カエデ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
エイタ
カエデ
カエデ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
カエデ
はぁ。 今年ももらえないのかな。
???
???
???
???
???
???
朝の時間
誰にあげるの?チョコ!
えー?実はね……
えぇっまじ!?
うん。
どういうの作ったのー?
カエデ
もらえるかなぁ、チョコ。
お前なんかが もらえるわけ無いだろ?
くっ、お前だって!
カエデ
━━さん、誰に あげるんだろうね……?
ね、気になるよねー
今年は誰にあげるんだろ。
カエデ
カエデ
もうむりだ。
教室の外に出た。
廊下の空気を吸う。
かすかにチョコのにおいが漂い、
不快だ。
しらないやつ
うわ……近くではじまっちゃったよ
はぁ。ここもストレスがたまる。
しらないやつ
逃げられたか。
はっ、ざまあみろ
しらないやつ
ガシっと腕を掴まれた。
カエデ
俺に対してだったのか……!
しらないやつ
耳の高さで二つ結びにした髪が
肩にかかっている。
目がぱっちりとしていて、 まつげがくるんと巻かれている。
簡単に言えば、可愛い。
しらないやつ
カエデ
しらないやつ
しらないやつ
カエデ
俺?
しらないやつ
またもや手をガシっと掴まれ、
走り出す。
カエデ
カエデ
カエデ
しらないやつ
チヨコ
カエデ
チヨコ
スっと出されたものは
まさかのチョコだった。
ザ・バレンタインといったら……
な感じのハート型の箱に リボンが飾られている。
カエデ
チヨコ
にっこにこの笑顔でチヨコは言う。
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
やばい。
こいつやばいやつだ。
ヤンデレだ。
こいつと付き合ったらやばい。
てか、なんで俺は知らないのに、 こいつは俺のこと知ってんだ?
どこで関わったんだ……?
とにかく離れないと。
俺の本能がそう言っていた。
カエデ
カエデ
チヨコ
急に目に光がなくなった。
カエデ
カエデ
チヨコ
光の宿っていない目に
炎が揺れた。
チヨコ
チヨコ
チヨコ
あくまでも、淡々と。
さっきまで熱っぽく語っていたとは 思えないほどに冷たく言う。
カエデ
俺、睨まれてる。
怖い
ほんとにそれだけしか思わなかった。
チヨコ
急にうつむいた……
と、思うと……
チヨコ
チヨコ
チヨコ
笑顔で言いはじめる。
チヨコ
チヨコ
なにか、おかしい。
チヨコ
チヨコ
そう言って出されたのは、
箱だった。
チヨコ
チヨコ
受け取るべきなのか?
絶対ダメだ……
と思いつつも受け取ってしまう。
チヨコ
チヨコ
スタスタスタ……
と去っていった。
エイタのトークルーム
カエデ
カエデ
エイタ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
カエデ
エイタ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
カエデ
エイタ
エイタ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
エイタ
エイタ
カエデ
エイタ
カエデ
カエデ
カエデ
カエデ
カエデ
最後にチヨコも気持ちを受け取ってほしかったんだな。
箱を開ける。
小さなハート型の、 真っ赤なチョコだった。
カエデ
カエデ
パクっ
カエデ
口に入れた瞬間
喉に焼けるような痛みが走った。
カエデ
テーブルにある水をとろうとして 立ち上がろうとすると、
くらり
世界が回って立てない。
と、心臓が バクバク言いはじめた。
空気をすっても吸っても 肺に届かない。
俺、死ぬんだ。
そう思った瞬間、
目の前が暗くなった━━
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
チヨコ
END
コメント
22件
最初甘い恋のお話だと思ったのですが、途中から雲行きが怪しくなってきて驚きましたwすごく怖かったです。
甘々の恋愛かと思ったら…! 流石です! 最後のチヨコの言葉にゾクッとしました…っ めっちゃ面白かったです!
甘い甘い恋愛かと思いきや... まさかのホラー😨 凄く面白かったです!!