仁side
仁
最近、瑠衣の様子がおかしい。
笑っていても作り笑いに見えるし、いつも長袖で肌を見せないようにしている。
そして、たまに一瞬だけ悲しそうな、助けを訴えてる顔をする。
瑠衣に理由を聞きたいが、なぜだか躊躇してしまう。
仁
仁
瑠衣side
瑠衣
もう頭がおかしくなりそうだ。
仁たちの前では作り笑いで誤魔化せても、家では平静を保てない。
立ち上がっても目の前がグラグラするし、常に誰かから見られてる気がして落ち着かない。
だめだ。
これ以上は耐えられない。
もう…
死んでしまおう
どうせ仕事でも役に立たないんだし
俺がいなくなっても仁たちは痛くも痒くもないだろう。
瑠衣
瑠衣はそう言って、外へ出た。
瑠衣がたどり着いたのは、海だった。
水面が月明かりに照らされて、キラキラ輝いている。
瑠衣
何も言わずに砂浜に座り込んだ。
最後に、このきれいな景色を目に焼き付けたいと思ったからだ。
瑠衣
その頃仁は、ずっと嫌な胸騒ぎがしていた。
仁
仁
とその時、電話がなった。
相手は、町の仲間だった。
仁の仲間
仁
仁の仲間
仁
仁の仲間
仁
仁の仲間
仁
仁
仁の仲間
仁は電話を切ると、すぐに家をでて海に向かって走り出した。
仁
瑠衣
瑠衣は海に向かって歩き出した。
一歩一歩進むたび、これまでの人生が思い出される。
瑠衣
ピチャ…
海の水は冷たく、今にも飲み込まれそうなぐらい透き通っていた。
あぁ、これで全部終わるんだ。
そう、実感した。
仁side
やっと、海が見えてきた。
仁
砂浜まで全速力でかけて行く。
そしてそこには、もう肩くらいまで海水に飲み込まれている瑠衣がいた。
そして次の瞬間
瑠衣が水の中に消えていった…
主
主
主
主
主
主
主
主
コメント
1件
瑠衣?!死ぬな!頑張れ!