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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

鶴城と別れた後 周防が歩きながら話す

周防

思ったより帰るの早かったな

周防

お前でも1ヵ月くらいは
帰ってこないかと思ったんだけど

一瀬

睡眠時間削ってまで
やってたからな

周防

凄い追い込みだなぁ

一瀬

雑魚に時間取られてたまるかよ

一瀬

それで本題は?

周防

今度は護衛任務

一瀬

また温泉か?

周防

せいか〜い

一瀬

分かった 日時とかは後で
送っとけ

一瀬

俺は家に帰って寝る

周防

OK~御前にも伝えとくな

そうして 一瀬と周防は別れた

飛ばしますわよ

モーリー的には夏祭りが始まった!

バース

カァアアア!アルファアドォオオオオオ!

モブ

おわぁああ!早すぎるだろぉおおお!

バース率いる氷誕屋はとてつもなくかき氷を売っていた

さゆりはもはや容赦無い衣装だった

さゆり

どうぞぉ もう一ついかが
ですかぁ

モブ

もう一つください...

モブ

頭が熱ったので冷やしたい

さゆり

まいどありぃいい!

なんと逞しいことか

暑さも相まってバカ売れだ

その日の夕方だった

鈴蘭

なにこれ!すごく美味しい

かき氷を食べる一人の女性...

注目すべきはその美貌だ

鈴蘭

明日も食べに来ようかしら

モブ

百合ちゃんと同じものぉ!

バース

なんだこれは

店前に人だかりまで出来ていた

聞けば この祭りの夜ステージに出る アイドルらしい

さゆり

すごい綺麗な人...

お前も別に負けておらん

アイドルらしく可愛い顔

鈴蘭

みんな ステージも見に来てね

アイドル達は毎日ノベルティを配っていた

モブ

うちわでえす!

鈴蘭

暑いのでプレゼント
してまぁす

モブ

ペンももらってね

鈴蘭

すごく美味しかったので
サインしましたぁ!

モブ

うらやましいなぁ!

そのアイドルは感謝の印としてサイン入りのうちわを氷誕屋にくれた

鈴蘭

ウフ きっと有名になるから
応援してね

鈴蘭

(それ...捨てられるかしら)

そう このうちわには...

バース

売れそうだなあの子

GPSが仕込んであったのだ

だがウチにも女アサシン さゆりがいる

さゆり

何もないと思いますけど

さゆり

こういうのは持って
帰りません

バース

むう

さゆり

なにがあるかわからない

可能性を0%に追い込む

そしてその日の営業は終了

バース

今日も削ったぞぉ!

毛利

非常にいい売り上げだ!

一瀬

あれ?かき氷終わっちゃった?

一足遅れた一瀬がやってきた

バース

ああ さっき終わったところだ

一瀬

タイミングミスったな

毛利

かき氷の代わりに一杯
どうだ?

一瀬

酒ってかき氷の代わりに
なんのか?

毛利のおっさんはどうやら一瀬と飲みたいそうだ

一瀬

まあ いいけど

一瀬

もちろん 毛利のおっさんの
奢りっすよね?

毛利

ああ これは私が誘ったことだ もちろん奢らせて
もらおう

一瀬

よし バース飲みまくるぞ

バース

俺まで飲んだら帰り
どうする気だ

一瀬

確かに

送りはバース 車は毎回変更

毛利

しかし すごい人手だな

店の片付けは鵺とさゆりに任せて 帰りの人の中に紛れる

さらに毎日 同じ道を使わない

毛利

祭りはやはり売れる!
ボーナスアップだな!

バース

夢がアルファァアアアド!

一瀬

顔が輝いてる...

よって不規則な動きで車は進む

だか三人は

鈴蘭

(さあ 腕の見せどころよ...)

知らぬ間に追い込まれていた

あのアイドルが配っていたグッズ・・・

うちわにペン ウェットティッシュ・・・ どれも日常に使える物だった

モブ

どうぞぉ!ウェット
ティッシュでーす!

バース

ありがたい

そしてバースが他のアイドルにもらった ウェットティッシュ

それを車に持ち込んでいたのだ・・・

なんと鈴蘭は怪しまれないように 数千というアイテム

鈴蘭

骨が折れたんだから

その全てにGPSを入れていた

だかGPSを追えたとしても

当然 鈴蘭のタブレットは強烈な状態になる

更にどれを持ってるかわからない

鈴蘭

(見抜ける 必ず違和感が
でる...)

いや 持っているかもわからない

その中でなんと...鈴蘭が見出す

鈴蘭

見えた おそらくこれだわ...

鈴蘭

車...不規則に動いている...
素人の動きじゃない

そう プロの車の動きを抽出したのだ

エルペタスのトップ女アサシン 鈴蘭

鈴蘭

ミスト 見つけたわ 貴凛町
3丁目を今走ってる

鈴蘭

あなたの方が近いからナビする

奴は千はあろうかという赤い点から 毛利のおっさんの車を見出してみせたのだ

何も知らずに走っていた三人だったが

バース

むう?

バースが何かに気づいた

なんと進むその車道に・・・一人の男が 立っていた

バース

なんだあの男は...

コチラを冷たく睨むその男は・・・

ミスト

鈴蘭...毎度おどろかされる

ミスト

これは失敗できんな

日本刀を手にしたミストだった

バース

毛利さん明らかに敵です

一瀬

俺がやってこようか?

毛利

いや大丈夫だ

バース

では容赦無く弾き飛ばします

バースがアクセルを踏む!

次の瞬間 ミストに車が猛スピードで 襲いかかる!

バース

私の前方不注意で死ぬが
いい

ミスト

凡庸な...誰もが想像しうる
行動だ

だが ミストは眉ひとつ動かさない

そしてなんと・・・

ミスト

片輪を失えば車とは回転
するもの

バース

むぅうう!

躱しながら左の前輪を切りやがったんだ

奴の予想通り 車は激しくスピンする!

一瀬

だから突進するべき
じゃないってぇぇぇぇ!

毛利

うぉおおおおお!

だが 車を静止させたと同時

バース

カァアアアア!

バースが車から飛び出した!

バース

先ほどの太刀筋なかなか
やるようだが

バース

狙う相手が悪かったようだ

ミスト

そう言うお前は狙われた
相手が悪かったようだ

そして剣豪同士が構えをとる

ミスト

私の前に立った人間に明日はない

バース

知らんな 私は明日かき氷を
削るのだ

そしてこれは・・・バースにとって最大の 試練となっちまうんだ

ヒューマンバグ大学(瓜生龍臣)

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