え
校門へ走っていった。
中田 青果
柊 清登
柊 清登
中田 青果
柊 清登
柊 清登
柊 清登
中田 青果
中田 青果
柊 清登
中田 青果
柊 清登
柊 清登
清登くんはガッツポーズをした。
中田 青果
柊 清登
中田 青果
中田 青果
中田 青果
柊 清登
柊 清登
柊 清登
中田 青果
中田 青果
柊 清登
私は清登くんのを
清登くんのは私のユニフォームを
その日は持って帰った。
鳴りやまない心臓が
うるさくて仕方がなかった。
中田 青果
「清登くん死んだって本当?」
「そうみたいよ…!」
「え、何それ信じられない!」
「私、ずっと好きだったのに!」
「事故なんだってよ!」
「最後の部活の帰り道に車にひかれたって…」
死んだ
事故だって……
即
死
だ
っ
て
信
ん
じ
ら
れ
な
い
よ
好
き
だ
っ
た
え
ぇ
!
あ
の
清
登
君
が
?
あ
り
え
な
い
!
色んな言葉が宙を舞う。
待ってよ……
私達、まだ付き合って1日もたってないよ。
どうしよう。
ねぇ、清登くん。
……
ポタッ……
ポタッ。
涙がユニフォームに無数に落ちていく。
中田 青果
一度だって忘れたことはないの。
あなたの事をずっと思っていたい。
ユニフォームをぎゅっと抱き締めた。
けど、もう7年。
時は早く
流れていっている。
いつまでも未練タラタラじゃ
駄目なのかなぁ…?
もう、忘れなきゃ
忘れなきゃ……
でも今日だけは
許して。
中田 青果
中田 青果
中田 青果
今日が終われば
あなたの事を忘れるから。
もうちょっとだけ
そばにいさせてよ…。
ーENDー
コメント
97件
大好きだった彼との思い出のユニフォームなんですね…素敵です…ご参加ありがとうございます🙇♀️
涙腺崩壊!!!!!!!!!!!!!!
切なすぎるやろ~!!!