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コメント
2件
やっとだ!!やっと付き合った!もうこのまま幸せになってくれッッッ
ビャアァァァァァァ
赤 side
10年前
覚えてるか?
当時のシクスフォニアは…今よりも、ずっと酷かったこと
身分差は、今よりも遥かに厳しいものだった
例えるなら…渓谷
身分という差を越えようとすると
後戻りができなくなるくらいに…落ちていく
身分という差を超えれば、簡単に罰せられて処刑される
罪を犯した者の、両親も道連れにして…
けど、
そんな…深い、深い渓谷を越えようとした人がいた
ナツの兄
ナツ
ナツの兄
ナツ
ナツの兄
俺の、たった1人の兄だった
兄は…身分違いの恋をしていて
自分よりも身分の高い
高貴な姫を、愛していた
ナツ
偶然だった
通りかかった道で、2人の人が倒れているのを見つけたのは
城の兵に、胸を打たれて
血がドクドクと流れている
俺は幼いながらに、嫌な予感を拭えなくて
その2人が倒れている場所に、近づいた
ナツ
予想は…的中した
そこに倒れていた2人は、兄と…兄が愛した姫だった
ナツの兄
血塗れなままこちらを見たその姿に俺は怯えて
思わず後ろに倒れるように座り込んだ
ナツ
そんときに、兄は…笑って言ったんだ
馬鹿みたいに、幸せそうな顔で
自分が…死ぬ間際だっていうのに
ナツの兄
ナツの兄
ナツ
ナツ
それ以降兄は、ピクリとも動かなくなった
俺はただ…城に死体が運ばれていくのを見てることしかできなかった
翌日
罪を犯した者の親として
同じように両親が処刑されたときも…全く同じだった
ナツ
ナツ
ナツ
コサメ
ナツ
コサメ
ナツ
またこさめの瞳から溢れ出す涙を
俺は1つ1つ、優しく掬った
ナツ
コサメ
ナツ
ナツ
ナツ
だから、ここまで待たせてしまった
けど…もう、待たせない
俺の恐怖心を破るほどの
強い感情を覚えてしまったから
ナツ
コサメ
ナツ
こさめに会ったから
ナツ
ナツ
ナツ
ナツ
コサメ
ナツ
そのまま引き寄せると俺は
ぎゅっと、抱きしめる
コサメ
ナツ
コサメ
ナツ
最初離れていた心は
ゆっくり、時間をかけて…噛み合った
コサメ
ナツ
コサメ
ナツ
遠回りをしたけど
沢山の壁を、少しずつ
一歩ずつ、乗り越えて今ここにいる
コサメ
ナツ
コサメ
ナツ
コサメ
ナツ
同時に吹き出して、笑い出す
並んで歩く朝空の下
繋いだ2人の手は既に
恋人繋ぎに、変わっていた