あいつがいなくなって10年
俺は絶対に届かない「片想い」を引きずっていた
あいつ、向こうでは元気にしてるかな…
この「片想い」
向こうまで届くかな
あいつ
俺のこと忘れてんのかな…
ある日
あの家には誰もいなくなった
あいつの妹は独立
両親は…昨日亡くなった
あいつの周りの人間は
もうこの近くにいない
あの家は
来週取り壊しになって
マンションが出来る
もうあの家に行くことも出来ない
取り壊し最終日
ふとあの家を見に行った
もうほとんど何も無い
すると
風に流されて紙切れが飛んできた
そこには
きです。 ○○
これは……
この名前は……
この紙は一部しか見えない
濡れてて見えない
一枚の紙
俺君、コレ見たら喜んでくれるかな
まだまだ言いたいこと沢山あるけど。
残りはちゃんと言葉で伝えよう
………俺君まだ怒ってるかな
こんなのが鬱陶しいって思われるんだよな……
…ごめんね。
俺君へ。 俺君ってやっぱりモテるよね笑 もう私には飽きちゃったかな お手紙だから俺君は読んでないかもだけど、伝えたいこと書くね。 鬱陶しいって言われたとき、本当はすっごく悲しかった。 怒りたいのは俺君なのに、私の方が怒っちゃってごめんね。 もう私達ダメなのかな。 ごめんね。 俺君が私に飽きてても、私は俺君の事が死ぬまで いや、死んでも大好きだし、忘れないよ!! 続きは直接言うね。 最後に、俺君、ずっと大好きです。 ○○
コメント
10件
(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!
柚佳さん、大正解ですね笑
大正解だわ( ˙-˙ )